磁性素材で道を開く

 

磁性(マグネット)シート素材で道を開く

■ はじめに

ここで言う POP(ポップ)とは、売上促進目的の商品PRのための広告媒体であり、店舗の雰囲気を作り挙げる媒体のことです。即興に手書きされたものから、ディスプレイ機材を利用して掲示する印刷物まであります。主に店舗内に施工されますが、店外もあり得ます。優れた POPは、その商品、あるいは店舗の売上を左右します。

サンリュウは、この目的の商品として、床広告のフロアウィンド、カウンターに使用するデスクウィンド、ガラス窓を飾るシースルーフィルム(ワンウェイビジョンとも呼ばれる)などを用意しています。本稿では、磁性シート素材をご紹介します。

■ POP出力素材に求められる要件

印刷後の POP素材は、何らかの形で掲示されなければなりません。吊るしたり、貼り付けたり、自立させたり、床に敷いたりと、様々な方法で、様々な場所に置かれます。

さて、この POP出力素材に求められる要件は何でしょうか?色の鮮やかさは、今どきのインクジェットでは皆クリアしているので、他に二つ挙げるとすれば、一つは、交換の容易さ、二つ目が、価格ではないでしょうか?何故なら、 POPが、売上促進目的で店員の業務を補助するもの、店内の雰囲気を演出するものである以上、新情報への交換が頻繁に行われているはずだからです。作業が煩わしかったり、価格が高ければ、交換を躊躇してしまいます。

今お使いの出力素材はいかがでしょうか?十分な安さですか?貼り付け施工では、しわになったりしませんか?糊残りの掃除が大変だったりしませんか?設置場所を簡単に移動できますか?部分修正できますか?

■ 貼り付け施工素材の現状

広く知られている糊付き合成紙、ビニル素材があります。比較的価格が安い点は良いのですが、貼り付け施工は大変です。特に大きな面積の場合は、しわが出来易く、店員自身ではできずに、プロに来てもらうことも少なくありません。貼り易くした微粘着糊付き素材、吸着層塗布素材などでは、改善はされていますが、決して貼り付け作業が容易とは言えません。又、長期掲示後に剥がした時には、残留物がベース側に残ることがあります。

本稿でご紹介する磁性素材なら、貼り付けは格段に簡単です。しわになる心配はまずありません。天井まで届くような POP画像でも、施工は店員自身で可能です。糊付き合成紙、ビニル素材と比較すると、価格は高めになります。頻繁な情報更新の必要な POP素材として、取扱上は最適な特徴を持っているのですが、コストの面から市場が制限されているのが現状ではないでしょうか?

■ 磁性素材仕様と価格

amazonを含めてインターネットで、インクジェット用マグネットシート関連を検索すると、複数の磁性素材ロールの仕様と価格情報が入手できます。いずれの商品も、m2単価は、2.5千~3千円と、インクジェット出力素材としては、高価な部類に入ります。当社の比較すべき磁性素材価格は、700~950円と、1/3以下の設定です。この価格帯なら、日々の販売情報更新にためらいは無くなるのではないでしょうか?

では、価格が安い分、品質に不安は無いでしょうか?インターネットの説明文には、次のようなものがありました。

「マグネットは厚みがあるほど磁力が増します。初心者マーク厚さは 0.6mm。厚さ0.8mmなので、車に貼って走行してもまったく問題の無いシートです」

当社のスチールPET、スチールPPシートは、総厚で0.18mm、あるいは0.3mmですから、問題になる品質です。しかし、これは車に貼って走行する場合の話です。POP素材という限定なら、0.4mm以下で十分と思います。厚ければ、高価になり、巻きにくくなり、重くなり、品質過剰どころか取扱上の問題になってしまいます。

■ おわりに

今回ご紹介する磁性素材ロールは、幅1.37m、長さ30mです。他の幅も、1070mm~1626mmの範囲でご用意できます。溶剤インク用の他に、水性インク、UVインク、ラテックスインク用があります。使用できるインクと、ロール幅種類が限定されていたこれまでと異なり、多くの店舗で POP素材としてご使用いただけるのではないかと考えています。貴方が出力素材の営業マンなら、取扱品目に加えていただけませんか?出力業者様なら、新たな顧客獲得を目指して、貴社エンドユーザーに提案していただけませんか?オランダの世界特許・床広告ツール「FloorWindo」、当社の世界特許・「内貼り用吸着シースルー」も合わせてご活用ください。
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