JETNEWS非加熱転写シンプリシステム特集

JETNEWS2017年春号

新しい印刷方法 「非加熱転写 シンプリ・システム」  硬いものから柔らかいものまで! 表からでも裏からでも! 平面から曲面まで!

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世界特許申請中! 国内特許登録済みの新しい印刷方法「シンプリ・システム」

シンプリ・システムは、株式会社サンリュウが強みとする技術開発力をもとに生み出した、新しい転写システムです。当社が開発した特殊な接着剤インクをインクジェットプリンタで印刷できるようにしました。

 

シンプリ・システム 6つの特徴
1.非加熱転写
2.受理層コーティングが不要
3.広範囲な素材に対応
4.軽圧転写
5.既存の固定物への現場加工が可能
6.3D加飾もできる

 

1.非加熱転写
転写に熱を加えずに転写ができることがシンプリ・システムでもっとも大きな特徴です。この非加熱転写特性によって、印刷の可能性はさらに広がることと思います。専用熱転写機がなくても、転写が可能です。熱が要らないので、中身の入ったワインボトルや熱に弱い発泡スチロールなどにも有効な印刷方法です。

プラスチックケースやビニール製ポーチへ非加熱転写

 

2.受理層コーティングが不要
接着剤インクが広範囲の素材に付くことから、転写対象物には、昇華転写に必要な表面コート層が要らなくなります。マグカップの取っ手や底面部分など転写する場所も選びません。町のお店で購入する好きな形のカップやグラスなどを選べますし、好きな柄を付けて自分だけのオリジナルアイテムが作れるようになります。

カップ&ソーサー (陶器)へ、受理層コーティング無しで

 

3.広範囲な素材に対応
転写は、各種樹脂・ガラス・金属・皮革・木・紙・陶器などの硬質素材。ゴム・不織布・ウレタンなどの柔軟性素材まで可能です。

様々な素材に転写可能

4.軽圧転写
転写に高圧力は必要ありません。
シンプリ・システム専用の水転写紙へ顔料系プリンタ(トナープリンタ/顔料インクジェットプリンタ)で画像を印刷し、さらにその上に接着剤インクを印刷します。接着剤インク印刷後、転写紙を指などで対象物へ軽く押し付け、水で湿らせて剥がせば転写は完了です。自然放置でも十分な強度を得ることができますが、さらに強い強度を持たせたいときはオーブンで焼くとひっかきにも耐えるようになります(※100℃程度の耐熱性は必要)。

ミニタイル、紙箱へ軽圧で非加熱転写

5.既存の固定物への現場加工が可能
顔料画像なので表面の耐光性が期待でき、非加熱で転写機も不要な手法のため、既存の固定物に対してもシンプリ・システムは有効です。例えば、建材などでは10年以上の長期耐久性も求められますが、高耐光性の無機顔料画像を使用すれば、この用途にも適います。傷がついた建築物の外壁の一部を直したいときなど、近くの壁をモバイルスキャナーでスキャニングして印刷した画像で転写修復ができます。元々ある壁材柄の画像を使用していますから、施工前後も差が目立たなくなります。

現場で、コンクリートブロックへ直接施工

 

 

6.3D加飾もできる
手作業では難しい複雑な形や立体物にも転写はできるのか? そんな疑問も出てくると思います。サンリュウでは、多品種少量と複雑な3D形状への追従を実現するための顔料3D転写システムを開発しています。顔料3D転写用フィルムへ印刷し、その後転写機にセットして真空転写を行います。通常のシンプリ転写と同じで、加熱は要りません。サイクルも数分で完了しますし、従来手法である水転写と異なり位置合わせができます。

スマートフォンケースへ

 

 

 

趣味のハンドメイドから、工業用途まで幅広く活用できます。シンプリ・システムは、少額の設備投資で始められます。未確認の対象形状や対象素材がありますので、印刷方法に迷ったら、一度ご相談ください。弊社の「シンプリ・システム」がお役に立てるかもしれません。

 

 

シンプリ転写紙にデザインを印刷してタイルに転写してみましょう

1. シンプリ転写紙にレーザープリンタなどで画像を印刷する。

例えば、透明な素材に内側から転写をして、反対側から見たい場合は正像で、転写した側から見たい場合は鏡像で印刷をします。デザインが淡い色の場合、または対象物に色がついている場合は、白トナーを使用した印刷の方が綺麗です。

 
2. 接着剤インクを画像の上に印刷する。

印刷した画像より若干大きくしたベタデザインを作り、弊社で開発した接着剤インクを、専用のインクジェットプリンタを使って印刷します。印刷したデザインに接着剤インクがずれて印刷されないように位置合わせに注意してください。

 

3. 転写紙と対象物を位置合わせする。

対象物のサイズに合わせてシンプリ転写紙をカットします。印刷画像が薄い色の場合、転写紙の裏側から見えづらく、位置合わせが難しい場合は、デザイン印刷時にトンボも含めて印刷し、正確なカッティングをして位置を合わせます。

 

 

4. 霧吹きで水を吹きかける。

霧吹きで全体に水を吹きかけたら、柔らかいスポンジで空気を抜くようにゆっくり押さえていきます。終わったら、再度霧吹きで水を吹きかけます。シンプリ転写紙が剥離しやすくなります。

 

5. シンプリ転写紙をゆっくり除去する。

ゆっくりとシンプリ転写紙をスライドさせるようにして剥がします。デザイン位置は事前に合わせていないと、この段階ではデザインの位置調整ができません。

 

6. 完成

シンプリ転写紙を剥がした後、まだ表面はぬるぬるした状態です。デザイン画像はほぼ固定されているので、再度霧吹きで少量の水を吹きかけます。その後、時間を空けずに柔らかい布を使って表面のぬるぬるをやさしく拭き取ってください。