デュラ瓦版3.5:銀塩からDuraluxeへ

デュララックス瓦版(NewsLetter)ではパウダーコーティング(粉体塗装)でデジタル印刷と建材の融合に新たな可能性を持つ、昇華転写用耐候建装材『Duraluxe(デュララックス)』の加飾物や技術をご紹介します。

デュララックス瓦版3.5: 銀塩写真プリントからDuraluxeへ

Duraluxeプレートの特長

「Duraluxe(デュララックス)プレートって何? フォトフレームに使えるの?」

メタル昇華転写プリントDuraluxe:静電塗装アルミ板

写真スタジオやフォトギャラリー様からの問合せがくるようになりました。銀塩写真プリントからDuraluxeプレートへの代替需要が増えているように思います。

理由は、以下が挙げられるでしょうか。

長期保存性の比較:写真プリント紙と塗装アルミ板

銀塩写真プリントは、紙にプリントされた写真なので、経年劣化によって色褪せや黄ばみが発生し、また、水濡れや摩擦によって破損する可能性があります。

一方、塗装アルミ板(Duraluxeプレートもこの一種)は、昇華転写された写真なので、長期保存性に優れています。

表面加工により耐スクラッチ性も有しています。そのため、記念写真やアート作品など、長期に保管したい写真に適しています。

 

ウレタン塗料を使った静電塗装アルミ板Duraluxe
高い耐候性を持つ構造上の理由について

市場にはポリエステル塗料を使ったメタル昇華転写プリント系のアルミ板も出ています。先行する他社のアルミ板でなく、当社への引き合いが増えているのは耐候性の差ではないでしょうか。思い出を何十年も持たせたいというお客様の希望や期待が大きいように感じます。

 

建材で世界では屋外15年~20年保証までしているdecoral社の金属プリント系商品は、ウレタン塗料(粉体塗料)を使っています。

そして看板業界では他に類のない耐候性を誇る静電塗装アルミ板であるメタル昇華転写プリントDuraluxeもウレタン塗料(粉体塗料)を使っています。(ちなみにDuraluxeは、decoral社の関連会社商品です)

入った色素を長期間いかに安定させておくか?という課題に対し、塗料に含まれる紫外線吸収剤の質や量が大きく貢献しています。さらにポリエステル系でなくウレタン系塗料の選択により、他にない長期耐候性が得られていると言えるでしょう。

 

 

また、Duraluxeは高い物理強度を持っています。そのためDuraluxeは昇華転写後の金属プレートを折り曲げ、穴あけ、外形カットをして使用することができます(ポリエステル塗料系のメタルプレート製品ではこれは困難だと思います)。

両面に昇華転写した後で折り曲げて使うフォトフレーム(写真立て)は非常に取り扱いやすい商品です。

昇華転写後に穴あけをして吊り下げたり、カッティングマシン(CNCルーター)などで好きな形に外形カットをして使用できるのもDuraluxeの物理強度が高いからです。

 

 

関連会社であるdecoral社の施工した北欧の駅外壁

長期耐候性が求められる屋外施設外壁、金属板に画像が昇華転写されている

 

建材の場合、屋外で5年しか持たない耐候性保証では短いです(屋内用の建材としてなら長期に使えるかもしれません)。それに対しdecoral社には、アルミや鉄などの金属に木目や大理石模様を昇華転写し世界で15年や20年保証しているウレタン塗料まであります。Duraluxeも同様の特別なウレタン塗料を使用しており、長い耐候性を持っています。他社様の貼り付けるタイプの屋外看板用ビニールを使用した商品よりも、Duraluxeは高い屋外耐候性と強い物理強度を持つと自負しています。

 

多様な表面仕上げと高品質な仕上がり

Duraluxeプレートは、高解像度で鮮やかな色合いの写真がプリントできます。またマット系/光沢系を含み非常に多様な表面仕上げが可能です。

表面に各種の加工を施すことで麻布のような微細な凹凸を加える、サテン生地のような上品な質感、乾燥したひび割れた大地のような立体的な縮み模様にするなど、様々なバリエーションでの立体感のある仕上がりにすることも可能です。

そのため、写真の美しさをより引き立てることができます。

 

Duraluxeプレートを使ったフォトフレームのメリット

Duraluxeプレートは、フォトフレーム用途としても優れたメリットを備えています。(Duraluxeは、紙を使った銀塩写真プリントとは違い、デジタル画像を昇華転写できる塗装アルミ板です。

軽金属で塗装面を含め手荒に扱っても比較的破損しにくい物理強度を持つため、屋外にも持ち出して使えるフォトフレームとして様々な用途に使えます。

炎天下の屋外フェスで使用するとか、キッチンカーの食品メニューパネル看板に使うとか、今までになかった用途で使えるかもしれないですね)

最近は光沢タイプより、3種類のマット系が人気があるようです。お客さんの好みでマット、サテン、キャンバスを選ばれることが多いです。

デュララックス瓦版3でご紹介した、お客様がお持ちの昇華インク/昇華転写紙と熱プレス機でそのまま使える金属転写板Duraluxeアルミ昇華転写用ブランクプレートは長方形だけでなく、正方形、円形、楕円形などの形状も取り揃えています。これも、物理強度が高いので可能になっている部分でしょうか。従来だとどうしてもA4とかA3などの長方形タイプの形状のみになることが多かったように思います。

大型熱転写機に張り付け、アルミ金属製の頑丈な銘板としての使用例他

軽量で持ち運びやすい
アルミニウム金属を使用のため、耐久性が高く、長く使用できる、水に濡れても破損しにくい、汚れても拭き取るだけで簡単にお手入れできるなどの特長があります。

お子様の七五三や成人式などの記念写真、家族旅行やペットとの思い出など、大切な写真を飾るのにも最適です。

Duraluxeプレートの活用事例

Duraluxeプレートは、写真スタジオやフォトギャラリーだけでなく、広告/大型屋内装飾やインテリアの加飾など、以下のような場所で様々に活用されています。

ホテルや旅館
結婚式場や披露宴会場
企業のオフィスやショールーム
商業施設や公共施設

 

アルミ昇華転写用Duraluxeプレートは、高品質で長期保存性に優れたアルミ昇華転写技術です。屋内外の様々なシーンで活用されています。

Duraluxeプレートは、ウレタン塗料(粉体塗料)を使った静電塗装アルミ板です。ウレタン塗料(粉体塗料)を使った静電塗装は、ウレタン樹脂を溶剤に混ぜて作られた溶剤系の油性塗料や水性塗料(外壁や屋根の塗装等に使用される)とは別物です。

Duraluxeプレートは建材用途(主として屋内用)でも使えますが、デジタル印刷の金属転写を看板用などとして使用するなら屋外で最高級レベルの商品です。