『意外と大切な昇華転写用下紙のお話』
優れたガスバリア性・使い易さ ・低価格の三拍子そろったサンリュウのイチオシ商品『昇華転写用下紙クラフト』のご紹介です。
皆さん、昇華転写作業をする時の下紙はどのような商品をお使いですか。
転写の際にフェルトを汚さないよう、布とフェルトの間に敷く紙が下紙です。
「アンダーペーパー」、「プロテクションペーパー」、「ベースペーパー」、「保護紙」、「捨て紙」など、呼び方は会社によって様々なようですが、これらは皆、同じ目的で使用される同類の商品です。
これらの商品は、昇華転写や直接印刷布の加圧発色処理などの作業にご使用中かと思います。
「フェルトが汚れてきた」、「シワが発生しやすい」、「フェルト交換頻度を減らしたい」など、ご使用に関してお困りのことはございませんか?
下紙クラフトは、下紙に関連するお悩みをお持ちのお客様へ、サンリュウが自信を持ってご紹介できる商品となっております。
◆今までサンリュウにいただいた、ユーザー様のお悩みの声
A.フェルト交換サイクルが短い
B.下紙の熱変形によるシワが発生し、転写時に影響してしまう
C.価格が高い
D.巻き数が少ないため、交換頻度が高く、生産性が悪い
E.重くて扱いづらい
F.?
これらのお悩みの声を解決するための、下紙クラフトの商品開発を突き進めてきました。
◆ユーザー様のお悩みの声を解決するための商品開発
【Aの解決】
→ガスバリア性の高い性能を確保し、交換サイクルを長期化できる商品にする。
【Bの解決】
→熱による紙変形の少ない商品にする。
【Cの解決】
→安い商品にする。
【Dの解決】
→全サイズ巻き数を1,000mとして、交換頻度が軽減される商品にする。
【Eの解決】
→薄く軽い商品にする。
【Fの解決】
→お悩みの声なのに、内容記載をせずに「?」にしたのは、現場の皆様が日頃は意識されていないのではと想定した内容だからです。下紙が厚いほど転写機の熱は奪われます。熱が奪われても温度が下がらないよう、ヒーターは加熱し続けるので、その分電力を消費し、コストになります。電気を余分に使うと環境にも悪い影響が出ます。環境と言えば、下紙の厚さを薄くすることで、使用するパルプ資源も節約でき、CO2の吸収源である森林の減少を抑え、温暖化防止に貢献できます。 また、下紙の廃棄重量も減り、環境にやさしく、廃棄コスト削減にもつながります。
→薄い商品にする。
このような複数の高いハードルを一つずつクリアしながら、サンリュウの『下紙クラフト』を新商品としてご用意しました。
◆サンリュウの下紙クラフトとは
薄手(20g・㎡)でガスバリア性に優れており、熱処理機のフェルト汚れの防止に最適のパフォーマンスを持っている商品です。熱による紙変形が少ないため、シワになり難く、使用し易い 、高品質で低価格な昇華転写用の下紙です。
◆性能はどれくらい?
上の画像は、ガスバリア性能試験時の最下層にある汚れ確認用ポンジの転写後の画像です。
横に白い帯のように見える箇所が、3種類の下紙(上:他社品A、中:下紙クラフト、下:他社品B)でガスバリアされた箇所となります。
上(他社品A)と下(他社品B)では、赤枠で囲っている濃色の転写箇所において、色の付着が見受けられました。一方、中(下紙クラフト)では、色の付着は見受けられませんでした。
この結果から、下紙クラフトを使用した場合に、ガスバリア性の高さを発揮するということが、お判りいただけるかと思います。
このように下紙クラフトは、ガスバリア性が高くフェルトが汚れにくいことが、容易に想像ができます。その性能によって、熱処理機の大切なフェルトを守り、メンテナンスサイクルを飛躍的に伸ばすことが可能となったのです。
◆本格販売に向けて
そのような性能を誇る下紙クラフトですが、2024年初旬の本格販売に向けて準備の真っ最中です。現在、ご評価いただくため、一部のお客様には3年前より先行してご提供を始めています。先行使用いただいているユーザーの声をまとめましたので、ご確認ください。
◆先行使用ユーザー様の声
・下紙のおかげでフェルトが汚れにくくなって、交換はまだまだ大丈夫そうです。10年は持ちそうですね
・フェルトが大幅に汚れにくく なっています。今後のフェルト交換サイクルが伸びて行きそうです!
・1,000m巻は魅力ですね。交換頻度は減り、作業者の負担を減らせ、生産性は向上します!
◆よくある質問Q&A
Q1.フェルト交換期間はどのくらい変化しますか?
A:お客様の使用状況にもよりますが、最も長くご評価いただいているお客様からは、弊社下紙を使用する前は4~5年に1回の交換頻度だったところ、使用開始3年以上経過していても、まだまだ使用できる、きれいな状態だとご評価いただいております。
Q2.どんな熱処理機でも使えますか?
A:平台プレス機の場合は、カットまたはロール巻き出し装置にて使用可能です。
輪転機の場合、下紙を使用できる機構があれば使用可能です。ただし、テンションなどの設定により、シワが発生するような輪転機もあるようです。
Q3.下紙は何色ですか?
A:下紙クラフトは茶色となります。
Q4.国産ですか?
A:いいえ、国産ではありませんが、品質管理が行き届いている工場で生産されている商品です。
Q5.1650mmのサンプルはありますか?
A:大変申し訳ございません。サンプルとして準備しているのは、1370㎜幅のみに なります。それ以上の幅をご希望の場合は、商品をサンプル価格にてご購入いただくことになります。
Q6.紙管のサイズは何種類かありますか?
A:3インチのみです。
Q7.森林認証材は対応していますか?
A:対応しています。
Q8.保管に注意は必要ですか?
A:紙なので、湿気には弱いです。保管される場合は、ビニール袋に入れ、風通しの良い冷暗所に保管されることをお勧めいたします。
Q9.捨てるときは紙ゴミですか?産業廃棄物ですか?
A:産業廃棄物です。捨て方に関しては、お住まいの自治体にご確認ください。
Q10.夏場に急に量が増えたりするけど、在庫はたくさんありますか?
A:在庫切れを起こさないよう、弊社はほかの商品も含め、徹底した在庫管理を行っております。 繁忙期にご使用になられる数量や時期について事前にご相談いただければ、その分の在庫をご用意させていただくことも可能ですので、お気軽にご相談ください。
Q11.標準1,000m巻きだとは重くないですか ?
A:紙厚が薄い分、思ったほど重量はありません。
例えば、1650幅(1020m巻)の場合、1本あたりの重量は36kgです。
(速乾中厚転写紙1620×135mは、24kg/本)
1人で輪転機 に設置するのは難しいかも知れませんが、その分巻き数 が長いため交換回数は軽減できます。※巻き数は特注対応可能ですので、お気軽にお問合せください。
以上が、よくあるご質問と、対するご回答になります。
下紙クラフトにご興味をお持ちいただけましたでしょうか?
下記に商品の特徴、ラインナップなど、ご検討に関しまして必要な事項をまとめました。
◆下紙クラフトの特長
薄手ながら、熱による変形も少なく、ガスバリア性の高い下紙クラフトは、1,000mの巻き数となり、厚手製品(500m前後)と比較して交換頻度が半分となり、保管場所においても省スペースでの保管が可能になります。
フラットベッド型熱処理機での使用においても、生地に合わせた転写時間への幅広い対応可能の下紙です。
◆下紙クラフト商品ラインアップ
下紙クラフトはラインアップとして1,150㎜から2030㎜幅までの7種類を、ご用意しています。
価格も安く 、お買い求めいただきやすい商品です。ご興味がおありでしたら、サンプルもご用意しています。
下紙クラフトの価格は、下記ページをご確認ください。
【弊社HP】昇華転写用下紙ページ
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今回ご紹介の下紙クラフト以外にも、ガスバリア性がより優れた厚手製品(30g・㎡)、シリコンコートされた下紙などのご用意もありますので、弊社の昇華転写用下紙にご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。
株式会社 サンリュウ
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Tel: 048-446-6786
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