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Duraluxeパネルを使った金属板記念盾の作成手順動画

Angie Holdenさんの、Duraluxeパネル金属板を使った記念盾の作成手順動画を紹介します。 動画は↓下の方にあります。

 

日本語字幕にした動画のスナップショット画像

完成済Duraluxeパネルの記念盾が沢山。記念盾は自立します。

印刷済み昇華転写紙などを用意します。

いよいよDuraluxeパネルの転写です。

自立させるため転写後に折り曲げます。

 

 

音声は英語ですが、再生中に画面右下の設定で、字幕を自動生成から自動翻訳にして、言語のリストから下の方にある日本語を選択すれば、日本語字幕が表示されます。(スナップショット画像が日本語字幕を表示させた状態です)Duraluxeパネルを使う時のノウハウや印刷済み転写紙の取扱い、熱プレス機での金属板への昇華転写の大体の手順はつかめると思います。

昇華転写関係の動画を沢山作られてますね → Angie Holdenさんのyoutubeチャンネル

 

 

 

 

 

Duraluxeプレート事業のご提案

折り曲げ加工が可能な(Bendable)昇華転写アルミ板 Duraluxeプレート事業のご提案

 

■Duraluxeプレートのご紹介

Duraluxeプレート(デュララックス プレート)は、サンリュウが発売準備中の昇華転写用のアルミプレートです。米国Duraluxe社の商品で、長期屋外耐候性などが評価され、世界で販売が伸びています。

 

長期屋外耐候性(耐光性)以外にも様々な特徴があります。
その中の一つが、画像を形成した後で、外形切断や、パンチングなどの後加工が出来ることです。折り曲げ適性もあり、素材が曲がっても塗膜が脱落しません。ですから、画像の形に合わせた加工が出来る訳です。

フォトフレームは、下部を水平方向に折り曲げれば、自立スタンド式フレームに出来ます。

外形切断も:画像に沿って余白を切り落として造形することも出来ます。クリエーターの発想を、自由自在に形に出来ます。世界に一つだけのオリジナル商品を作ってみませんか?

 

 

■Duraluxeプレートの他の特長

外形切断等で複雑な形状に加工可能

 

他にも特徴があります。ラメパウダーを混入した塗膜のようにきらきらと光るプレートがあります。夜空の表現などには最適です。

ラメパウダー入りプレートの拡大図

 

蓄光性を持たせたプレートもあります。

周りが暗くなると光ります。非常用の案内板などに用いられます。発光は最長で約8時間持続します。

抗菌性を持たせたものは、細菌の繁殖を抑制します。病院や幼稚園などで、多くの人が触れるようなものにお勧めです。ティッシュボックスカバーなどにいかがでしょうか。

アルミ地肌を露出したように白地の無いプレートもあります。金属感表現に便利です。特注になりますが、示温性能を持たせたもの(特定の温度で色を変化させる)もご用意できます。

 

 

■最大の特長は長期屋外耐候性です

昇華転写画像は、屋外に掲示すれば、数か月で色が褪せてきます。対候性が高いといわれている顔料インクを使用した画像でも1年以上の耐候性を得るのは難しいものです。Duraluxeプレートなら、オーバーコートや、ラミネートフィルム加工無しに、屋外耐候性5年保証のものまであります。フィルム加工等の追加工程がないので複雑な構造にならず、フィルム剥がれ等の恐れもありません。

ペットハウスなど、屋外に設置して使用する実用的な商品も作れます。屋内設置ならもちろん、数十年の耐候性が予想されます。記念品にも最適です。

 

 

■不燃性も忘れてならない特徴です

日本での不燃性認定試験手配はこれからですが、世界ではすでに多くの国で認定され、使用が広がっています。ロンドンの繁華街ビル外壁を始めとした、人の大勢集まる欧州の各所、繁華街外壁や地下鉄駅外壁などに、又、毎年長期の火災が起きて不燃性向上に真剣な国・オーストラリアでは、ビルから一般家庭の家やフェンスまで、Duraluxeプレートの採用実績を上げればきりがありません。

取りあえずは、日本の家庭でのご使用に、キッチンに設置するバックスプラッシュはどうでしょうか。

シンプルなキッチンの壁面に、残新なデザインの大き目なパネルを貼るリフォームを行えば、相当の気分転換になるはずです。もちろん新築時に施工することも可能です。

 

 

■社内加工体制の構築

既に昇華転写をお仕事にされているなら、CNCルーターの導入で上記のような折り曲げ可能な昇華転写アルミ板Duraluxeプレートを使った様々な新商品の創造に挑戦できます。

CNCルーターは、外形切断、穴あけ加工、折り曲げ線の溝掘り、が出来ます。操作は、CAD/CAMソフトを習得すれば、どなたでも出来ます。

 

こちらの動画 ↓ もぜひごらんください

参考動画:昇華転写用耐候建装材「Duraluxe」、硬質素材への昇華転写印刷ビジネスについて

昇華転写でお困りのことはありませんか? Monti Antonio社との歩み

■Monti Antonio社との歩み
イタリア・Monti Antonio社の熱転写機が業界で普及しています。当社が、19年前にこの会社の商品を日本に紹介を始めたことは、前に記しました(→2018年の記事)。紹介と販売を開始した当時は、昇華転写を知る会社が現在より少なかった時代なので、拡販に苦労しました。

昇華転写が広く知られるようになった今は、型式まで指定してこられるお客様も少なくありません。

独占販売だった当時と異なり、同社の機械は、現在は複数のチャネルから購入が可能です。このような状況の中でも、ご購入の際に、当社を指名していただけるのはありがたいことと思っています。その理由をお聞きしますと、一つがアフターサービスの経験、二つ目が、転写紙や下紙からカラーマネジメントまでを含む技術コンサルティング力を挙げて頂くことが多いようです。

 

■当社のアフターサービス技術力


そう言えば、大型フラットベッドタイプから、大型輪転高速機、小型リボン布転写システムまでの様々なタイプのシステムを納品してきましたが、19年間に及ぶ販売期間でメーカー技術者の出向要請をしたことが一度しかありません。その一度も、通常のMonti社機械品質ならあり得ないレベルのものです。メーカー工場でのヒーター組み込み不良が原因で、顧客へ納入後にシステム中心部まで分解する大規模な修復作業が必要でした。

添付の写真 ↓ は、直径1mx幅2.6mの熱ドラムを搭載した輪転転写機の熱ドラムベアリングを交換した時のもので、当社で製作したベアリング交換用治具類の写真です。

熱ドラムはもちろん、ベアリングだけでも100Kgもありますから、簡単には取り外せません。メーカーから必要な情報を得て、熱ドラムを浮かせてベアリングを抜き取れるよう用意しました。当時、このような重量物の取り外し作業は、当社としても初体験でした。不安はありましたが、メーカーサービスマンを呼ばなくても済むよう、トライしてみました。これからも、迅速に、低コストで、お客様のサポートが出来るよう工夫して行きたいと考えています。

 

■当社の技術コンサルティング力
技術コンサルティングの最近の例を記します。転写した時に、下紙(ベースペーパー、アンダーペーパー、プロテクションペーパー、捨て紙) にしわが出て、布に転写不良が出るというご相談をいただきました。お客様の下紙をご送付頂いて調べると、比較的変形しやすい紙と分かりました。ガスバリア性も優秀ではありません。ただし、下紙だけを取り上げても、根本的問題解決には至りませんでした。

 

「ガスバリア性比較結果」

(左:当社の下紙、右:お客様の下紙)

(下紙に転写を試みて、昇華ガスを貫通させ、その下に置いた布をどれだけ汚すか比較しました)

 

転写機のプレス圧(輪転機ならフェルトテンション)と熱の分布、使用されている布の滑り性と熱収縮性、作業環境の湿度など、これらすべてがしわ発生の原因になり得ます。転写紙を変更すれば、出力色が変わる可能性があります。同じ色を得るには、カラーマネジメントサービス力がものを言います。

このように、設備や資材の一つだけ優れたものをお選びになっても、理想的な品質と高い作業効率を得ることは難しいものです。ですから当社では、昇華転写業界で世界トップクラスと言われる転写機、リップ、インク、転写紙、下紙までを揃えて、お客様の現場に合った最高の組み合わせをご提供できるよう努めております。

 

インクジェット昇華転写業界で、25年の技術蓄積を生かした技術コンサルティングをご提供しています。お困りのことがありましたら、一度ご相談をお寄せくださいますようお願い申し上げます。

 

マルチパス方式とシングルパス方式の違いについて

一般的なインクジェットプリンタはマルチパス方式(またはシリアルヘッド方式とも言う)で、プリントヘッドが往復しインクを滴下します。この往復をPass(パス)と呼び、2 Passなら、プリントヘッドが往復し2回重ね印刷を行なって品質を上げていきます。重ね印刷を行なうので、高濃度・高品質の印刷品質が得られ、主に写真画像など高品質な印刷に適しています。

マルチパス方式(シリアルヘッド方式)

シングルパス方式(ラインヘッド方式)

シングルパス方式(またはラインヘッド方式とも言う)は、プリントヘッドを固定して搬送装置が移動し1 Pass印刷を行ないます。搬送装置の速度は 「50m/分 以上」の高速で印刷することができます。
印刷処理能力が高く、ラベルの様な大量印刷に適しています。
1つのノズルが詰まると、印刷結果で顕著に現れます。安定した印刷品質を得るために、プリントヘッドとインクのマッチングや乾燥適正、インク吐出周波数の調整など高いハードルがあります。

EPSONさんやCanonさんなど大手プリンターメーカー各社では、ラベル用途の小型モデルでシングルパス方式が採用され始めています。MS社やDUST社などの産業用プリンターメーカーの多くでも、生産機という位置づけのシングルパスプリンターがラインナップされています。Memjet社では廉価で222mm幅の広幅プリントヘッドが発売されています。インクジェット分野は速いスピードで進化をしていて、さらに印刷能力のアップとコストダウンが同時進行しています。

既存技術であるオフセット印刷やシルクスクリーン印刷に取って代わるシングルパス方式が主流になる時代が確実に近づいています。

最後に、弊社の可食プリンタは、マルチパスプリントとシングルパスプリントの両装置をラインナップしています。

フードプリンタNF4450-E3(マルチパス方式)

マルチパス方式(シリアルヘッド方式)

フードプリンタIL-168(シングルパス方式)

シングルパス方式(ラインヘッド方式)

Coldenhove社昇華転写紙のご紹介(続)

■転写紙メーカー名公表後

前回紹介(昇華転写への軌跡)したおかげと思います。転写紙問い合わせでメーカー名の「Coldenhove」や「コールデンホフ」という検索用語で当社HPに来訪されるお客様が増えているようです。これらのお客様の多くが、当社が日本で未発売の転写紙についてもメーカーの型番を指定してのご質問やサンプル送付依頼を下さいます。皆様がインターネット検索を駆使して情報収集に熱心なことを感じると同時に、Coldenhove転写紙の日本販売代理店として、メーカーの商品を正確に幅広くご紹介しなければいけないということを痛感させられています。

■Coldenhove社 日本市場担当・Gijsbert Harmsenさん
Harmsen(ハームセン)さんが、私どもをフォローしてくれる営業責任者です。年に何回かは来日して、情報交換をさせてもらっています。遠方であっても、ある程度の使用量を期待できるお客様には、出張して一緒にご訪問させていただいたこともあります。私どもからだけでなく、メーカーの方針や最新市場動向などをHarmsenさんから直接聞きたいというお客様はご一報ください。来日時期とお客様の都合が合えばご訪問予定を取らせていただきます。

https://www.coldenhove.com/contact/our-sales-team.html

↑Coldenhove社セールスチーム/Harmsenさん写真も掲載されてます。

 

■転写紙型番の数字の若干の違いについて
当社の商品名「薄手 Light」としている商品は、メーカー品番では Jetcol HTR1000です。メーカーホームページには、Jetcol HTR1100という型番も載っており、混乱するかも知れません。仕様説明内容を読むと、重量が 66gと64gと違いはあるものの、他の内容は全く同一です。ですから、違う商品が用意された訳ではないのです。メーカーが一部設備を更新して製造した結果、工程の関係からこのような差が出ているもので、異なる品質の商品作りを目指したものではありません。転写画像品質も変わらないので、皆様は同一商品と解釈して結構と思います。

■ジャンボロールの取り扱いを開始します
前回紹介したように、高速プリンタの普及に伴い、転写紙の販売が急速に伸びています。プリンタに搭載される転写紙ロールは長尺化して、千m台の長さのミニ・ジャンボロールから、1万mを超えるジャンボロールが用意されています。その代表的商品が Jetcol Industrial Xtremeです。幅は、1620mm~3200mmです。当社もこの取り扱いを開始します。ご興味のある方はお問い合わせ下さい。

 

■付随技術
ジャンボロールは、長尺化に伴いロール直径が大きくなり重量も増します。これを押さえるのには紙厚を薄くすることが効果的です。薄くなった紙でもインク中の水分でコックリング(波うち)が起こらないようにするために、濃度の高い昇華インクが求められます。濃度の高い昇華インクは、ヘッドが詰まり易い傾向があります。当社はこのための詰まり難い高濃度昇華転写インクもご用意しました。このインクは一般的な1.6m幅程度のプリンタにも搭載できます。日頃、印刷中に、「ヘッドが転写紙に当たってしまう」とお困りの方は、ぜひこの高濃度インクをお試しください。

 

『転写用楽枠ライト』のご案内第二弾です!

小型熱プレス機用Tシャツ拡張フレーム『転写用楽枠ライト』を前回発表 しました。Tシャツに、転写用楽枠ライトを装着して転写機へ→ 装着したまま熱プレス→ 装着したまま取り出しで、作業効率UP!

Tシャツ拡張用のフレームで、転写作業時の効率アップ、火傷避けに効果等を期待できるものです。

 

「特に、熱プラテンを上下旋回開閉する「あおり式とかヒンジ式と呼ばれる転写機の場合は、上下空間が狭いので効用大とお伝えしました。今回は実際の使用方法についてです。

あおり式転写機のプラテンは上昇させると手前側は大きく開きますが、奥の方は非常に狭いスペースしかありません。ここに手を差し込んでのシャツ拡張作業は注意を要します。プラテンに触れて、火傷し易いのです。

写真1 Tシャツを楽に転写機にセット、そのまま熱プレス可能

写真1のTシャツは、転写用楽枠ライトを通して広げられた状態で、転写機に立てかけられています。転写用楽枠ライトを使えば、このようにシャツをぴんと張った状態に維持させることが出来ます。ですから、狭いスペースであっても、手を奥に差し込む必要は無く、安全にセット作業が出来ます。転写機にセット後に、そのまま(Tシャツに転写用楽枠ライトをセットしたまま)で熱プレスを行います。転写後の取り出しももちろん簡単です(写真2)。

写真2 熱プレス後、転写用楽枠ライトごとTシャツを楽に取り外し

 

ここで使用方法についてのアドバイスです。

写真3 Tシャツと転写用楽枠ライト

転写機の奥中央に支柱があって、奥行き方向スペースが十分ある場合:

写真3の転写用楽枠ライトとTシャツは、転写機の奥中央に支柱があって、奥行き方向スペースが十分ある場合の上下です。

写真4 支柱が奥にある転写機なら左右の中心出しが容易

この上下位置でTシャツと共に転写用楽枠ライトの中央上部のフレーム凹みを転写機支柱に押し当てれば、簡単に左右の中心が出せます。

支柱が奥にある転写機なら、Tシャツに、転写用楽枠ライトを装着して転写機へ(容易に左右の中心出し)→ 装着したまま熱プレス→ 装着したまま取り出しで、作業効率UP!

 

転写機の奥行き方向スペースが十分にない場合:

それに対し、あおり式転写機では、中央上部のフレーム凹み部を差し込むだけのスペースが無い機種が多くあります。この場合は、フレーム上下を逆転させて使用します(写真1、写真2参照)。スペースが狭い機種でも、転写用楽枠ライトの使用が可能になります。

写真5 奥行方向が十分ではない転写機の場合は上下を逆に

 

お使いの転写機寸法が特殊で、上記使用方法でも転写用楽枠ライトを利用できない場合はご相談ください。特別仕様の転写用楽枠ライトも検討させていただきます。

 

★同業者様へのご注意
転写用楽枠ライトは、その使用法などに関する特許申請をしています。同様商品を発売される場合はご注意ください。なお、申請間もないので、特許は未だ公開されていません。

 

※2018.8月に小型熱プレス機用Tシャツ拡張フレームの商品名称を変更しました: 楽枠ライト → 転写用楽枠ライト

 

「売らないシステム」のご紹介

今回は「売らないシステム」のご紹介です

写真のシステムが何か分かりますか?

写っているプリントヘッドは固定型ラインヘッドです。そうです。これは当社が開発して、国内だけでなく米国輸出も開始した可食インクを搭載したフードプリンターです。

フードプリンターは販売商品ですが、ご紹介する搬送システムは販売品ではありません。水平方向に細長くガイドが伸びているものが搬送システムです。これが、今回ご紹介する売らないシステムです。

では、何のためのご紹介でしょうか?皆様にとってのメリットは何になるのでしょうか?このような疑問を持たれるのは当然です。答えはこのようになります。

前回は、当社技術者による Monti Antonio社 M-76型転写機の出荷前確認作業やMonti Antonio社との歩み をご紹介しました。問題の無い確かなものをお客様にお届けしようとする当社、株式会社サンリュウの姿勢をお伝えするためでした。今回の搬送システムは、分速30m以上の高速プリントが安定して持続できるのかを実証するための社内テスト目的で開発したものです。

今回も前回と同じく、当社の顧客本位の姿勢をお伝えしようとご紹介する記事です。

 海外へフードプリンターを販売する時には、各地域ごとに使用できる、承認された色素が異なります。当社の日本製インクは海外では販売できません。米国輸出時には、米国で承認された色素でインクを用意しなければなりません。インクメーカーとの共同開発になります。搭載するヘッドに合わせた吐出用波形を用意して、インク粘度も調整します。試作した新しいインクは、印刷適性をチェックしなければなりません。
今回ご案内している搬送システムを活用して長時間の連続印刷を行い、インクの安定性を確認するのは当社の役割です。

 このように書き始めていたのですが、海外代理店に当社の様子を伝えた所、自分たちのデモ機でも同じような確認テストを出来るようにしたいと引き合いが入りました。この記事が載った頃には、海外への販売が決まっているかも知れません。「売らないシステム」は、「売ることもあるシステム」に訂正が必要になるのでしょうか。

Monti Antonio社との歩み

「貴社の転写システムを日本で販売できないかどうか、問い合わせしました」

こう、インターネットで検索して見つけたイタリアの Monti Antonio社に問い合わせを入れたのは 2002年の11月です。もう16年前になります。以後、直輸入を開始して、大型フラットベッドタイプから輪転高速機までの様々なタイプのシステムを日本で販売してきました。写真のシステムは小型輪転リボン布用転写システム、M-76型です。

ご覧の写真のように、納入前には、当社技術者が出荷前の確認作業を行います。当社の自慢は、15年のアフターサービス必要期間でメーカー技術者の出向要請をしたことが一度しかないということです。その一度も、顧客へ納入後にシステム中心部まで分解しなければならないメーカーのヒーター組み込み不良によるもので、通常のアフターサービスでは必要の無いレベルの物でした。通常のアフターサービスでは、大型輪転システムのフェルト交換作業などを含め、豊富な経験を持った社内技術者が対応しています。

 現在は、Monti Antonio社システムを取り扱う他の商社も出てきています。それでも、少なくないお客様から、営業をしないでもご購入の際にご指名頂ける理由を、20年以上前に取り組んだインクジェット昇華転写印刷のカラーマネジメント技術を含めた当社技術サポート力と捉えています。「しわが発生するので下紙が悪い。もっと薄いものが良い」と訴えてこられたお客様がいらっしゃいましたが、当社サービス技術者がシステムの使用方法をアドバイスした結果、同じ下紙を問題なく使えるようになった例などもあります。

ここで、新規に転写システム導入をご検討に皆様に是非ともお伝えしたいことがあります。他社の転写システムと比較すると、Monti Antonio社システムは高価です。迷われると思いますが、予算が取れるのであれば絶対お勧めです。当社のお客様で、導入後にシステムに苦情を言われるお客様はいらっしゃいません。予定されたご商売が無くなったところ以外は、ほぼ満足され、多くが二台目以降もMonti Antonio社システムを導入されています。

 当社も、昇華転写印刷取組み時期にアジア製の廉価なシステムを取り扱ったことがあります。それなりの活用はされたのですが、比較すると頻繁な故障対応が必要な上、品質が限定されていました。当社の顧客で、高い印刷品質で各社の目標になっているお客様も、お使いのシステムはMonti Antonio社のものです。このシステムをお勧めしているのが(株)サンリュウであるということをご検討材料の中にお加えください。

→ さらに詳しく Monti Antonio社の転写システム について

 

 

小型熱プレス機用Tシャツ拡張フレーム『転写用楽枠ライト』

小型熱プレス機でオリジナルTシャツ作成に使うとすごく便利! な、Tシャツ拡張フレームをご用意しました。作業時の効率アップが見込め、火傷避けにも効果があります。特に、熱プラテンを上下旋回開閉する機種の場合は、上下空間が狭いので効用大です。

Tシャツに、転写用楽枠ライトを装着して転写機へ→ 装着したまま熱プレス→ 装着したまま取り出しで、作業効率UP!

 

小型熱転写機で昇華転写/カラーコピー転写でのオリT作成用拡張フレーム

 

皆さんは、熱プレス機テーブルにシャツを載せて、プラテンに触れて火傷しないよう気をつけながらシャツを広げる作業をされていると思います。

 

Tシャツを綺麗に広げて転写機に載せないと、しわ等で転写失敗することが…

でも転写作業時は高温になってるのでTシャツを広げるのがけっこう大変。

 

又、テーブルにシャツを載せてからでないと、シャツを広げる作業は始められません。外段取りで作業が出来なければ、一着当たりの作業時間を短くすることが出来ません。

Tシャツ拡張フレーム『転写用楽枠ライト』があれば外段取り可能に

 

この外段取りを可能にするのが、Tシャツ拡張フレーム『転写用楽枠ライト』です。熱くなった熱プレス機テーブルでなく、通常のテーブルでのシャツ拡張作業が出来、そのまま熱プレス機テーブルへ移載できるので火傷のリスクも最小になります。垂直プレス水平移動方式でなく、あおり式とかヒンジ式と呼ばれる熱プラテンを上下旋回開閉する機種の場合は、開いても上下空間が狭いので効用大です。

熱くなった熱プレス機テーブル上でなく、火傷の心配のない場所でシャツ拡張作業が可能

 

下記の用途への採用をご提案します。

1)シャツ前面、背面への画像転写用途
2)脇部への画像転写用途
3)拡張作業の外段取りで高速作業用途
4)転写紙跡を無くす「ピットレス転写」用途

Tシャツ拡張フレーム『転写用楽枠ライト』のサイズは、シャツに合わせてSサイズからXLサイズまで伸縮可能です。ご採用の場合は、転写中に前処理や後処理作業を行えるよう1本でなく複数本ご購入いただき効率化を図るようお勧めします。シャツを拡張して待機させても、フレームは縦置きで重ねられるので広い場所を占有しません。特注サイズ、特注形状にも対応可能です。ご相談下さい。

 なお、「ピットレス転写」は、当社開発の特許申請中の技法で、ポリエステルTシャツへ昇華転写した時に、転写紙の形にシャツが凹んで跡が残る問題を解決する技法です。これについては、後日、又詳しく解説します。

 

★同業者様へのご注意
転写用楽枠ライトは、その使用法などに関する特許申請をしています。同様商品を発売される場合はご注意ください。なお、申請間もないので、特許は未だ公開されていません。

 

※2018.8月に小型熱プレス機用Tシャツ拡張フレームの商品名称を変更しました: 楽枠ライト → 転写用楽枠ライト

 

 

 

 

 

 

シンプリシステムのご紹介

シンプリ(SimPri=Simple Print) 転写印刷システムのご紹介

株式会社サンリュウ

デジタル印刷非加熱転写システム、シンプリシステム (SimPri Transfer Print System)の紹介と解説記事です。

■シンプリシステムの転写原理

シンプリシステムは、転写シート上に形成された顔料画像層と接着層から成る二層を、被転写物へ転移して固着させる転写印刷システムです。

顔料画像層は、レーザープリンタなどのデジタル手法だけでなく、スクリーン印刷などの従来方式、あるいは手描きなどでも形成出来ます。接着層は、インクジェットプリンタを用いて、接着剤インクを画像層の上に形成します。

シンプリシステム画像形成用レーザープリンター

  (※システムの一例です)

転写シートとしては、陶磁器への無機顔料画像転写などに用いられてきたデカルペーパー(水転写紙)、水圧転写フィルム、ポリプロピレンやポリエチレンなどの非接着性の柔軟性フィルム、転写箔フィルムなどを用いることが出来ます。

画像層の上で未乾燥な接着剤インクは、粘着性を持っています。画像をキャリアシートから分離させられれば、被転写物側への転移は容易です。転写シートとして水溶性樹脂層を表面に持つシートを採用した場合なら、水分付与によって画像転写が可能になります。

転写作業は、転写機を用いての自動化、高速化をすることが出来ます。転写時の加熱や真空引きを必ず必要とはしないので、転写機等の設備を導入せず、手作業で転写を行うことも出来ます。

シンプリシステムを使った立体物への転写装置

■シンプリシステムの特徴

1)非加熱転写が可能
昇華インク画像の転写ではないので、染料がガス化するほどの高温をかける必要はありません。トナー画像層の直接転写ではないので、ホットメルト樹脂が溶けるほどの高温をかける必要もありません。

転写サイクルタイムを短縮するために低温で温める手法は有効ですが、室温での非加熱転写も可能です。耐熱性の低い素材への転写が可能です。但し、画像の被転写物への接着強度を高める目的の、後工程として比較的低温での加熱硬化処理は有効です。

2)立体物への転写も可能
転写シートとして柔軟性あるフィルムを採用して転写機で真空引きを行えば、平面への転写だけでなく、三次曲面を有する立体物への非加熱転写も可能です。

水圧転写のように転写シートを溶解させないので、画像変形の抑制と印刷位置制御が容易です。シンプリシステムは、昇華転写のように対象素材を限定しません。

UVプリンタでは困難なボトルネック部にシンプリシステムで転写

ワインボトルのボトルネック部分への転写例

3)幅広い素材に利用出来る
転写後の画像は、接着層を介して被転写物に固着します。接着層は、紙、木材、樹脂、金属、ガラス、陶磁器、ゴムなどの幅広い素材に強く接着します。

高温にしないので、耐熱性の低い素材にも転写出来ます。圧力をかけない転写手法も採れるので、加圧に対して脆弱なパッケージや発泡材への転写も出来ます。

紙箱と内容物の統括デザインも、シンプリシステムなら容易

化粧箱段ボールとマグカップへ同じデザインを使用

こちら(中央)は、↑ マグカップが化粧箱に入った状態

4)顔料画像の高い耐光性が得られる
顔料画像の耐光性が得られるので、自動車部品などの耐久商品への加飾に道を開きます。接着層は、屋外でも長期の接着力を維持します。建材加飾も道が開かれます。

有機顔料でなく無機顔料画像を転写すれば、焼成しなくても、屋外5~10年以上の耐光性を期待できます。

セラミックタイルへの施工例

シンプリシステムで、幅木タイル側面空白にも画像を追加

5)金属光沢の箔層や、粉体の転写も出来る
転写用箔フィルムに接着剤層を形成すれば、刻印版を作製しなくても箔層の転写が可能です。インクやトナーでは表現の出来ない金属光沢層が転写されます。

画像を焼成して固着させるガラスや陶磁器への転写であれば、接着剤インクに粉体を振り掛けて転写することも出来ます。金粉や特殊無機顔料粉から成るマーキングが出来ます。

背景の波デザインを金属箔で形成した例

  陶磁器タイルで鯉と波イラストにシンプリシステム使用

■従来手法との比較
シンプリ転写を、各転写手法と比較して表にしました。非加熱での顔料画像転写は水圧転写とシンプリシステムしかありません。転写位置を制御できる条件まで加えると、シンプリシステム以外はありません。

手法 〵 比較点 デジタルか? 3D印刷は? 位置出精度 耐光性 非加熱か?
スクリーン印刷 × ×
パッド印刷 ×
トナー転写 × ×
昇華転写 × ×
水圧転写 ×
シンプリ転写
インモールド転写 ×
TOM 真空転写 ×

以上

*無断複製を禁ずる。