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【特許申請済】円筒物転写装置のご紹介

 

今回から、いよいよシンプリ転写技術のご紹介を開始します。

第一回は、円筒物転写装置(特許申請済)の中の小型機種である、印鑑転写装置です。


円筒物転写装置(OGBS 2019展示会出展機種)

 

 

1.シンプリの本格的広報開始

シンプリ転写は、立体物へ手作業でも画像を転写出来る手法です。

当社は、基本技術部分のインクジェット接着剤インク、転写印刷手法、転写物、に対する特許を取得済です。世界でもオンリーワンの技術です。Simple Print & Transfer Systemを短くして“シンプリ転写印刷”と命名しました。

◆シンプリ・システムについての詳細は下記URLにて
https://sanryunews.com/2017/05/18/jetnews_simplisystem_heatlesstransfer/
https://sanryunews.com/2018/02/06/simprisystemtipsandintro/

市場に類似技術(立体物への接着層付きトナー画像転写)はあります。

日本では二社が営業的に先行していましたが、一社はこの類似商品の販売を停止したようです。
私どもに入って来る情報では、これらの会社の商品の密着強度が弱いというものです。これは困ります。
市場が、「この類の技術は耐久商品には使えない」という誤った判定をしてしまうことを私どもは恐れています。

私どもは、シンプリ転写を耐久商品への転写印刷でも使用できる手法と伝えたいのです。シンプリ転写技術に関する情報発信を本格的に開始するのは、このような背景があるからです。

 

2.円筒形状物への転写

当社の独自技術に対して、これまで個人の方の芸術作品創造から上場企業の先端商品開発まで、さまざまなお問い合わせをいただいてきました。

その中の一つの形が、円筒形状物です。
実際の商品は、カップ、ボトル、ボトルキャップ、水筒、ペン軸、自転車フレーム、箸、歯ブラシ、チューブ等々、対象転写物は多岐にわたっています。

出展展示会がOGBS展(スタンプ、ウェアプリント、オーダーグッズ)だったので、今回選んだ転写対象物は印鑑でした。本装置で、印鑑だけでなく直径30mm程度までの箸、歯ブラシ、ローソク、ペン軸、円筒容器、試験管、などの様々な円筒形状物への転写が可能です。

印鑑へのシンプリ転写は、もちろん手作業でも可能です。


手作業での印鑑側面へのシンプリ転写

まず、画像と接着剤インクを形成済の転写紙を印鑑へ巻き付けます。巻き付け作業のテーブルにはゴムのクッション材を敷いておくと作業が容易です。
次に、転写紙背面から水分を付与して転写紙ベースシートを剥離すれば転写を完了できます。
これで通常は問題ありません。唯一の問題は、360度回した後の、画像のつなぎ目です。

転写紙には厚さがあります。この転写紙の巻き終端が開始点の転写紙の上に被さります。この重なった部分に転写紙が密着できない空洞が出来るので、画像にはどうしても線状の空白が現れます。転写紙が重ならないよう、そして短くならないように長さ方向を正確にカットしておくのは大変難しいです。あくまでも手作業での転写にこだわって、この問題を解決するなら、転写紙ベースシートを残して、画像だけをピックアップする手法です。

 

3.画像だけをピックアップ(湿式接着転写手法)

転写紙を印鑑へ巻き付ける手法は、乾いた転写紙を転写対象物に接着させる、言わば乾式接着転写手法です。
湿式接着転写手法では、接着前に転写紙に水分を与えておきます。こうすると画像は、水溶性層の上に浮いた遊離状態になります。転写紙の上を円筒形状物が転がれば、画像だけが円筒形状物側面に付着します。先端部画像の上には、後端部画像だけが被さります。厚い転写紙の重なりでなく、薄い画像層の重なりなので画像つなぎ目に空白線は現れません。

では、この湿式接着転写手法なら、印鑑転写も問題無いのでしょうか?
「Yes!」と言えなくはないのですが、残念ながら完璧ではありません。

 

4.印鑑転写装置(OGBS展示会出展機種)

湿式接着転写手法での問題は、転写紙の上で円筒形状物を転がすのが意外と難しいことです。

濡れた紙の上なので、円筒形状物であっても転がるだけでなく滑ることがあるのです。
転写結果が作業者の熟練度に影響を受けそうです。もう一つの問題は、画像が踊り易いことです。踊るとは、水に浮いた小さな分離画像が互いに離れたり、角度が変わってしまったりすることです。

これらへの対策として、印鑑を回転移動させる時の送り速度、転写紙への押し付け圧を初めから終わりまで安定させること、転写紙の事前の水分付与量も一定化させることが必要と考えました。このような考慮から印鑑転写装置が生まれました。

エア駆動などの自動化は容易ですが、今回は手動機です。操作は、次のような手順になります。

1) 画像/接着層を形成した転写紙を位置出しクランプに挟む
2) クランプに挟まれた転写紙背面に水分付与
3) 転写紙を挟んだ位置出しクランプを装置にセット
4) 印鑑を転写紙のうえ所定位置にセット
5) 装置のハンドルを倒してストッパに当てて水平位置で印鑑を挟む
6) ハンドルを水平方向に押して印鑑の回転移動開始
7) ハンドルを引き上げて印鑑を開放。装置から取り出し

装置のサイズや重量、処理能力など、詳細はこれから確認を進ます。まだ公表できるレベルにありません。最終仕様決定後に発表させていただきます。

 

5.円筒形状物転写の広がり

シンプリ基本技術部分の特許を取得済であることは、冒頭に記しました。この円筒形状物(印鑑)転写装置も特許申請済です。


シンプリ転写したガラスボトル

現在も、様々な円筒形状物への転写に関してお問い合わせを頂いていますので、まだまだ当社の開発は続きます。

 

 

ご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。

株式会社サンリュウ
市場開発部
TEL:048-446-6786

 

シンプリ・システムの紹介

シンプリ(SimPri=Simple Print) 転写印刷システムのご紹介

株式会社サンリュウ

デジタル印刷非加熱転写システム シンプリ・システム (SimPri Transfer Print System)の紹介と解説記事です。

 

■シンプリシステムの転写原理

シンプリシステムは、転写シート上に形成された顔料画像層と接着層から成る二層を、被転写物へ転移して固着させる転写印刷システムです。

顔料画像層は、レーザープリンタや、インクジェットプリンタなどのデジタル手法だけでなく、スクリーン印刷などの従来方式、あるいは手描きなどでも形成出来ます。接着層は、インクジェットプリンタを用いて、接着剤インクを画像層の上に形成します。

シンプリシステム画像形成用レーザープリンタ

  (※システムの一例です)

 

転写シートとしては、陶磁器への無機顔料画像転写などに用いられてきたデカルペーパー(水転写紙)、水圧転写フィルム、ポリプロピレンやポリエチレンなどの非接着性の柔軟性フィルム、転写箔フィルムなどを用いることが出来ます。

画像層の上で未乾燥な接着剤インクは、粘着性を持っています。画像をキャリアシートから分離させられれば、被転写物側への転移は容易です。転写シートとして水溶性樹脂層を表面に持つシートを採用した場合なら、水分付与によって画像転写が可能になります。

 

 

転写作業は、転写機を用いての自動化、高速化をすることが出来ます。転写時の加熱や真空引きを必ず必要とはしないので、転写機等の設備を導入せず、手作業で転写を行うことも出来ます。

シンプリシステムを使った立体物への転写装置

 

■シンプリシステムの特徴

1)非加熱転写が可能
昇華インク画像の転写ではないので、染料がガス化するほどの高温をかける必要はありません。トナー画像層の直接転写ではないので、ホットメルト樹脂が溶けるほどの高温をかける必要もありません。

転写サイクルタイムを短縮するために低温で温める手法は有効ですが、室温での非加熱転写も可能です。耐熱性の低い素材への転写が可能です。但し、画像の被転写物への接着強度を高める目的の、後工程として比較的低温での加熱硬化処理は有効です。

 

2)立体物への転写も可能
転写シートとして柔軟性あるフィルムを採用して転写機で真空引きを行えば、平面への転写だけでなく、三次曲面を有する立体物への非加熱転写も可能です。

水圧転写のように転写シートを溶解させないので、画像変形の抑制と印刷位置制御が容易です。シンプリシステムは、昇華転写のように対象素材を限定しません。

 

UVプリンタでは困難なボトルネック部にシンプリシステムで転写

ワインボトルのボトルネック部分への転写例

 

3)幅広い素材に利用出来る
転写後の画像は、接着層を介して被転写物に固着します。接着層は有機物と無機物の両方に親和性を持つハイブリッド樹脂層から成るので、紙、木材、樹脂、金属、ガラス、陶磁器、ゴムなどの幅広い素材に強く接着します。

高温にしないので、耐熱性の低い素材にも転写出来ます。圧力をかけない転写手法も採れるので、加圧に対して脆弱なパッケージや発泡材への転写も出来ます。

 

紙箱と内容物の統括デザインも、シンプリシステムなら容易

化粧箱段ボールとマグカップへ同じデザインを使用

こちら(中央)は、↑ マグカップが化粧箱に入った状態

 

4)顔料画像の高い耐光性が得られる
顔料画像の耐光性が得られるので、自動車部品などの耐久商品への加飾に道を開きます。接着層は有機・無機ハイブリッド材から成るので、屋外でも長期の接着力を維持します。建材加飾も道が開かれます。

有機顔料でなく無機顔料画像を転写すれば、焼成しなくても、屋外5~10年以上の耐光性を期待できます。

セラミックタイルへの施工例

シンプリシステムで、幅木タイル側面空白にも画像を追加

 

5)金属光沢の箔層や、粉体の転写も出来る
転写用箔フィルムに接着剤層を形成すれば、刻印版を作製しなくても箔層の転写が可能です。インクやトナーでは表現の出来ない金属光沢層が転写されます。

画像を焼成して固着させるガラスや陶磁器への転写であれば、接着剤インクに粉体を振り掛けて転写することも出来ます。金粉や特殊無機顔料粉から成るマーキングが出来ます。

 

背景の波デザインを金属箔で形成した例

  陶磁器タイルで鯉と波イラストにシンプリシステム使用

 

■従来手法との比較
シンプリ転写を、各転写手法と比較して表にしました。非加熱での顔料画像転写は水圧転写とシンプリシステムしかありません。転写位置を制御できる条件まで加えると、シンプリシステム以外はありません。

 

手法 〵 比較点 デジタルか? 3D印刷は? 位置出精度 耐光性 非加熱か?
スクリーン印刷 × ×
パッド印刷 ×
トナー転写 × ×
昇華転写 × ×
水圧転写 ×
シンプリ転写
インモールド転写 ×
TOM 真空転写 ×

 

以上

 

 

*無断複製を禁ずる。

 

 

JETNEWS非加熱転写シンプリシステム特集

JETNEWS2017年春号 SimPri Transfer Print System 特集版

新しい印刷方法 「非加熱転写 シンプリ・システム」  硬いものから柔らかいものまで! 表からでも裏からでも! 平面から曲面まで!

(画像はクリックで拡大されます)

世界特許申請中! 国内特許登録済みの新しい印刷方法「シンプリ・システム」

シンプリ・システム (SimPriSystem) は、株式会社サンリュウが強みとする技術開発力をもとに生み出した、新しい転写システムです。当社が開発した特殊な接着剤インクをインクジェットプリンタで印刷できるようにしました。

 

シンプリ・システム 6つの特徴
1.非加熱転写
2.受理層コーティングが不要
3.広範囲な素材に対応
4.軽圧転写
5.既存の固定物への現場加工が可能
6.3D加飾もできる

 

1.非加熱転写
転写に熱を加えずに転写ができることがシンプリ・システムでもっとも大きな特徴です。この非加熱転写特性によって、印刷の可能性はさらに広がることと思います。専用熱転写機がなくても、転写が可能です。熱が要らないので、中身の入ったワインボトルや熱に弱い発泡スチロールなどにも有効な印刷方法です。

プラスチックケースやビニール製ポーチへ非加熱転写

 

2.受理層コーティングが不要
接着剤インクが広範囲の素材に付くことから、転写対象物には、昇華転写に必要な表面コート層が要らなくなります。マグカップの取っ手や底面部分など転写する場所も選びません。町のお店で購入する好きな形のカップやグラスなどを選べますし、好きな柄を付けて自分だけのオリジナルアイテムが作れるようになります。

カップ&ソーサー (陶器)へ、受理層コーティング無しで

 

3.広範囲な素材に対応
転写は、各種樹脂・ガラス・金属・皮革・木・紙・陶器などの硬質素材。ゴム・不織布・ウレタンなどの柔軟性素材まで可能です。

様々な素材に転写可能

4.軽圧転写
転写に高圧力は必要ありません。
シンプリ・システム専用の水転写紙へ顔料系プリンタ(トナープリンタ/顔料インクジェットプリンタ)で画像を印刷し、さらにその上に接着剤インクを印刷します。接着剤インク印刷後、転写紙を指などで対象物へ軽く押し付け、水で湿らせて剥がせば転写は完了です。自然放置でも十分な強度を得ることができますが、さらに強い強度を持たせたいときはオーブンで焼くとひっかきにも耐えるようになります(※100℃程度の耐熱性は必要)。

ミニタイル、紙箱へ軽圧で非加熱転写

5.既存の固定物への現場加工が可能
顔料画像なので表面の耐光性が期待でき、非加熱で転写機も不要な手法のため、既存の固定物に対してもシンプリ・システムは有効です。例えば、建材などでは10年以上の長期耐久性も求められますが、高耐光性の無機顔料画像を使用すれば、この用途にも適います。傷がついた建築物の外壁の一部を直したいときなど、近くの壁をモバイルスキャナーでスキャニングして印刷した画像で転写修復ができます。元々ある壁材柄の画像を使用していますから、施工前後も差が目立たなくなります。

現場で、コンクリートブロックへ直接施工

 

 

6.3D加飾もできる
手作業では難しい複雑な形や立体物にも転写はできるのか? そんな疑問も出てくると思います。サンリュウでは、多品種少量と複雑な3D形状への追従を実現するための顔料3D転写システムを開発しています。顔料3D転写用フィルムへ印刷し、その後転写機にセットして真空転写を行います。通常のシンプリ転写と同じで、加熱は要りません。サイクルも数分で完了しますし、従来手法である水転写と異なり位置合わせができます。

SimPri System

スマートフォンケースへ

 

 

 

趣味のハンドメイドから、工業用途まで幅広く活用できます。シンプリ・システムは、少額の設備投資で始められます。未確認の対象形状や対象素材がありますので、印刷方法に迷ったら、一度ご相談ください。弊社の「シンプリ・システム」がお役に立てるかもしれません。

 

 

シンプリ転写紙にデザインを印刷してタイルに転写してみましょう

1. シンプリ転写紙にレーザープリンタなどで画像を印刷する。

例えば、透明な素材に内側から転写をして、反対側から見たい場合は正像で、転写した側から見たい場合は鏡像で印刷をします。デザインが淡い色の場合、または対象物に色がついている場合は、白トナーを使用した印刷の方が綺麗です。

2. 接着剤インクを画像の上に印刷する。

印刷した画像より若干大きくしたベタデザインを作り、弊社で開発した接着剤インクを、専用のインクジェットプリンタを使って印刷します。印刷したデザインに接着剤インクがずれて印刷されないように位置合わせに注意してください。

 

3. 転写紙と対象物を位置合わせする。

対象物のサイズに合わせてシンプリ転写紙をカットします。印刷画像が薄い色の場合、転写紙の裏側から見えづらく、位置合わせが難しい場合は、デザイン印刷時にトンボも含めて印刷し、正確なカッティングをして位置を合わせます。

 

 

4. 霧吹きで水を吹きかける。

霧吹きで全体に水を吹きかけたら、柔らかいスポンジで空気を抜くようにゆっくり押さえていきます。終わったら、再度霧吹きで水を吹きかけます。シンプリ転写紙が剥離しやすくなります。

 

5. シンプリ転写紙をゆっくり除去する。

ゆっくりとシンプリ転写紙をスライドさせるようにして剥がします。デザイン位置は事前に合わせていないと、この段階ではデザインの位置調整ができません。

 

6. 完成

シンプリ転写紙を剥がした後、まだ表面はぬるぬるした状態です。デザイン画像はほぼ固定されているので、再度霧吹きで少量の水を吹きかけます。その後、時間を空けずに柔らかい布を使って表面のぬるぬるをやさしく拭き取ってください。

 

 

 

 

 

シンプリ・システム

デジタル印刷非加熱転写システム

シンプリ・システム

simprisystem01

システム

■EPSON PX-S160T (改造込)    ¥30,000(税抜) ※

pxs160t■接着剤インク
500cc    ¥21,500(税抜)
200cc    ¥  8,900(税抜)
100cc    ¥  4,600(税抜)

■水転写紙_B A4サイズ
100枚組   ¥  5,200(税抜)

 

特徴 SimPri Transfer Print System

シンプリ・システムは、当社が開発している新しい転写方法です。

デジタル印刷画像を、転写機を使わず、非加熱で安価に転写することが可能となります。
対象素材は、各種樹脂、ガラス、金属、皮革、木、紙、陶器、ゴム、不織布など多岐にわたります。ウレタンなどの柔軟性樹脂にも対応可能です。

組立済みの完成品や中身が入っているボトル、転写のための押圧に耐えられない弱い外枠の商品、円錐形など転写するには難しい形状などにも、簡単に画像を転写することが可能になります。

すでにお持ちの顔料系インク・トナープリンタを活用することができるため、初期投資費用も抑えることができます。

転写方法

転写方法はとても簡単です。

1)レーザープリンタ、顔料系のインクジェットプリンタなどで専用転写紙へ画像を印刷。

2)接着剤インクを画像部分に印刷して、転写紙を指などで転写素材に軽く押し付けます。

3)転写紙を水で湿らせてはがし、あとは自然放置か素材によっては、加熱処理するだけです。

 

※他のプリンタ機種についてはお問い合わせください。