新転写紙TRIVA(トリヴァ)のご紹介
技術改良に終わりはなく、インクジェットプリンタも高速化が進んでいます。そのため、印刷後の巻取り時にインクの裏移りが発生しやすい乾燥の遅い用紙は、今後さらに採用される機会が減少していくものと考えられます。世界の昇華転写紙メーカーにとって、印刷後のインク乾燥速度を早めることは必須の課題となっています。
新転写紙TRIVA(トリヴァ)(略称:転写紙TR)は、この流れに沿って生まれた時代の方向に合う商品特性を持っています。
◆商品の特長
転写紙TRは、超速乾性転写紙です。木材パルプ基材をポーラス構造にして、業界トップクラスまで速乾性を向上させた商品です。プリンタ付属の乾燥用ヒーターを用いなくても、印刷後に巻取れ、インクの裏移りはありません。
基材をポーラス構造にした転写紙の特徴として、転写工程での基材裏側への昇華ガスの裏抜け現象があります。ガス抜けがあるために、輪転機を用いた転写作業では配慮が必要です。この配慮をすれば問題なく作業を進められるので、欠点ではありません。

逆に、このガス抜け性能が、大きなメリットをもたらしてくれるのです。ガス抜けのない転写紙を用いた転写では、閉じ込められたガスが、蛇行移動して痕跡を残す“色むら問題”が起こりやすいのです。転写紙TRを用いることで、この問題が起こりにくくなります。
ここでご理解いただきたい転写紙TRの特長があります。「昇華ガスが裏へ逃げてしまうのだから、転写画像が薄くなるのでは?」という疑問に対する答えです。すでに、採用を決めていただいたお客様の持たれた印象は、「十分な濃さ」というご評価でした。転写紙TRは、十分な転写濃度を保ちながら、余剰ガスを裏側に逃がす絶妙なバリア性のチューニングをされた転写紙なのです。
◆現状と今後の弊社の方針
現在(2026年8月末)は、この新商品をお客様にご紹介させていただいている段階で、商品在庫を十分には持っておりません。弊社のお客様には、これまでご使用いただいている現行商品の在庫を十分保有していることをお伝えしたうえで、新商品に関しては、確認漏れの無いよう、十分な品質テストを行って下さるようお願いをしています。
本格的な在庫体制を取れるのは、2026年10月以降の予定です。

当面の販売戦略としては、商品ラインアップの縮小統合を図って商品取扱量を増やし、物流合理化からのコスト低減・販売価格下げを実現します。一方で、お客様の利便性向上を図るカスタム仕様受注を強化して、市場の需要を漏れなく拾い上げます。
いずれの政策も取扱量増につながる商品競争力の向上に結びつきます。転写紙TRを、市場で入手できる転写紙の中での最大シェア獲得商品にします。業界の標準転写紙にすることを目指します。
