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EXOstencilと従来のスクリーン印刷製版との違い

以前の記事でご紹介した、スクリーン製版用転写紙『EXOstencil(エクソステンシル)』について、今回は、従来のスクリーン印刷製版との違いや、EXOstencilはどんな方に採用されるのか。というのをご紹介いたします。

◆EXOstencilについて、以前ご紹介した記事は コチラ をクリック!
※高解像度の商品紹介動画(日本語ナレーション付)も以前の記事からご覧ください


スクリーン製版用転写紙EXOstencilは、従来のスクリーン印刷用製版と比べると工程が少なく、化学薬品を用いず、必要機材も少ない手法です。
では、どんな方が導入するのに向いているのでしょうか?

従来のスクリーン印刷(※シルクスクリーン印刷、シルク印刷なども同じ意味です。昔はシルクを使い紗を張り、今はポリエステル、ナイロン等を使用)は、乳剤や露光パネルが必要です。
版枠を用意して、メッシュ状の紗を張る乳剤を塗布ポジフィルム吸着露光パネルで焼き付け露光後の紗を水洗い乾燥させる、 といった工程です。
なお、版は別の画像用に再利用はできません。

それに対し、EXOstencilの場合は、従来の製版工程が簡略化されます。
PCとプリンターで受像シートに画像印刷画像用シートに糊シートの糊層を転写紗に糊層付き画像を熱プレス転写、という工程です。
なお、高圧ジェット水で転写画像層を剥がし、紗を別の画像用に再利用が可能です。
もちろん、リピートオーダーのためにフィルムを剥がさず、版を保管することも可能です。

EXOstencilは、従来のスクリーン印刷用製版と比べると工程が少なく、必要機材も少ない手法です。

それでは、どんな方が導入するのに向いているのでしょうか。

例えば、 仕事でコピー転写や昇華転写をしている印刷屋さんが、今まで外注に出していたスクリーン印刷の仕事を内製化したい、という場合の方です。
スクリーン印刷の経験が無いと、製版工程の複雑さ、必要な熟練技術、設備投資額の大きさなどで、内製化に尻込みしてしまいます。
EXOstencil製版法なら、未経験の方でも導入が容易です。

また、スクリーン印刷業を本格的に展開している印刷工場で、200枚とか500枚程度の小ロット受注業務もこなしている場合があります。
このような仕事では、製版代がネックになっています。従来製法による版は耐久性がありますが、製版コストは高価です。
しかし、このような少ない印刷数では元が取れません。
このような場合には、大きなコストダウンが出来る EXOstencilの採用が勧められます。


スクリーン製版用転写紙『EXOstencil(エクソステンシル)』にご興味ございましたら、お気軽にお問い合わせください。


スクリーン製版用転写紙EXOstencilのご紹介

レーザープリンタで印刷したトナー画像を転写してスクリーン版を簡単に作成!
スクリーン製版用転写紙 EXOstencil(エクソステンシル)のご紹介です。

EXOstencil転写紙は、LEDプリンタ印刷画像を転写してマスク部を作り、スクリーン印刷用版を簡単に製版できます。(従来のスクリーン印刷用版は、フレーム枠に張った紗(しゃ)に乳剤を塗布し、露光・現像処理を行うなど複雑な工程を経て形成していました)

◆簡単な使用方法のご紹介
1.Aシートにレーザープリンタでデザインを印刷します
2.熱プレス機を使って、AシートへBシートの糊を付けます
3.Bシートを剥がし、糊付けされたAシートを使ってスクリーンメッシュに型を転写します
4.転写後、メッシュからAシートを剥がせばスクリーン印刷用版の完成です
5.使用した後の版は、水洗い(水圧1500PSIまたは103バール)で洗浄すれば、再利用可能です

商品をよりご理解いただくために、紹介動画をご用意しました!
※日本語ナレーション付なので、ぜひ音声をONにしてご覧ください

EXOstencil(エクソステンシル)転写紙とレーザープリンタ(LEDプリンタ)を使用したシルクスクリーン印刷用版の製版手法には、Neenah 社のSelf-Weeding Transfer Paper技術(特許取得済み)が活用されています。
プロセスは簡単な2ステップで、数分で製版を完了できます。環境に優しい手法で、化学薬品は使用しません。大きな設備投資も不要です。

EXOstencilは、スクリーン印刷を始めるのをためらっている方にとって、考え方を変える朗報になる商品です。 作製した版は、プラスチゾルインクと、水性インクを用いたスクリーン印刷に使用できます。適したスクリーンメッシュ数は、85~230です。

Neenah Coldenhove 社(https://www.coldenhove.com/)商品の輸入販売元である当社は、昇華印刷画像用と、トナー印刷画像用の様々な転写紙を取り扱っています。これらの転写紙で画像転写される対象商品の多くは、転写印刷して完成という、のぼり旗や、Tシャツ、マグカップなどの最終商品です。ただ、今回ご紹介するのは、中間商品です。
転写物は、それを利用して別の最終商品を完成させるために用いられます。シルクスクリーン製版用転写紙 EXOstencilは、そのような商品です。

なお、当社の販売のための在庫体制はまだ整っておらず、これからの商品です。

EXOstencil(エクソステンシル)転写紙ご質問のある方、サンプルでの品質確認をご希望の方など、ぜひ、お問い合わせください。

関連記事: EXOstencilと従来のスクリーン印刷製版との違い

『転写用楽枠ライト』のご案内第二弾です!

小型熱プレス機用Tシャツ拡張フレーム『転写用楽枠ライト』を前回発表 しました。Tシャツに、転写用楽枠ライトを装着して転写機へ→ 装着したまま熱プレス→ 装着したまま取り出しで、作業効率UP!

Tシャツ拡張用のフレームで、転写作業時の効率アップ、火傷避けに効果等を期待できるものです。

 

「特に、熱プラテンを上下旋回開閉する「あおり式とかヒンジ式と呼ばれる転写機の場合は、上下空間が狭いので効用大とお伝えしました。今回は実際の使用方法についてです。

あおり式転写機のプラテンは上昇させると手前側は大きく開きますが、奥の方は非常に狭いスペースしかありません。ここに手を差し込んでのシャツ拡張作業は注意を要します。プラテンに触れて、火傷し易いのです。

写真1 Tシャツを楽に転写機にセット、そのまま熱プレス可能

写真1のTシャツは、転写用楽枠ライトを通して広げられた状態で、転写機に立てかけられています。転写用楽枠ライトを使えば、このようにシャツをぴんと張った状態に維持させることが出来ます。ですから、狭いスペースであっても、手を奥に差し込む必要は無く、安全にセット作業が出来ます。転写機にセット後に、そのまま(Tシャツに転写用楽枠ライトをセットしたまま)で熱プレスを行います。転写後の取り出しももちろん簡単です(写真2)。

写真2 熱プレス後、転写用楽枠ライトごとTシャツを楽に取り外し

 

ここで使用方法についてのアドバイスです。

写真3 Tシャツと転写用楽枠ライト

転写機の奥中央に支柱があって、奥行き方向スペースが十分ある場合:

写真3の転写用楽枠ライトとTシャツは、転写機の奥中央に支柱があって、奥行き方向スペースが十分ある場合の上下です。

写真4 支柱が奥にある転写機なら左右の中心出しが容易

この上下位置でTシャツと共に転写用楽枠ライトの中央上部のフレーム凹みを転写機支柱に押し当てれば、簡単に左右の中心が出せます。

支柱が奥にある転写機なら、Tシャツに、転写用楽枠ライトを装着して転写機へ(容易に左右の中心出し)→ 装着したまま熱プレス→ 装着したまま取り出しで、作業効率UP!

 

転写機の奥行き方向スペースが十分にない場合:

それに対し、あおり式転写機では、中央上部のフレーム凹み部を差し込むだけのスペースが無い機種が多くあります。この場合は、フレーム上下を逆転させて使用します(写真1、写真2参照)。スペースが狭い機種でも、転写用楽枠ライトの使用が可能になります。

写真5 奥行方向が十分ではない転写機の場合は上下を逆に

 

お使いの転写機寸法が特殊で、上記使用方法でも転写用楽枠ライトを利用できない場合はご相談ください。特別仕様の転写用楽枠ライトも検討させていただきます。

 

★同業者様へのご注意
転写用楽枠ライトは、その使用法などに関する特許申請をしています。同様商品を発売される場合はご注意ください。なお、申請間もないので、特許は未だ公開されていません。

 

※2018.8月に小型熱プレス機用Tシャツ拡張フレームの商品名称を変更しました: 楽枠ライト → 転写用楽枠ライト

 

小型熱プレス機用Tシャツ拡張フレーム『転写用楽枠ライト』

小型熱プレス機でオリジナルTシャツ作成に使うとすごく便利! な、Tシャツ拡張フレームをご用意しました。作業時の効率アップが見込め、火傷避けにも効果があります。特に、熱プラテンを上下旋回開閉する機種の場合は、上下空間が狭いので効用大です。

Tシャツに、転写用楽枠ライトを装着して転写機へ→ 装着したまま熱プレス→ 装着したまま取り出しで、作業効率UP!

 

小型熱転写機で昇華転写/カラーコピー転写でのオリT作成用拡張フレーム

 

皆さんは、熱プレス機テーブルにシャツを載せて、プラテンに触れて火傷しないよう気をつけながらシャツを広げる作業をされていると思います。

 

Tシャツを綺麗に広げて転写機に載せないと、しわ等で転写失敗することが…

でも転写作業時は高温になってるのでTシャツを広げるのがけっこう大変。

 

又、テーブルにシャツを載せてからでないと、シャツを広げる作業は始められません。外段取りで作業が出来なければ、一着当たりの作業時間を短くすることが出来ません。

Tシャツ拡張フレーム『転写用楽枠ライト』があれば外段取り可能に

 

この外段取りを可能にするのが、Tシャツ拡張フレーム『転写用楽枠ライト』です。熱くなった熱プレス機テーブルでなく、通常のテーブルでのシャツ拡張作業が出来、そのまま熱プレス機テーブルへ移載できるので火傷のリスクも最小になります。垂直プレス水平移動方式でなく、あおり式とかヒンジ式と呼ばれる熱プラテンを上下旋回開閉する機種の場合は、開いても上下空間が狭いので効用大です。

熱くなった熱プレス機テーブル上でなく、火傷の心配のない場所でシャツ拡張作業が可能

 

下記の用途への採用をご提案します。

1)シャツ前面、背面への画像転写用途
2)脇部への画像転写用途
3)拡張作業の外段取りで高速作業用途
4)転写紙跡を無くす「ピットレス転写」用途

Tシャツ拡張フレーム『転写用楽枠ライト』のサイズは、シャツに合わせてSサイズからXLサイズまで伸縮可能です。ご採用の場合は、転写中に前処理や後処理作業を行えるよう1本でなく複数本ご購入いただき効率化を図るようお勧めします。シャツを拡張して待機させても、フレームは縦置きで重ねられるので広い場所を占有しません。特注サイズ、特注形状にも対応可能です。ご相談下さい。

 なお、「ピットレス転写」は、当社開発の特許申請中の技法で、ポリエステルTシャツへ昇華転写した時に、転写紙の形にシャツが凹んで跡が残る問題を解決する技法です。これについては、後日、又詳しく解説します。

 

★同業者様へのご注意
転写用楽枠ライトは、その使用法などに関する特許申請をしています。同様商品を発売される場合はご注意ください。なお、申請間もないので、特許は未だ公開されていません。

 

※2018.8月に小型熱プレス機用Tシャツ拡張フレームの商品名称を変更しました: 楽枠ライト → 転写用楽枠ライト

 

 

 

 

 

 

必要な機材(簡単な説明) オリジナルTシャツ作成用

必要な機材(簡単な説明) オリジナルTシャツ作成用 ※詳細は他の技術解説をご確認ください

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Tシャツ  などの転写用機材(トナー/顔料インク用)

 

1.  コンピュータ が必要です →Mac や Windows機 など

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2.  プリンタは インクジェット でも可 →顔料インク対応の転写紙が使えます

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3.  レーザープリンタ が ベター です → いろいろな用途に使える転写紙が、たくさんあります

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4.  熱転写機 (熱プレス機) が必要です →転写機は薄物用/厚物対応、手動式/自動式、等あります

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5.  転写紙 が必要です 普通の綿Tシャツに転写可 →トナー用転写紙/染料・顔料、インク用転写紙など

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6.  カッティングマシン があると便利です →トンボを読み取り、転写紙を自動カットできます

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昇華転写に必要な機材(昇華染料インク用)

1.  コンピュータ が必要です Windows機 や Mac など →色合わせ用プロファイルや、Windows機用RIP使用を推奨

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2.  インクジェットで昇華インクを使います →昇華インク用補充システムを設置して使います

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3.  熱転写機 (熱プレス機) が必要です →転写機は薄物用/厚物対応手動式/自動式、等あります

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4.  昇華インク対応の転写紙 が必要です →ポリエステルTシャツに転写可。ポリエステル含有率が下がると発色が悪くなります。

tonertensya

 

5.  マグカップ転写にはクランプ等を使用 →マグカップへの昇華転写にはマグカップ専用転写機やマグ カップ用クランプを使います

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6.  帽子にはキャップ用転写機を使用 →帽子のツバへの印刷には、キャップ用転写機使用します

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転写紙と転写手順の説明動画