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KIIANインクの採用メリット(2)

前回(KIIANインクの採用メリット(1))に引き続き、今回もKIIAN DIGITALインクのメリットについて解説します。

KIIAN DIGITALインクの採用メリット(2)
株式会社サンリュウ

 

■使用総インク量の削減が可能
前回の、採用メリット(1)で、インク削減量の参考値を記しました。今回は、「プロファイル使用」と「プロファイル無し」との二条件と、合わせて詳細解説します。

プロファイル使用 LC/LM有り  29% 削減
プロファイル無し LC/LM有り  40% 削減
プロファイル使用 CMYKのみ   45% 削減

ここでのプロファイルは、iccプリンタープロファイルのことです。プロファイル作成時には、使用総インク量を300%などに限定設定してあるので、リッチブラック色であっても、インクが300%を超えることはありません。黒色を表現する時に使用されるCMYインクは、一定量を超えると自動的にKインクに変換されます。従って、プロファイル使用条件下では、CMYインク使用比率がもともと少なく、使用比率の多い黒色はHANAEインクも高濃度なので、KIIANインク採用でも差が少なくなる訳です。プロファイル無し条件では、CMYインクがふんだんに使用されているので、削減量が大きくなります。

「プロファイル使用でCMYKのみ条件での45%削減」は、誤解を与えたかも知れません。これは同条件のHANAEインクとの差でなく、プロファイル使用でLC/LM有りの6色条件のHANAEインクとの比較でした。KIIANインク採用でもたらされる高濃度の29%削減効果に、LC/LMインクでカバーする色領域を原色のC/Mインクで代替した削減量を含んだ数値です。私どもでは、布印刷なら、RIPとKIIANインクを駆使して LC/LMインクを除外できるお客様も沢山いると考えています。明るい色領域でのドット感は問題にならないとのご評価を期待しています。

 

プロファイル使用

(色相を管理して、シアンは空色になる)

 

 

プロファイル無し

(色相管理無しで、シアンは濃紺色になる)

 

念のための説明ですが、出力結果の比較で言えば、昇華インクのきつい発色をした出力は、プロファイル無し条件での結果であり、シアン色100%部がオフセット印刷のスカイブルー色になる出力結果はプロファイル使用条件で得られるものです。

 

■ヘッド寿命が伸びる
上記のように使用総インク量を劇的に減らせるKIIAN高濃度インクですから、吐出回数、吐出量の減少によってヘッド交換頻度を減らせるのではないかと期待しています。印刷の高精度化と高速化が進む中でヘッドの価格そのものが上がってきています。一個数十万円の時代に入り、ヘッド交換費用はメンテナンスコストの中に占める比率が非常に大きくなっています、その頻度を落とせるかどうかは重要です。

ヘッドメーカーやその型式、サーマルやピエゾなどの液滴吐出方式などの違いによって、予想される耐久寿命は様々です。ヘッド毎に予想される耐久駆動回数が定められています。ヘッドメーカーの公表値例では、吐出可能回数が百億回以上とか、1千億回以上とされているものがあります。1千億回というとてつもない回数ですが、高速ヘッドの中には、1つのインクノズルから毎秒3~4万回もインクを吐き出せるものがあります。この速度での印刷を続けたとしたら、ヘッド寿命は半年程度になってしまう計算です。市販の一般的プリンターの吐出回数は毎秒2万回程度でしょうから、ヘッド交換頻度が1~2年に一回程度というのは納得できます。

ヘッド交換は、吐出回数によるヘッド寿命によるものばかりではありません。ノズルが詰まり難いインクの選択も重要です。HANAEインクはこの点で高いご評価を得てきましたが、KIIANインクも同等レベルと考えています。

 

次回記事は、「KIIANインク採用メリット」リスト順番通りに、印刷~転写までのサイクルの短縮(作業効率UP)です。

 

 

 

(印刷サンプル比較のために、JIS X9201標準画像を配置して使用させていただきました)