濃色地Tシャツ用転写紙SB DARKのご案内

伸びる、精密、安い!

濃色地Tシャツ用転写紙『SB DARK(特許申請中)』のご紹介!

 

セルフウィーディング型転写紙です

インターネット検索で「Self-Weeding Transfer Paper」とかの英単語を入れると、濃色地Tシャツへのトナー画像転写動画が沢山出てきます。画像の無い余白部に薄いフィルム層が付着すると生地の風合いが変わるので、トナー画像転写でもスクリーン印刷のように画像部だけ生地に付着させることが望まれてきました。セルフウィーディング型転写紙は、カッティング機を使用せず、余白部の糊層が除去される新しいトナー転写紙です。

濃色地用セルフウィーディング型転写紙の多くは、トナー画像を形成する受像紙(Aシート)と、白糊層を形成した糊層転写紙(Bシート)の二種の転写紙から構成されます。AB両シートを向き合わせて熱圧着させてからBシートを引き剥がすことで、Aシート画像側に糊層を一旦転移させ、さらにそのAシートを生地に熱プレス転写させて転写を完了するツーステップ転写紙です。

↑ ワンステップ目の転写工程

多くの商品紹介動画は販売目的の説明ですから、簡単な手順で問題無く転写が終わる印象を与えるよう編集されています。けれども、結果として得られる実際の印刷物と、問題無く転写まで終える作業難易度は動画では分かりません。本稿では、皆様の商品選択を間違いないものにするため、素材や作業性について、これまでの当社の経験からの解説をしてみたいと思います。

なお、光走査法にレーザー方式と LED方式があるので、プリンタ名称はレーザープリンタでなく、トナープリンタと統一しました。又、この解説記事では、白地をカッティングによって得る従来の転写フィルムは除外しています。セルフウィーディングという、カッティング工程無しに白糊層の付いた画像部のみが転写される転写紙に限定して解説して行きます。

 

◆Bシート白糊層の役割

濃色地Tシャツに転写する画像の下地白色には、生地の色に負けない高い隠ぺい性が求められます。

白色層は、今期から当社が発売元となったOKIデータの白トナー搭載プリンタ・型式 Pro8432WT(CMY+Wの4色機)などで作成できますが、トナーだけでは脆く割れやすく、生地の伸縮に追随できません。生地への密着力も不十分です。柔軟性ある糊層の補強が必要です。この糊を画像に付与するのがBシートです。

↑ OKI Pro8432WT トナープリンタ

ここで最初のご注意です。メーカーに拠っては糊層に柔軟性があまり無いため、転写された画像が割れやすい転写紙があります。他社商品をお使いで、洗濯後の画像割れでお困りの場合はご相談ください。

 

◆セルフウィーディングを可能にする素材構成

さて、刃物を用いての余白部カッティングを行なわないので、AB両シートを合わせての糊転写では、画像層に載った部分だけ糊層がちぎり取られなければなりません。ちぎり取られてBシートからAシートの画像側に転移するよう、Bシートのベースシート表面には剥離層が形成されているのが通常です。ただし、画像の無い部分の糊層は、ベースシートに残さなければいけません。剥離層の上なのに剥離して欲しくないという矛盾する要望に対応しなければなりません。矛盾する要望を可能にする素材は、どのようになっているのでしょうか?

↑ Bシートの素材構成フィルム

先ず、フィルム(糊層=ウレタンなどの熱可塑性樹脂から成る接着層)が自由な形でちぎれる条件です。高温にして軟化させれば良いのです。ただし、軟化したフィルムが画像以外の部分(余白部)に付着しない条件も要ります。表面を石ころの層で覆えば、物に付着し難くなります。石ころに酸化チタンなどを選べば、白色が補強されるので好都合です。Bシートの素材構成は、ベースシート/剥離層/接着層/白色層の四層になります。

では、画像部にはどうして付着するのでしょうか?

この答えも簡単です。トナーが、ホットメルト接着剤だからです。ホットメルト接着剤は必要な温度まで下がってくれば、相手側が石ころでも固着します。AB両シートを合わせて熱プレスした後、冷ませば、画像は白糊層と固着する訳です。ここで、意地悪な質問です。「高温で軟化していた白糊層が冷えたら、ちぎれにくくなるのではなかったですか?」、さらには、「トナー画像も最終工程では生地に転写されるのですから剥離層に載っているはず。画像がBシートに逆移行しないのですか?」

 

◆白糊層の転写紙

↑ トナー画像、接着層の粘度変化

答えの前に添付グラフを見てください。画像を構成するトナーと、Bシートの接着層の温度・粘度特性を表しています。熱プレスで両者が軟化した後、プラテンを開放して放置すれば、トナーと接着層の両方とも冷却して粘度が上昇して行きます。図のように、トナーの粘度上昇カーブがより急傾斜なため、接着層よりもトナー画像層粘度が早く上昇して接着性を発現します。糊層に固着すると同時に、下地の剥離層との密着性も高まります。トナー画像のBシート側への逆転写は起こり難くなります。

ただし、温度が下がり過ぎれば、粘度が上昇した糊層の切れが悪くなり、糊層の剥離層への密着性も高まるので、悪い結果が出ます。温度によっては、画像のBシート側への逆移行も起こり易くなります。ワンステップ目の転写工程は、このように限られた温度範囲内で行わなければならない難しい作業なのです。転写の適正温度範囲を外れれば、シャープに切れた白糊層の移行は行なわれません。

業界各社の商品説明で、「A3は難しいので、A4サイズ転写紙で経験を積んでから行うよう」薦めているのは、サイズが大きいほどワンステップ目の転写での剥離作業時間がかかり、転写の適性範囲を外れ易くなることが理由です。

 

◆サンリュウの特許申請手法

当社が特許申請した濃色地用セルフウィーディング型転写紙「SB DARK転写紙」は、ワンステップ目の転写工程の難しさを考慮して、素材の構成を変え、適性転写作業温度範囲をより広くしようと試みたものです。合わせて、精密な画像を転写できるよう、接着層のちぎれやすさを高めようともしたものです。その優れた結果が、私どもに特許申請を決意させました。ですから本稿での二つ目のご注意は、「濃色地用セルフウィーディング型転写紙で小さな点などが転写出来ない。精密画像は駄目」とあきらめないで下さいということです。5月現在でまだ未公開特許なので、詳細説明は控えさせていただきますが、ご使用を開始されたお客様からは、「今まで諦めていた細かな線や点が転写できる。画像表現範囲が広がった」と、大変喜んでいただいています。

↓ ↓ ↓ 画像を拡大して違いをお確かめください ↓ ↓ ↓

↑ 転写画像の精密性比較 SB DARK転写紙(左) , 従来の転写紙(右)

添付写真はご参考です。左側がSB DARK転写紙、右側は従来の転写紙を用いての画像再現精度です。子供の周囲に散らばる無数の小さな点の数が違います。圧倒的にSB DARK転写紙の再現性が優れるのがお分かり頂けると思います。

価格をご心配ですか?価格は、業界で一番の低価格設定になっていると思います。それを可能にする素材を選びました。洗濯堅牢度試験のA-2法結果は、5級が最大のところの4-5級でした。十分な強度と思います。

 

品質確認のための生地転写サンプル、生地へご自身で転写されるための糊層転移済みのAシートのご希望、あるいは当社市場開発部隊の出向実演などのご希望があればご連絡ください。

 

(株)サンリュウ 市場開発部一同【中西、今尾、熊谷】

TEL: 048-446-6786

 

 

市場開発部を三名体制に強化しました

営業技術職2名を採用して、当社の市場開発部を4月から三名体制に強化しました。

「市場開発部って、なにそれ?」と、訝しがる方もいらっしゃるかも知れないのでご説明させて下さい。

営業が苦手な当社は、代わりに、高い技術力、商品力、情報力を持つことに注力して来ました。多くの取得特許や、保有する競争力ある商権はその結果です。これまでは営業に出なくても何とかやってこれましたが、お客様に当社を見つけていただくというのは甘えでした。今は、当社開発技術や、世界一の商権をお客様にお伝えすることも大きな役割と考えを新たにしています。

当社の市場開発部は、広報という営業の一部の役割を担います。しかし、一般的な営業部と違い、技術や商品をお客様に販売することを目標としません。目標は、当社技術や商品を市場の要望に合うように活用されるお客様のご支援です。お客様と共に商売を創造することが目標です。ですから、当社技術・商品を個々のご要望に合うよう修正、適合化させる作業を進んでお請けします。

今までは一名体制だったので、情報発信にも訪問支援にも限度がありました。三名体制に強化したこれからは、訪問依頼も積極的に受けようと思います。

新体制での最初の取り組みを、※self weedingタイプ(カット不要)特許申請中の転写紙、SB DARK(濃色地用) とマジックトリム(淡色地用)両転写紙の普及と設定しました。詳細は別途資料をご用意しますが、長所は、繊細な転写が可能、作業が容易、圧倒的な価格競争力です。

まずは関東圏内優先ですが、訪問指導もお請けしようと考えています。ご興味のある方はご連絡ください。

※self weedingタイプ=余白部のカッティング除去無しに、トナー画像部のみ生地に転写されるタイプ。

 

ITMAショー視察に出かけてみませんか

ITMAショーがスペイン バルセロナで、6月20~26日の期間に開催されます。弊社社員もNeenah Coldenhove(オランダ) あるいは、MS Printing Solution / KiianDigiral(イタリア)ブースに滞在します。実演や商品説明をご希望の場合は事前にご連絡ください。弊社社員がそれぞれのブースで対応させていただきます。

ITMAショーは4年に1回のテキスタイルの総合展示会です。紡績、織機から、染色、印刷、仕上げ機までの、上流から下流までテキスタイルに係わる全てが集まった展示会です。弊社の取扱商品メーカーも多く出展します。

●昇華転写紙 : Neenah Coldenhove
●RIPソフトウエア: ErgoSoft
●転写機 : Monti Anitonio

●テキスタイルプリンタ: MS Printing Solution(※Dover Group)
●昇華インク : Kiian Digital(※Dover Group)

※Dover Group、世界的な総合メーカーで、デジタル印刷部門では、プリンタメーカー、インクメーカー、RIPメーカー各社を傘下に持っています。KIIAN DigitalはITMA展の常連でしたが、今回は同グループのプリンタメーカー、MS PrintingのブースにKIIAN営業がアテンドします。

 

FESPAショーはデジタル印刷に特化し昇華関連のメーカーが多く出展していましたがITMAショーもデジタル印刷が多くなってきている印象を持ちます。テキスタイルの最先端技術を感じる事ができます。

 

ITMA 2019
https://www.itma.com/home
20-26 June 2019
Fira de Barcelona, Gran Via
Barcelona, Spain

マルチパス方式とシングルパス方式の違いについて

一般的なインクジェットプリンタはマルチパス方式(またはシリアルヘッド方式とも言う)で、プリントヘッドが往復しインクを滴下します。この往復をPass(パス)と呼び、2 Passなら、プリントヘッドが往復し2回重ね印刷を行なって品質を上げていきます。重ね印刷を行なうので、高濃度・高品質の印刷品質が得られ、主に写真画像など高品質な印刷に適しています。

マルチパス方式(シリアルヘッド方式)

シングルパス方式(ラインヘッド方式)

シングルパス方式(またはラインヘッド方式とも言う)は、プリントヘッドを固定して搬送装置が移動し1 Pass印刷を行ないます。搬送装置の速度は 「50m/分 以上」の高速で印刷することができます。
印刷処理能力が高く、ラベルの様な大量印刷に適しています。
1つのノズルが詰まると、印刷結果で顕著に現れます。安定した印刷品質を得るために、プリントヘッドとインクのマッチングや乾燥適正、インク吐出周波数の調整など高いハードルがあります。

EPSONさんやCanonさんなど大手プリンターメーカー各社では、ラベル用途の小型モデルでシングルパス方式が採用され始めています。MS社やDUST社などの産業用プリンターメーカーの多くでも、生産機という位置づけのシングルパスプリンターがラインナップされています。Memjet社では廉価で222mm幅の広幅プリントヘッドが発売されています。インクジェット分野は速いスピードで進化をしていて、さらに印刷能力のアップとコストダウンが同時進行しています。

既存技術であるオフセット印刷やシルクスクリーン印刷に取って代わるシングルパス方式が主流になる時代が確実に近づいています。

最後に、弊社の可食プリンタは、マルチパスプリントとシングルパスプリントの両装置をラインナップしています。

フードプリンタNF4450-E3(マルチパス方式)

マルチパス方式(シリアルヘッド方式)

フードプリンタIL-168(シングルパス方式)

シングルパス方式(ラインヘッド方式)

『HANAE-PX-H』値下げ

昇華インク『HANAE-PX-H』値下げのお知らせ

「え?値下げされていたの?」

請求額が誤っているのではないかとのお客様からの丁寧なお問い合わせをいただき、2月1日からHANAE-PX-Hインク価格を下げたことをご説明した時に頂いたお客様の言葉です。価格表を付けて皆様にご案内を差し上げていたのですが、十分ではなかったようです。HPへの掲載も無かったので、今回掲載させていただきました。

転写紙などが値上げされる中、今何故 HANAE-PX-Hインク値下げなのかの説明をさせて頂きます。このインクは途中の改良を含めると、7年以上にわたった販売を続けています。ノズル詰りの少なく安定している、他社よりも黒色がしっかりした発色で画像にメリハリが出る、などのご好評を頂き、当社のベストセラーインクになっています。

値下げは、このインクをお使いの複数のお客様の業績が拡大してご購入量が増えていること、メーカーとの交渉の結果、当社仕入れ値を下げさせることが出来た結果です。この仕入れ価格下げ効果を、当社が本格的に享受できる時期には、さらに一段の販価の下げを行う検討も進めています。

現在他社インクをご使用中で、コストダウンや品質向上を計るため、「サンプルインクを試してみたい」というお客様は、ぜひご一報ください。ご使用中のインク名称と比較データを頂ければ、当社で比較サンプルを作製できる場合もあります。お問い合わせ下さい。

いつも弊社商品をご愛顧いただいている皆様に、昇華インク『HANAE-PX-H』の販売価格を値下げいたしましたことをお知らせいたします。

2019年2月1日より、以下の通り値下げいたしました。

商品サイズ 旧価格(税抜) 新価格(税抜)
1L ボトル ¥7,400 ¥6,600
500㏄ ボトル ¥4,600 ¥4,100
200㏄ ボトル ¥2,400 ¥2,200
100㏄ ボトル ¥1,560 ¥1,400

 

おかげさまで同商品の取扱量が増え、メーカーとの交渉の結果、仕入れ価格を下げることができました。また、同時に仕入れ管理コストも軽減することができました。
これに伴い、会社設立以来の方針のもと、お客様へ還元させていただきます。

現在、さらなる値下げ交渉を継続中です。結果が出ましたらお知らせいたします。

KIIANインクの採用メリット(4)

前回(KIIANインクの採用メリット(3))に引き続き、今回もKIIAN DIGITALインクのメリットについて解説します。

KIIAN DIGITALインクの採用メリット(4)
株式会社サンリュウ

 

■転写紙波打ち減少

濃色ベタ印刷で悩む問題に転写紙の波うち(コックリング)問題があります。インク量を沢山必要とする濃色ベタ部には沢山の水分が存在します。この水分が浸透すれば、プリンターで印刷中に転写紙にコックリングが発生して、その上を往復するプリントヘッドに当たることがあります。

当社はこの問題の解決策としてハイブリッド構造の厚手速乾転写紙を用意しています。紙の中央に樹脂層を設け、水分を吸ってもコックリングを発生し難い構造の転写紙です。他社に無い優れた転写紙で、これ以外の転写紙は使わないお客様もいらっしゃいます。しかし一部には、価格が高いと使用をためらうお客様もいらっしゃいます。これから当社は、コックリング対策として、 KIIANインク採用も選択肢としてお勧めして行きます。転写紙に付着する水分量が減るので、コックリング対策になります。

近年、プリンターの印刷速度は飛躍的に早まっています。このため、前に記したKIIAN インクの採用メリット、転写紙上で乾燥が早いという価値が高まっています。ジャンボロール搭載の高速プリンターの場合は、ロール外径と重量が問題になって来るので、薄い紙でもコックリング問題が起き難い、転写紙波打ち減少という本メリットも注目されることになるでしょう。

 

■転写率の悪い転写紙、インク受容性の低い転写紙使用可

いよいよ、本メリットの解説です。この問題を持つ転写紙としては、インク受理層を設けずコストダウンを計る転写紙、熱融着性を与えるためのホットメルト樹脂を表面に付着させなければならないので十分な受理層を設けられない微粘着転写紙などが代表的な例です。微粘着転写紙は、画像転写時に転写紙と布が加熱圧着するので、ボケが少ない鮮明な転写が出来る、布の伸縮が抑えられるのでゴースト不良発生が少なくなる、などの長所を持つ転写紙です。その使用を希望するお客様が多くいらっしゃいます。にもかかわらず、滲み易さ、画像の濃度不足が微粘着転写紙の普及を妨げていました。この制約を取り除くのが KIIANインクです。

分野が少し異なりますが、Tシャツへの昇華転写では、転写紙の外径の形にシャツ生地が凹む、外形線の跡が凹んで残る問題がありました。転写紙が厚いほど、この問題は大きくなります。では市場にある50g/m2程度の薄手の転写紙を使用したらどうでしょうか?

このような薄手紙の実際の紙厚は60μm超程度になるので、凹み跡を除去することは出来ません。このため当社では透明な極薄フィルムを用いた転写手法(特許申請中)を考案しました。コストを下げるため受理層を塗っていないので、やはりインク量制限が必要になるものです。ここでもKIIANインクが活躍します。KIIANインクを採用することで通常の昇華転写の品質が得られています。この転写フィルムは、転写紙跡が残らず、微粘着転写紙のように生地に貼り付くので鮮明な画質が得られ、透明なので位置出しが容易などの特長がある、当社の命名で「ピットレス転写シート」と呼ぶものです。今後、このフィルム程度まで薄くした転写紙が出現するかも知れませんが、薄くなるほど熱プラテン上昇時に浮き上がって、横にずれ落ち易くなります。ゴースト発生リスクが高まるので、当社特許品と同じ結果は期待しにくいと思われます。

転写後のTシャツ生地に残る、転写紙外形に沿った凹み跡

 

さて、通常の昇華転写紙に戻ります。市場で用いられる転写紙は、より薄く、低コスト化が進んでいます。インク受理層コートは省略される方向に進んでいます。当社では、KIIANインク採用をご検討いただくことは、時代に沿ったものと捉えています。たまたまこのインクに接する機会を与えられた当社は、皆様により強くお勧めすることがその責務と捉えています。

 

 

連載記事第一回(KIIAN DIGITALインク取扱開始)から連続記事を読む

 

社員募集 営業技術職(セールスエンジニア)

営業技術職(セールスエンジニア)

募集人員 1名
募集期間 2019. 3/31まで
年齢 18~60才
仕事内容 (1) プリンタやインクなどの印刷関連資機材の販売 (2) 市場調査 (3) 企画・マーケティング (4) コンサルティング
能力要件 役立つ経験(営業、マーケティング、画像処理、電気機械知識、パソコン操作、英語力)新卒、初心者歓迎。
人材像 やりたいことを見つけられる、あるいは作り出せるようになりたい方。サラリーマンでなく、ビジネスマンになりたい方。
当社で働く

メリット

1)希望者は海外出張も有り。海外からの来客もあり、英語力を高められる。
2)仕事範囲の制限は無く、やる気があれば経営まで覚えられる。
3)女性の仕事範囲も限定せず。
4)個人のワークスタイルも尊重。
採用ポイント 趣味、スポーツ、ゲーム、勉強、仕事などで夢中になったことがあるか?
「これなら負けない」というものがあるか?
絵を描いたり、歌を作ったり、小説を書いたり、雑誌や新聞を出したり、ゲームを作ったりなど、創作が好きか?その他
勤務時間 相談に応じます (就業規則は 9:00~18:00/お昼休み1時間、
休日 年間総休日数125日(2018年度の有給休暇を除いた休日実数)、週休2日制(土・日・祭日休み)、 年末・正月休暇5日、夏休み5日
賃金 20万円~40万円 
社保・交通費 各種社会保険完備、交通費全額支給(正社員)
退職金 勤労者退職金共済機構に積み立て(自己都合退職でも受取額は減額されません)
予定勤務地 〒334-0073 埼玉県川口市赤井1-10-7。南北線直通の埼玉高速鉄道・鳩ヶ谷駅から徒歩14分。東京や埼玉からの通勤に便利な立地です。
応募方法 メール又は郵便にて、1. 履歴書(写真貼付)及び 2. 職務経歴書、3. 応募理由(形式自由、各1~2ページにまとめる)を下記にご送付下さい。
新卒の場合は、職務経歴書の代わりに成績証明書と卒業見込証明書を添付してください。
応募先: 〒334-0073 埼玉県川口市赤井1丁目10ー7 まずE-mailで連絡ください。
問い合わせ TEL: 048-446-6786  問合せメールを作成

当社の求人姿勢 (採用までの手順等なども記載) も参考にしてください。

 

KIIANインクの採用メリット(3)

前回(KIIANインクの採用メリット(2))に引き続き、今回もKIIAN DIGITALインクのメリットについて解説します。

KIIAN DIGITALインクの採用メリット(3)
株式会社サンリュウ

■印刷~転写までのサイクルの短縮
転写紙に印刷した昇華インク画像を、すぐに転写作業に使用するのはお薦めしません。昇華インクの中の水分が完全には乾燥していないからです。200℃前後で加熱されると、残留水分はガス化して転写紙と布との間で悪さをします。濃色ベタ画像なのに、転写したら平坦なベタでなく、斑模様のあるベタになってしまったという経験はありませんか?これを防ぐには、転写紙上の印刷画像を転写前に乾燥させておくことが有効です。長尺印刷のためロールで印刷済転写紙を巻き取る場合は、自然乾燥一日は必要と言われています。
KIIANインク採用ならどうなるのでしょうか?前回までに詳細したように使用インク量が減るので、その分転写紙に付着する水分量も減ります。当然、必要な乾燥時間も短くなり、作業効率がUPする訳です。

 

■転写紙上で乾燥が早い

1.印刷18時間後の引き伸ばしテスト:
乾燥の早さを比較するため、CMY300%ベタ画像を用意し、夕方4時に、HANAEインクとKIIANインクそれぞれでこのベタ印刷をした転写紙を放置して帰り、翌朝10時(18時間後)に引き伸ばしテストを行いました。

具体的には、ベタ画像の上に同じ転写紙の裏側を強く押し当てて横方向にずらしてみました(転写紙の巻取状況を想定)。二種類のインク、HANAEインクとKIIANインク両方とも余白部が少し汚れましたが、HANAEインクの汚れの方が目立ちました。添付画像1. 左右に並ぶベタ画像は、同じインク量を吐出させたもので、色はKIIANインクベタの方が濃くなっています。

 

添付画像1.  擦られて汚れたCMY300%ベタ画像(印刷18時間後)

左:KIIANインク、右:HANAEインク

 

 

2. 引き伸ばしテスト2回目 1分、3分、5分後:

次に、印刷した後の放置時間を分け、1分、3分、5分毎に同様のテストを行いました。印刷18時間後の引き伸ばしテスト時と比べて、転写紙の裏側を押し当てる力は少し弱めました。

ベタが三本並ぶ 添付画像2. が、その結果です。ベタの左側と中央の2本はKIIANインクで、右側がHANAEインクです。それぞれ、KIIAN左、KIIAN中央、HANAE右と仮に呼称します。

KIIAN左は、HANAE右のインクベタと同濃度になるインク量で印刷したベタです。KIIAN中央は、HANAE右のインクベタと同じインク量で印刷したベタです。KIIAN中央のベタが最も濃い濃度で印刷されています。

A、B、C三段に分けた引き伸ばしテスト結果は、放置時間1分、3分、5分(下から上方に向かって)による差を示します。

HANAEインクベタは、18時間後の引き伸ばしテスト結果との比較で、軽い荷重にもかかわらず、より多くのインクが削られています。18時間後よりも、もっと未乾燥状態と理解できます。

これと比較すると、HANAEインクと同じインク量のKIIAN中央インクベタは、削られ方が非常に少なく、濃度を同じにしてインク量を減らしたKIIAN左インクベタは、A部分の5分経過時なら削られる部分が無く、余白部汚れが全く無いレベルまで来ています。

このあまりに大きな差は、インク乾燥差だけでなく、インクが硬化する構造による影響も加わっているように感じました。例えば、KIIANインクのと比較するとHANAEインク硬化膜は転写紙の、より表面側に形成されて引っ掻かれ易い、といった構造なのかもしれません。

 

添付画像2. 擦られて汚れたベタ画像(印刷1,3,5分後)

左から、KIIAN左、KIIAN中央、HANAE右

KIIAN左:HANAE右のインクベタと同濃度になるインク量のKIIANインクで印刷

KIIAN中央:HANAE右のインクベタと同じインク量のKIIANインクで印刷

HANAE右:比較元として使用。HANAEインクでのベタ印刷

A横軸部分は5分後、B横軸部分は3分後、C横軸部分は1分後に擦った結果(印刷18時間後のテストよりは弱い力を使用)

 

この一連の引き伸ばしテスト結果から言えるKIIANインク採用メリットは、印刷後の転写紙巻取が容易になること、プリンターでの巻取り途中や転写機上でのロールからの引き出し時に弛んだ部分で発生し易い、擦れ不良の減少、などが挙げられます。

なおご紹介が遅くなりましたが、KIIAN DIGITALインクの採用メリット説明のためのテストに用いている転写紙は、すべてColdenhove(コールデンホフ)社の転写紙です。Coldenhove社はインクジェット昇華転写紙の基本となるガスバリア性に関する世界特許を取得して、メーカー各社にライセンス供与を行っている会社です。その転写紙は世界標準となっています。

次回は最終回で、「転写紙波打ち減少」と、「転写率の悪い転写紙、インク受容性の低い転写紙使用可」の説明です。

 

 

KIIANインクの採用メリット(2)

前回(KIIANインクの採用メリット(1))に引き続き、今回もKIIAN DIGITALインクのメリットについて解説します。

KIIAN DIGITALインクの採用メリット(2)
株式会社サンリュウ

 

■使用総インク量の削減が可能
前回の、採用メリット(1)で、インク削減量の参考値を記しました。今回は、「プロファイル使用」と「プロファイル無し」との二条件と、合わせて詳細解説します。

プロファイル使用 LC/LM有り  29% 削減
プロファイル無し LC/LM有り  40% 削減
プロファイル使用 CMYKのみ   45% 削減

ここでのプロファイルは、iccプリンタープロファイルのことです。プロファイル作成時には、使用総インク量を300%などに限定設定してあるので、リッチブラック色であっても、インクが300%を超えることはありません。黒色を表現する時に使用されるCMYインクは、一定量を超えると自動的にKインクに変換されます。従って、プロファイル使用条件下では、CMYインク使用比率がもともと少なく、使用比率の多い黒色はHANAEインクも高濃度なので、KIIANインク採用でも差が少なくなる訳です。プロファイル無し条件では、CMYインクがふんだんに使用されているので、削減量が大きくなります。

「プロファイル使用でCMYKのみ条件での45%削減」は、誤解を与えたかも知れません。これは同条件のHANAEインクとの差でなく、プロファイル使用でLC/LM有りの6色条件のHANAEインクとの比較でした。KIIANインク採用でもたらされる高濃度の29%削減効果に、LC/LMインクでカバーする色領域を原色のC/Mインクで代替した削減量を含んだ数値です。私どもでは、布印刷なら、RIPとKIIANインクを駆使して LC/LMインクを除外できるお客様も沢山いると考えています。明るい色領域でのドット感は問題にならないとのご評価を期待しています。

 

プロファイル使用

(色相を管理して、シアンは空色になる)

 

 

プロファイル無し

(色相管理無しで、シアンは濃紺色になる)

 

念のための説明ですが、出力結果の比較で言えば、昇華インクのきつい発色をした出力は、プロファイル無し条件での結果であり、シアン色100%部がオフセット印刷のスカイブルー色になる出力結果はプロファイル使用条件で得られるものです。

 

■ヘッド寿命が伸びる
上記のように使用総インク量を劇的に減らせるKIIAN高濃度インクですから、吐出回数、吐出量の減少によってヘッド交換頻度を減らせるのではないかと期待しています。印刷の高精度化と高速化が進む中でヘッドの価格そのものが上がってきています。一個数十万円の時代に入り、ヘッド交換費用はメンテナンスコストの中に占める比率が非常に大きくなっています、その頻度を落とせるかどうかは重要です。

ヘッドメーカーやその型式、サーマルやピエゾなどの液滴吐出方式などの違いによって、予想される耐久寿命は様々です。ヘッド毎に予想される耐久駆動回数が定められています。ヘッドメーカーの公表値例では、吐出可能回数が百億回以上とか、1千億回以上とされているものがあります。1千億回というとてつもない回数ですが、高速ヘッドの中には、1つのインクノズルから毎秒3~4万回もインクを吐き出せるものがあります。この速度での印刷を続けたとしたら、ヘッド寿命は半年程度になってしまう計算です。市販の一般的プリンターの吐出回数は毎秒2万回程度でしょうから、ヘッド交換頻度が1~2年に一回程度というのは納得できます。

ヘッド交換は、吐出回数によるヘッド寿命によるものばかりではありません。ノズルが詰まり難いインクの選択も重要です。HANAEインクはこの点で高いご評価を得てきましたが、KIIANインクも同等レベルと考えています。

 

次回記事は、「KIIANインク採用メリット」リスト順番通りに、印刷~転写までのサイクルの短縮(作業効率UP)です。

 

 

 

(印刷サンプル比較のために、JIS X9201標準画像を配置して使用させていただきました)

 

 

 

 

KIIANインクの採用メリット(1)

前回(KIIAN DIGITALインク取扱開始(2))に引き続き、今回はKIIAN DIGITALインクのもたらすメリット・デメリットのうち、メリットについて解説します。

KIIAN DIGITALインクの採用メリット(1)
株式会社サンリュウ

 

■メリットの概要
高濃度インクに帰属するデメリット、「ノズルが詰まり易い」はKIIAN社の高度な分散技術で改善でき、「ドット感が出易い」はグレーインクや RIP処理で改善できます。今回からはメリットの方です。いくつかを羅列してみると、下記のようになります。ここでは皆様が高い関心をお持ちのインク削減量について簡単に記しておき、スタートは、あえて「その他」から入ります。

「KIIANインク採用メリット」リスト:

・高濃度のために使用総インク量を減らせる(コストダウン)
・ヘッド寿命の伸び(インク吐出回数の減少による。コストダウン)
・印刷~転写までのサイクルの短縮(作業効率UP)
・転写紙上で乾燥が早い(巻取が容易、弛んだ部分の擦れ不良の減少、作業効率UP)
・転写紙波うち減少(ヘッドが紙に当たる不良減、薄い転写紙採用可、コストダウン)
・転写率の悪い転写紙、インク受容性の低い転写紙使用可(印刷品質向上)
例えば、微粘着転写紙、ピットレス転写シート(当社特許技術商品)、インクジェット普通紙(※転写紙でない、普通紙を昇華転写用として使用)
・その他

 

■インク削減量の参考値
図のA4サイズ画像を用いて、当社HANAEインクとの比較で、KIIANインクに交換した時の可能な削減量を調べました。結果だけ記します(保証値ではありません)。なお、HANAEインクは、他社インクとの比較で、「メリハリのある高い濃度の出力が得られる」と定評を頂いているインクです。その黒色は、既に高濃度インクです。市場の標準的なインクからの交換なら、削減量はさらに大きくなると思われます。

インク量測定に使用した画像(JIS X9201標準画像を配置)
プロファイル使用 LC/LM有り  29% 削減
プロファイル無し LC/LM有り  40% 削減
プロファイル使用 CMYKのみ   45% 削減

 

■メリット その他
1)高濃度インクでもドット感が少ない
前回はデメリットとして、明るい色領域でのドット感問題を挙げまし。これを翻すようですが、KIIANインクはその特性によって、ドット感問題が低減します。理由は下記です。

インクの多くは、吐出液滴が小さくなると、空気抵抗だけでなく、そのインクの動的弾性率や、静電気などの影響で、着弾位置や大きさが不正確になってきます。インクの動的弾性率は、液滴吐出時にばねが縮むように逆方向への流動が起こることに関わり、液滴の吐出を阻害する要因になります。当社標準のHANAEインクとの比較で、KIIANインクは高いインクジェット印刷適性を持ち、明らかに着弾位置の正確性が向上しています。KIIANインクが同じ大きさの点が規則的に並ぶのに対して、HANAEインクは着弾位置のずれと液滴大きさのばらつきが出て模様を作り、ドット感、ざらつき感という問題を作り出すことがあります。(印刷サンプルを拡大鏡で目視確認、比較しました。以下、比較用の模式図です)

正確な着弾位置のドット(KIIANインク)

 

大きさ、形、位置のずれたドット(標準インク)

 

ドット感が比較的顕著に表れるのはグレー色です。従って、この問題を重要視するお客様にはグレー色の搭載をお勧めします。ライトシアンとライトマゼンタはお客様によっては省略できるのではないかと考えています。他のインク使用時と比較して、KIIANインクは、ライト系インクを使用するにしても、その使用範囲を狭めてもドット感問題が気にならなくなります。ライト系インクの領域を原色のシアンやマゼンタに置き換えられれば、インクコストは大幅に低減できます。

メリット説明をリスト最下段の「その他」から始めたのは、このコストダウンが大きいことを認識していただきたかったからです。次回からは、「KIIANインク採用メリット」リスト順にメリット説明をして行きます。次回記事は、使用総インク量の削減が可能、ヘッド寿命が伸びるに関してです。