月別アーカイブ: 2014年5月

EP-4004用小型昇華印刷システム

EPSON A3サイズ EP-4004用 小型昇華印刷システム
ep4004昇華転写を小型・低価格で実現 (A3サイズ)

 

1.システム構成

1) EP-4004プリンタ(6色プリンタ(CMYK+LC/LM)
2) EP-4004用インク補充カートリッジ(6色、オートリセットチップ搭載)
3) 昇華転写用プロファイル
4) 昇華インク HANAE-PXH
5) 速乾厚手転写紙
6) Insta社小型転写機 他
7) マグカッププレス機 BLUE-1、マグクランプ

 

 

2.システム詳細

1) EPSON EP-4004プリンタ(6色プリンタ(CMYK+LC/LM))
実売価格 ¥35,000前後~ (※2014年5月 価格比較サイトの情報より)

最適な昇華用プリンタとして、数機種の候補の中から選びました。6色インク(CMYK+LC/LM)で、最大幅印刷面積はA3サイズです。プリンタ本体は、電気量販店等で直接ご購入ください。

 

2) EP-4004用 インク補充カートリッジ 6色セット
(オートリセットチップ搭載 インク補充用パーツ付き)
EP-4004用 インク補充式カートリッジ 6色セット ¥10,200 (税抜)

このカートリッジはオートリセットチップを搭載しています。インクをカートリッジに継ぎ足して使用することができ、経済的なシステムです。
※予告無く仕様変更をさせていただく場合があります。また、使用頻度によりますが、昇華インクの性能上6カ月ごとに新しいものに変更することを推奨しております。ep4004cartridges

 

3) 昇華転写用プロファイル
昇華転写用プロファイル ¥9,000 (税抜)

EPSON標準ドライバを使用した際、染料インクと昇華インクの発色の違いによる、色のズレが発生します。昇華転写用プロファイルを使用することで、ご自身で画像毎に色修正する手間が軽減されます。昇華インクの発色設定も付属しているので、昇華インクの鮮やかさを使った印刷も可能になります。
※弊社資材の昇華インクと自動補充システムをご購入していただいたお客様のみへの販売になります。

epcolorprofile

 

4) 昇華インク HANAE-PXH
100ccボトル ¥1,560(税抜) / 200ccボトル ¥2,400 (税抜)
EP-4004で使用する場合、弊社が販売している昇華インクの中で一番良いテスト結果が出たインクです。
※他社製インクから変更される場合は、洗浄液カートリッジでヘッド内のインクを洗い流す作業が必要になります。洗浄液カートリッジ1色 ¥1,600 (税抜)が6個必要になります。

 

5) 速乾厚手転写紙
A3相当 (30.5cm x 45cm) 100枚   ¥4,300(税抜)

A3シートタイプをご用意しています。A4サイズもございます。厚手転写紙の特長は、転写紙から素材への高いインク転移率、そのための高い発色再現、ベタ印刷時の波うちの少なさです。転写紙の代わりに、EPSON製スーパーファイン紙を使うこともできます。マグカップ転写にはスーパーファイン紙をお使いください。それぞれの用紙にメリットデメリットがあります。弊社までご相談下さい。

※EPSON製スーパーファイン紙で転写を行った場合、紙の裏側に昇華煙が抜ける現象が発生します。転写を行うと、昇華煙が裏へ抜けて転写機のプラテンを汚します。EPSON製スーパーファイン紙を転写紙として使う場合、紙の裏側に捨て紙や布を敷いて転写作業を行う必要があります。

 

※速乾厚手転写紙を使う場合、印刷した転写紙に、プリンタの排紙ローラー跡(白い点々とした跡)が付く場合があります。このプリンタの場合、一部の跡が大きな白点としてインクが抜けてしまいます。マグカップ等、表面が硬く再現性がいいものは、その跡がほとんど転写後にもわかってしまいます。布のような柔らかい素材であっても一部の跡は転写後にも見えてしまいます。
速乾厚手転写紙を使う場合は、排紙ローラーにある歯車を取り除いたり(10分ほどの作業)、歯車のクリーニングを行う必要があります。(この作業を行ってもマグカップ転写に使用するのは難しいです)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA歯車跡 (クリックで拡大されます)

 

6) Insta社小型転写機 M-138 他

ten138世界トップシェアを持つInsta社製M-138型で、Tシャツなどの薄物布転写は十分です。タイルなど厚物の転写をご検討されているのであれば、Insta社製M-204型になります。

 

7) マグプレス機
BLUE-1 ¥75,000(税抜)
マグクランプ ¥6,800(税抜) ※別途オーブンが必要です。

eptenmug02マグプレス機 BLUE-1

mugclampマグクランプ 11oz

モンティ熱転写機M-90

[ ダブルベット mini mod. 90 ]  油圧プレス式 昇華転写 / 熱圧着 タイプ

monti_m90(画像はクリックで拡大されます)

 

【概 要】
スポーツウエアや水着の生産とサンプル作製に最適で
昇華転写/フロッキー転写/トナー転写に使用できる
最先端のプレスマシンです。

【特 徴】
生産性を上げるための「ダブルトレータイプ」
モータ駆動によるトレー移動
230℃まで調整可能なヒートプラテン
ヒートプラテンは±1℃の電気制御
温度とプレス時間はデジタル制御

 

 

モンティ熱転写機M-853

[mod 853] ロール / カットピース兼用の中型輪転機

スポーツウエア用に開発された機種
monti_m853(画像はクリックで拡大されます)

 

用途の広い昇華転写用の中型輪転機です。

 

モデル853は下記の4方式が選択可能です。

カット生地 + ロール転写紙

  • カット生地 + ロール転写紙
  • カット生地 + カット転写紙
  • ロール生地 + ロール転写紙
  • ロール生地 + カット転写紙

用途が広いだけでな 「 く 生産コストの低減 「 と 」 生産性の向上」
が得られます。

 

◆生産コストの低減
「ロール生地 + ロール転写紙」の使用方法ですと、印刷範囲外
の生地が無駄になります。
カット生地を使用する事で生地の無駄が少なくできます。

また、カット生地は型抜きによって低コストで作製できます。

 

◆生産性を向上
カット生地の昇華転写後は縫製作業を行なうだけです。
ヒートカットの必要がありません。
カット生地のセットも、転写紙印刷面が上になっている
ので簡単に行なえます。

 

【特徴】
・高耐久性と寸法安定性の高い「Nomexフェルト」
・熱ドラムの温度誤差は±1℃の「ヒーティングシステム」(世界特許)
・メンテナンスフリーの「真空オイルヒータ」
・転写紙/下紙のセットに「高強度シャフト」の採用で転写不良を低減
・タッチパネル
・温度 / 速度はデジタル表示
・ウェイティングロスタイムを無くすため、毎日の電源投入時刻を予約可能

 

 

 

 

 

モンティ熱転写機M-901

[mod 901 | 2000] モデル901(903) : 昇華転写とダイレクト昇華に理想的な輪転機

monti_m901(画像はクリックで拡大されます)

【特徴】

モデル903はシリコンコーティングされた圧力ローラーが機械上部に設置
されています。遮光/バリア/光拡散フィルムやPVCの圧着などに使用されています。サーマル方式とコールド方式のどちらでも使用できます。

 
エアシリンダーを熱ドラム両側に配置して、フェルト圧力を調整しています。他社の機械で片側にだけエアシリンダーを設けて調整するものも見受けられますが、テンションが偏る危険と、長期的にはテンションを掛けた方だけが伸びてしまう恐れがあります。

 
MontiAntonioのエアシリンダーには、350℃まで耐えるガスケットを使用
しています。

 
901型で4本、903型で3本のローラーがフェルトを支えています。901型では、熱ドラムの85%が接触面積(転写有効部)になります。作業終了後は、テンションを緩める機能も備えています。

 

 

モンティ熱転写機M-120

[ mod. 120-CFE ] 廉価版の輪転機(昇華転写 & ダイレクト昇華)

monti_m120(画像はクリックで拡大されます)

革新的で多機能な輪転型転写機です。
昇華転写だけでなく、ダイレクトプリントの昇華用途にも適しています。

【特徴】
・高耐久性と寸法安定性の高い「Nomexフェルト」
・熱ドラムの温度誤差は±1℃の「ヒーティングシステム」(世界特許)
・メンテナンスフリーの「真空オイルヒータ」
・転写紙/下紙のセットに「高強度シャフト」の採用で転写不良を低減
・タッチパネル
・温度 / 速度はデジタル表示
・ウェイティングロスタイムを無くすため、毎日の電源投入時刻を予約可能

 

昇華なら、今、何故、Rolandか?

1.はじめに

世界の昇華転写、あるいは分散染料直接印刷市場は拡大を続けているようです。海外の資機材関連業者は年率で20~40%の売上高の伸びを謳歌していると聞いています。では、日本市場はどうでしょうか? (画像はクリックで拡大されます。※あまり拡大されないものがあります)

xf640d当社が、インクジェット用分散染料インクを発売して、捺染印刷システムの紹介を始めたのが17年前。 (写真は当時のポリメリック熱処理機)

jn5_poriexd日本市場では、その3年後あたりから、昇華転写印刷需要が急拡大しました。市場は、その後順調に成長してきましたが、ここ数年は成熟期に達したように見えます。

世界の伸びは、イタリアメーカーなどが生産する超高速プリンタを用いて印刷するアパレル関係の需要に支えられているようです。しかし、ポリエステルなどの化学繊維の世界の生産拠点は70%以上が中国にあり、日本国内の生産シェアは1~2%に過ぎないと言われています。海外ほど、印刷需要が高まらないのもうなずけます。

又、電通発表の国内の屋外広告総費用は年率で2%台の低い伸びにとどまっており、これらが、私たちが世界の業界趨勢とのかい離を感じる理由になっていると思われます。

 

2.いまだからこそ

Rolandプリンタで昇華転写成熟期にあると思わえる国内業界の状況を記しました。このような時期に、何故、当社が、Rolandプリンタで昇華転写印刷をお勧めするかについてです。

成熟期であっても、その業界が無くなるわけではありません。納期や、品質などの制約から、国内に残る仕事は必ずあります。このような中、プリンタ増設を続ける会社があります。自社の競争力を意識して、差別化を図っている企業です。

差別化の鍵の一つは、品質差でしょう。出力物品質で他社に差をつける手法として、Rolandプリンタの導入をお勧めします。ただし、何処にでもあるRolandプリンタではなく、当社が販売するRolandプリンタです。

 

3.サンリュウが販売するRolandプリンタは特別か?

優れた出力物の品質は、プリンタや RIP、使用資材、あるいは転写機などの単品の優秀さによって決まるものではありません。逆に、劣悪な品質は、その中の最低レベルの単品に拠って決定されてしまいます。最良な品質を得るためには、これらすべてで最高品質レベルを発揮させなければなりません。サンリュウの技術サービス陣が、これを可能にします。サンリュウが販売するRolandプリンタは、特別なものになります。

事実、先行する他の同業者の情報を得て、「あそこと同等レベルの品質にしたい」というご要望を持って来訪されるお客様があります。先行する同業者も又、当社のお客様だったということが少なくありません。このようなお客様は、新規参入者ではなく、数年の出力経験を持たれていらっしゃいます。見る目を持たれた経験者の方々の、当社の実績へのご評価と受け止めています。

 

4.特別な品質をご提供できる理由

下記が、当社がご提供できる他社より優れているものです。

・Rolandプリンタ最新機種
・Ergo Soft社 RIP
・MontiAntonio社 転写機
・HANAE 昇華転写インク
・昇華転写紙
・技術サポート力

 

1) Rolandプリンタ最新機種

xf640dXF-640

Rolandプリンタ最新機種は、高速・高品質ヘッドを搭載しており、グラデーションも従来以上のなだらかな諧調表現が可能です。1.6m、1.9m幅の二機種がありますが、1.9m幅は、より当社の競争力を附加できます。

fh740dFH-740

プリンタ価格には、通常、付属 RIP価格が含まれています。当社が販売する場合は、この RIPを捨てていただき、Ergo Soft社 RIPを使用していただいていました。ですから、不経済でした。1.9m幅機種は、付属 RIPがありません。その分廉価で販売可能になります。この機種の巻き取り装置も当社が独自のご用意するものです。両機種のインク補充装置、乾燥装置も、当社でご用意できます。

 

2) Ergo Soft社RIPpp14screend

性能の高さで業界の二大 RIPと評価されている一方が、Ergo Soft社 RIPです。海外の展示会場を歩くと、多くの関係企業が同社RIPを紹介しています。カラーマネジメント能力の高い RIPであり、昇華インクのような特殊なインクを用いる時には、その機能がフルに活用されます。

ただし、RIPに機能があるだけで安心してはいけません。その性能を最大限に引き出せなければ意味がありません。実はこれが、当社のような技術サポート会社にとっても難しいのです。17年以上にわたる捺染印刷経験から、当社は現在、業界最高のカラーマネジメント技術サポート力を保有できていると自負しています。

一例を記します。プリンタやインクを当社のものに切り替えると、以前の色との差が「リピートオーダーを請ける際に問題になるのでは?」と心配されます。当社は最高品質の出力のためのプロファイルをご提供しますが、このようなご心配を解消するため、たとえそれが正しい発色でなかったとしても、以前の出力色にできるだけ近づけたプロファイルも作製したりしています。

3) MontiAntonio社 転写機 75ts転写機でナンバーワンと言われているのが、MontiAntonio社です。加熱面を±1℃の範囲に保つ同社特許のオイルヒータ方式、3.6m幅までの大型機種も用意できる高い剛性を持つ構造、直径1.5mなどの大型熱ドラムまでラインアップした高速度転写性能、40年以上にわたる昇華転写機製造で得た作業性と安全性への配慮、などが特長です。OLYMPUS DIGITAL CAMERA当社が輸入販売を開始してから10年以上が経過しています。価格は決して安価ではありませんが、当社が国内で納入したお客さまからの、ご不満が記憶に無いほど機械品質は優秀です。又、試運転~フェルト交換まで、イタリアからの技術者派遣を要請せず、当社技術者がこれまですべて対応して来れました。当社の習得サービス技術力対してもに、一定のご信頼をいただけるのではと考えています。

m901_2000s世界市場の拡大・多様化を受けて、MontiAntonio社は近年廉価な機種の開発にも力を入れてきています。小型低価格機についてもお問い合わせ下さい。

 

4) HANAE 昇華転写インクdbottle002製造設備を持たない当社は、昇華インク製造をスタート時から外部に委託してきました。輸出まで考えて、当社ブランド名に”華恵(HANAE)”という日本名を付けました。複数の製造会社への製造委託を経て、現在のインクは EPSON社最新ヘッドに対応したバージョンになっています。蛍光色もご用意しました。もちろんRolandプリンタ最新機種にも対応しています。

発色色領域の広さ、ノズル詰まりの少なさ、価格、ロット間の品質ばらつきの少ない製造品質の継続した安定性、などが特長です。

 

5) 昇華転写紙tensyapaper01d17年前に捺染印刷システムの紹介をしてから一貫した販売を続けているのが薄手転写紙です。インクがほとんど紙に残らないほどの業界最高の転写率を誇る転写紙です。転写画像には、最高の濃度が得られます。価格は値下げを続けてきました。

厚手転写紙は”波打ちし難い転写紙”として知られています。「プリントヘッドが紙に当たる!」というクレーム時には、最高の特効薬になります。紙厚の厚い転写紙を用いても、波打ちにはあまり効果がありません。当社厚手が特別なのは、耐水性ある層を含んだ多層構造になっているハイブリッド仕様の紙だからです。

現在最も販売量が多くなっている転写紙は、薄手よりさらに薄い”薄手ライト”です。最も安い価格、乾燥の速さ、薄いための熱伝導の速さ、などが評価される理由です。

 

6) 技術サポート力OLYMPUS DIGITAL CAMERA当社は、以上のような「世界最高の資機材」を取り扱っています。当社なら、これらを惜しみなく組み合わせてご提供できます。HP記載のように、当社には営業マンがいません。その経費節約分で、これらの販売価格を安く設定しています。大口のお客様には、営業代わりに、年数回の無償出向技術サービスも実行しています。

インクジェット業界で RIPの取り扱い20年、捺染印刷技術研究17年以上の経験を持っています。他に同様の歴史を持った会社は無いと思います。

 

5.おわりに

当社は、営業力が無く、売り込みをしませんので、売り上げが大きく伸びることはありません。これは会社の欠点ですが、お客様にとってはメリットにもなるのではと考えています。同業態のライバルを沢山作ることがないからです。投資して、高い品質提供能力を得たのに、短期間の内に、その品質が何処にでもあるものになっては落胆してしまいます。売り込みをしない当社の姿勢は、差別化を目指すお客様には、ご評価いただけるのではないいでしょうか。