濃色地Tシャツ用転写紙SB DARKのご案内【続編1】

 

前回の記事に多くの反応をいただいているようなので、続編を掲載することにしました。

◆前回記事(19/05/31更新分)
濃色地Tシャツ用転写紙SB DARKのご案内https://sanryunews.com/2019/05/31/sb_dark_toner_transfer/

 

今回は、AB両シートを用いた転写における各種問題についてより詳細に記してみます。
引き続き、受像紙をAシート、白糊層を形成した糊層転写紙をBシートと呼びます。

皆様が抱えていらっしゃる問題は、下記のようなものになるでしょうか?

1)細部の転写が出来ない
2)商品価格が高い
3)作業性が悪い
4)不良率が高い
5)商品取り扱いに注意が要る

こうした問題に対し、『その問題、ここが違う!』とし、続編では、よりご理解いただけるようご説明いたします。

 

なお、本稿での転写結果等に関しては、全て当社社内テストによる結果です

◆1)細部の転写ができない

SB DARK転写紙採用なら、1)の細部の転写については問題が解消し、小さな点部まで再現できることを前回記事最後部に転写サンプル写真を添えてご紹介しました。

今回は、実際に競合C社転写紙との比較です。

上の写真が競合C社転写紙を用いた、当社社内転写テストの結果です。
下の写真の当社SB DARK転写紙結果と一致しない箇所があります。


競合C社転写紙の転写結果


当社SB DARK転写紙の転写結果

左方に垂直線が並んでいますが、競合C社転写紙の方は垂直線の間に白っぽいべた線が見えます。丸べた下方にもつながった何かが付いています。これがカスと呼ばれているもののようです。セロテープなどで剥ぎ取れば除去できるのですが、なかなか面倒な作業です。さらに丸べた自体はどうなっているでしょうか?青丸一個が脱落し、赤丸一個が半分に欠けています。因みにこの丸べたの直径は1mmです。一方のSB DARK転写紙の転写結果には、これらの問題は見つけられません。

この差を生む原理については、未公開特許なので前回は説明を控えさせていただきました。今回は少しだけ追加説明します。秘密は受像紙にあるのです。添付写真をご覧ください。


各社Aシート上の画像剥離テスト結果

Aシートに載っている画像の碁盤目剥離テストを行ったものです。Aシートは4種類並べました。左から、競合メーカーのAシート(フィルムF1)、競合メーカーのAシート(紙P1)、私どものTC DARKのAシート(紙P2)、そしてSB DARKのAシート(紙P3)です。セロテープの粘着力で引き剥がされますが、碁盤目部分の画像は、F1とP3の上だけは残りました。P2、P3は、碁盤目部分以外も脱落しています。皆様も、お使いのAシートを使って同様の確認をしてみて下さい。

セロテープ碁盤目剥離テストでAシート上に画像が残るということは、白色接着層をBシートからしっかり受け取れるということになります。SB DARK転写紙で小さな点まで再現できる理由の一つがここにあるのです。

もう一つが、画像部の生地への転写です。生地に熱プレスで圧着されたAシートを剥がそうとすると、生地が伸びたりします。SB DARK転写なら、生地が引っ張られることは全くありません。白色接着層を受け取る時と異なり、生地への転写時には画像が容易に剥がれるからです。これも、小さな点まで剥がれることなく生地転写出来る理由の一つです。

 

◆2)商品価格が高い

次は、2)の商品価格です。皆様ご不満をお持ちのように、各社いずれも安くありません。まとめて発注量を増やせば値引き販売はあるのでしょうが、A3サイズのAB両シートセット定価は下記のような範囲のようです。
これだけの大きな価格メリットが得られるなら、問題解決ではないでしょうか?

競合A社    720円
競合B社    800円
競合C社   620~720円

当社TC DARK  460円
当社SB DARK  460円

 

◆3)作業性が悪い

3)の作業性の評価ですが、Tシャツ転写の標準的なワンステップ転写紙と比べると、作業時間がかかるのは否定できません。AB両シートを使った白色接着層の転写作業が入るので、改善程度に限界があると言わざるを得ません。上記各転写紙を用いた転写作業の所要時間は、下記のようです。推定時間は、各社のHPやマニュアルの中から算出したものであり、当社の理解に誤りがあれば申し訳ありません。ご指摘頂ければ修正します。

所要時間比較 接着層転写  生地へ転写  再プレス  合計時間
————————————————————————————————-
競合A社     45秒      5秒    20秒    70秒
競合B社     90        30    10-30    130-150
競合C社      20-30       20       15         55-65
当社TC DARK     80       22       10       112

これらに対して、皆様のご期待に応えられるかどうか、SB DARK転写紙における作業性のチェックも行いました。下記が、所要時間結果です。作業性は、接着層転写、生地へ転写、再プレス、の合計時間が最短となり、業界最高レベルと成りました。なお、使用設備などで差が出ることも考えられるので、保証値ではありません。

所要時間比較 接着層転写  生地へ転写  再プレス  合計時間
————————————————————————————————-
当社SB DARK    20秒      3秒    20秒    43秒

 

次に、転写工程も記します。さらに、皆様に役立つと思われる作業における様々なワンポイントアドバイスを並べてみました。

①OKI白トナープリンタで受像紙に画像印刷
②ラミネータ―でAB両シートを接着
③プレス機で熱をかけてからBシート剥離・白色接着層の転移
④プレス機で画像部の生地への転写
⑤プレス機で再プレス

<ワンポイントアドバイス>
①OKI白トナープリンタを使用する
当社は販売するべきかどうか検討のため、国内外各社のプリンタ、低価格白トナーなど、様々な商品の品質確認を行ってきました。結論は、計画を全て放棄した上での、OKI白トナープリンタの発売でした。

白トナーの濃度が違います。低価格プリンタをお買いになって、白トナー、黒トナーを入れ替えての二回通しは手間です。紙の熱収縮があり、印刷位置もずれます。お勧めできません。OKI白トナープリンタ販売元となった当社は最低価格でご提供できます。ぜひご検討下さい。

②ラミネータ―でAB両シートを接着する
Aシートに載った画像部も、Bシートの白糊層も表面はいわばフィルムです。熱プレスで押し付ければエア溜りが出来易いです。圧力を強くしてもそれが小さくなるだけで、転写不良の原因になります。小さな柄が散在する画像の場合はエアを閉じ込めるリスクは少ないのですが、べた面積が大きい場合は問題です。ホットラミネータ―で空気を追い出しながらAB両シートを圧着することを勧めます。この原理は各商品共通と考えています。


ラミネーターでAB両シートの圧着がお勧め

③カス取り作業
競合転写紙の中には、白糊層の転写が不完全で、画像輪郭部に余分な白糊層がはみ出してカスとなるものがあることを本稿の冒頭で記しました。このカス取り作業についての説明が商品マニュアルに記されているということは、異常なことではないのかも知れません。
SB DARKではこの作業はありません。

④画像の割れ、その他
生地の洗濯後に画像の割れが現れたり、画像一部の脱落が出易い転写紙もあります。割れは、白糊層の性質に大きく起因すると考えています。割れ問題でお困りの場合は、商品の切り替えをお勧めします。季節や、転写条件の差、あるいは商品の劣化によるものなのでしょうか、Aシート印刷時にべた部に色むらが発生し易いものもあるようです。私どもがテストしたAシートは、乾燥させたり、プリンタの用紙設定を厚紙に選び直したりしましたが問題を解消できませんでした。添付写真のようにAシート上の画像色むらは、生地への転写後も残るようです。


Aシート上画像色むらは、生地転写後も残る

 

★4)不良率が高い

さて、いよいよ、不良率の高さについてです。ここに大きく関わるのが、AB両シートの剥離作業の難易度です。
説明が長くなるので、本稿はここまでにして、次回の続編2で詳細させて下さい。
確かなご説明が出来るよう、社内データ取りを進めます。次回更新情報記事をご用意するまで、少し猶予を頂きます。

 

それでは、次回【続編2】までお待ちください!