デコラル瓦版(NewsLetter)ではアルミなどの金属へ昇華転写と複雑な形状へのパウダーコーティング(粉体塗装)技術を合わせたシステムの製造を行うメーカーDecoral社の加飾物や技術をご紹介します。
今回は加飾した建築用プロファイルのサンプルを紹介します。
新しいサンプルの写真をスマホで撮らせてもらいました。
サンプル1:台形の上側が右に、下側が左に伸びているような形状。非常に複雑な形状をしています。押し出しアルミ材にデコラルシステム粉体塗装で加飾したものです。樹脂部分もあります(左側の少し白っぽい箇所)。
https://youtu.be/JMqwSETH-X8
→ 形状確認用のyoutube動画を撮りました。 台に置いて手で回しています。全体的な形状が分かりやすいと思います。サンプル1の後にサンプル2です。(約30秒)
建築用プロファイル – 複雑な断面形状に成形された建築用アルミ押出形材 – 建築関係で様々な用途に使用される
サンプル2:大まかにはT字型のサンプルです。こちらも青いジーンズ柄のような加飾。もちろん木目調や大理石柄などにもできます。
”アルミプロファイル”とのことですが、樹脂部分がありますね(上下の黒っぽい部分)。
樹脂部分もデコラルシステムの粉体塗装で3D昇華転写を使い加飾されています。
実は、デコラルシステムの昇華転写は金属だけでなく樹脂に対しても行われています。窓や、屋外ベンチや椅子など、建築用や船舶用建材用、家庭用インテリア、リビングアクセサリー向けに耐熱樹脂を使って加飾されています。
屋外用のベンチの脇にすぽっとはめ込む木目調樹脂などもその仲間です。(デコラルシステムは耐熱樹脂ペレットも販売しています)
なぜ樹脂の部分があるのか?
樹脂部分を組み合わせたアルミ製の建築用プロファイルはどういった用途に使うのでしょうか?
デコラルシステムはアルミニウムだけを使った建築用プロファイルへの加飾ももちろん対応しています。
建築用プロファイルの都合として、複雑な形状になるほど高い精度が必要になります。精度が低いと金属同士の嵌合に失敗したり金属同士で傷付けたりすることが起こります。
樹脂は金属よりも柔軟で自由度が高いので、樹脂を間に噛ませると精度を落とせます。建築用アルミプロファイルに樹脂部分がある方が組み立てが楽になる(高い精度が必要な部分を減らせるので嵌合でのトラブルが減らせる。コストを下げられる)のです。
このサンプルの由来
建築用プロファイルへの木目調やその他の模様の加飾ニーズがあるのではないか? ということでデコラル社に依頼してアルミ+樹脂の建築用プロファイルのサンプルを作って送ってもらったとのことでした。
このサンプルは、それを何個かに切り分けて貸出用サンプルとして配布するために切ったものの一部だそうです。
サンプルをじっくり見ていて驚いた点と気になった点
入り組んだ奥の方まで転写されていました。
こんな所までどうやって加飾したのか!?とびっくりします。
解説:3D転写で、円筒形状にしたフィルムを使う。バキュームで奥まったところまでフィルムがずるずると入って行って昇華転写される。このため奥まった部分への転写も可能。
バキュームをしっかりやって真空に近づければフィルムが奥まできっちり入り込み、転写される。
裏の裏の奥まで転写されています
アルミ部分の加飾に対し、樹脂部分の加飾の色が白っぽい?
これに関しては、とりあえずアルミ+樹脂の建築用プロファイルのサンプル作成をしてみたということで、樹脂の色合い調整はしていないということのようです。
サンプルの切断面
のこぎりの付いた鋸刃で切ったので断面が荒くなっているとのことでした。 サンプルの切断は低コストで行ったためで、本番ではもちろん起こりません。
建築用プロファイルの樹脂部分あり/なし
樹脂部分のない、アルミニウムだけの建築用プロファイルの加飾にはもちろん対応。
そのうえで、お客様の製造の都合で建築用加飾プロファイルに樹脂部分も入れたいという希望があれば、デコラルシステムはそれにも対応可能ということのようです。
Decoralシステム建装材の特長
- 曲面の木目調仕上がりが美しい。
- 海外で最大20年保証の耐UV性仕上げ。
- 多種多様な無数の木目調カラーや大理石模様他のカラーをご用意。
- どのタイプの仕上げも耐スクラッチ性(ひっかき耐性)を付与。
- 最大長さ24フィートまでの複雑な押し出し材を装飾可能。
- リアルなデザインの光沢、マット、およびテキスチャー仕上げをご用意。
- オプションで落書き防止仕上げも。
Decoralシステムで様々なタイプの表面加飾を施されたアルミ材が作成され建材として使用されています。ぜひお問い合わせください。











