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Heatset-Gインク

透明感ある硬質ガラスのような仕上がり

Heatset-G ガラスインクは、インク受理層コーティングの無い対象物に直接印刷できます。UVインク画像と違って、印刷画像は光沢仕上がりになります。自然乾燥でも強い摩耗強度が、焼き付けで耐溶剤性が得られます。建築内装材用には、オーバーコートとセット対応できます。

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Heatset-Gインク

ガラス、セラミック、鏡、磁器、金属、樹脂などへ印刷するために開発されたインクです。CMYKのほか、白インクもあります。各色の耐光性は、有機顔料では最高のレベルです。強度や、さらに長期耐光性が必要な場合は、一液性のオーバーコート剤をご用意しています。印刷画像は光沢面になるので、つや消し表面にしたい場合は、マットコート剤を使用します。

鏡に印刷した場合、既存方法のUVプリンタを用いた印刷では鏡面性能が無くなった加飾になります。ガラスインクには透明性があります。鏡に印刷すると、鏡の鏡面性能を少ししか損なわず加飾することができます。インクの厚みも気にならず、全く違った高級感のある鏡になります。

鏡に写真画像を印刷できるだけでなく、全面を染色したような色つき鏡を作製する事もできます。

吸水性の無い硬質素材へ直接印刷すると、印刷時ににじみます。60~80℃程度に加熱しておいて印刷します。印刷後は、自然乾燥で乾燥硬化します。耐溶剤性が要求される場合は、160℃~190℃で加熱硬化させます。硬化後のインク表面は撥水性になり、光触媒膜のように汚れにくくなります。

硬質素材へ直接印刷は、当社の Tシャツ用プリンタのようなフラットベッドタイプで行います。テーブル、あるいはコンベアに乗せて、タイル、ガラス板、アクリル板、金属銘板、塗装鋼板、石材などの印刷に利用できます。ガラスボトル側面の印刷に活用して、オリジナルブランドのワインや化粧品容器などを作製するのはどうでしょうか?オーバーコートを施した印刷物は、建材業界での使用も始まっています。

ガラスインク Heatset-G : シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック、ホワイト

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NF-4850G
厚みのある、ガラス、タイルなどを印刷できるよう、改良を行ったフラットベットプリンターがNF-4850Gです。ガラスインクで様々なメディアを印刷できるように、専用ヒーターを装着しました。8色インクスロットなので、CMYKに加えて、ホワイトインクを使用することができます。

フラットベットプリンター NF-4850G : 印刷面積400 x 600mm

 

速報サイトのガラスインクの印刷サンプルへ   pinterestの印刷サンプルへ

用途比較:ガラスインクとセラミックトナー動画へ

 

 

 

無機顔料セラミックトナー

無機顔料印刷をデジタルで

硬質素材への印刷には、クリア塗装面にトナー画像や昇華画像を転写する手法があります。UVでの直接印刷もあります。しかし、これらのデジタル印刷手法における色素は有機物です。セラミックトナー印刷システムの色素は、無機顔料です。数十年以上の耐久性を求められる建材用途にも道を開きます。 ceramictonersample001

無機顔料セラミックトナー

ドイツ・MZ Toner Technologies社と契約を交わし、同社への技術者研修派遣を終え、同社商品・セラミックトナー印刷システムの日本での販売を開始しました。陶器、磁気、ガラス、ほうろう(ガラスを表面に塗布し、加熱溶融してガラス膜を形成した)金属などに画像を形成できます。MZ Toner社は、セラミックのスクリーン印刷に25年以上の経験を持つ Mediak reativwerk グループの子会社。MZ Toner社を創立した Mr. Michael Zimmerが、このデジタルセラミック印刷システムを開発して特許を取得しました。

転写印刷後に焼成すれば、セラミックトナー内の無機顔料が被印刷物に溶着して、高い耐久性被膜を形成します。通常のデジタル印刷で用いられている有機顔料が屋外耐光性1年程度なのに対して、無機顔料は数十年以上の屋外耐光性を持つと言われており、デジタル印刷では難しかった屋外建材業界への扉を開く商品です。セラミックトナーは、食器用の、鉛・カドミウムフリーのタイプも用意されています。プリンタは、コニカミノルタ、キャノン、富士ゼロックスなどの市販のレーザープリンタを使用できます。転写紙にセラミックトナーで印刷した後、スクリーン印刷、又はラミネート転写でフラックス層を最上層に形成します。この後、水中に沈めてベース紙を剥離させ、画像層をタイルや皿に水転写するのは、従来手法と同様です。

従来手法と異なり、無製版デジタル印刷の持つ様々な長所を享受できます。多種少量印刷、短納期対応、在庫総量の抑制、色修正の容易さなどです。プリンタ販売後のアフター技術サービスは、当社が担当します。

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  • セラミックトナープリンター  サイズ A4
  • セラミックトナー Magenta Set “classic” : シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック
  • セラミックトナー Selenium Set “classic” : シアン、セレニウムレッド、カドニウムイエロー、ブラック

 

 

お問合せに関して

ご記入にあたっての注意事項

会社・個人からのお問い合わせを歓迎しますが、各空欄を可能な限り埋めてください。
記入内容が乏しいお問い合わせには、情報提供をお断りしたり制限したりすることがあります。

1. 具体的にご記入ください。

 ■ 依頼目的、ご使用のプリンタやインク種類、メディア及び興味のある点等

特に、依頼目的 を詳しく書いてください。 依頼目的や状況を正確につかまないと、正しい対応ができません。

2. 会社・個人情報をご記入ください  (個人名、会社名のみのメールには対応いたしかねます) 会社・個人からのお問い合わせを歓迎しますが、お名前だけでなく検討に必要と思われる条件などを添えてメールをくださいますようお願い申し上げます。

 ■ 会社名、 ご住所、 担当者名、 ウェブサイトURL、 連絡先TEL/FAXなど

※競合他社の情報収集と区別するため 会社・個人情報の提示をお願いしております。具体的な情報をいただけない場合は、情報提供をお断りしたり制限したりすることがあります。また、研究開発目的の情報収集はご遠慮ください。

一部の商品(フロアウインド等)を除き基本的には直販体制をとっております。 そのため、販売店様へ販売できない商品もございますので、ご了承ください。

3. 有償サンプルについて

 ■ 指定のデザインデータや生地持ち込みの場合、印刷サンプルは基本的には有償となります。


※上記注意事項を確認の上、以下のお問い合わせフォームへ
Please check the notes and go to the contact form

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About us (ENG)

Sanryu, founded in 1995, has today become a leading importer and distributor of inkjet printing systems and a variety of related commodities in Japan.


Sanryu co., ltd Office / Showroom

We are not a huge company but pride our experiences, knowledgeand technical abilities in the realm of sublimation printing. We develop printing techniques and also provide a range of quality products for sublimation at reasonable prices for many Japanese customers. Today, we have more than 40 trading partners from overseas and distribute their products to over 800 domestic customers.

Our Interest

 Our focus is on inkjet & sublimation systems, associated materials,and commodities. We also focus on Color Copy Transfer Paper,3D Transfer System, and Food Printer. Please contact us, if you are a manufacture or a distributor looking for a market in Japan!

Contact Information

Company Name: Sanryu Co.,Ltd.
Founded: May, 1995
Number of employees: 11 (Jan.1, 2011)
Office / Showroom: Akai 1-10-7 Kawaguchi-city Saitama Japan
Zip Code: 334-0073
Tel: +81-48-446-6786
Fax: +81-48-446-6761

Website(PC): https://www.sanryu.com

Product information

3D Vacuum Heat-Transfer System:
Our system uses special transfer film for dye sublimation ink with the Vacuum atmosphere. It can decorate 3D surface object like Cover Case for iPhone, iPad, Android Phones, and other various SmartPhones.

Heat Transfer Papers: For Sublimation / For Lazer Copier etc.
We have heat transfer papers and films for sublimation ink, solvent ink, water-based pigment ink/dye ink, color lazer copier, color lazer printer, etc.

Flat LEDs and EL Sheet:
We have Flat LEDs and EL Sheet for our FloorAdvertising and other sign products.

Fabrics, One way vision(See Through Films):
We have various Fabrics and One way vision for printing.

T-shirt Printer System:
We have FlatBed Printers for T-shirt Direct Printing.

Various inks: Sublimation ink, etc. / Water/Solvent based ink
We have Water based Dye / Pigment inks, Dye Sublimation inks, Pigment fabric inks, Reactive ink, and Acid ink.

Edible ink and Food Printer System:
We have FlatBed edible ink printer system with and without conveyor belt auto food feeder. Our customers print Photo on chocolate, o-senbei(So called ‘Print Senbei,’ famous among Japan), etc. We have synthetic/natural dye colorants edible ink.

Application Items for Laser heat transfer / sublimation printing:
We have Mousepad, T-shirt, Mug, Dish, Bag, and Towel, … etc. We are eager to expand items range more, for Sublimation/Color Lazer Copier and other Transfer Papers. Please contact us if you have good quality items with reasonable price!

Inkjet media Printers & peripherals:
We have various kinds of printing media for sublimation ink, solvent ink, water-based pigment ink/dye ink, etc.

Ink Refill Systems and IC Chip Resetters:
We have ink refill Systems and Chip Resetters for small/medium printers to large format printers.

RIP (ripping system):
We have high quality Ripping System for Windows OS. Our system can drive small/medium printers printers to large format printers.

Display systems, Floor display, Banner stands:
We have varisou Display systems, Floor display, and Banner stands.

Dryer:
We have Dryer Systems for small/medium printers printers to large format printers.

Steamer:
We have Steamer Systems for large format printers.

Flat bed heat transfer press: Small Press: / Large Press:
We have small/medium to large flatbed heat transfer press.

Roll-to-roll Heat Transfer Press:
We have small/medium to large roll-to-roll heat transfer press.

Sublimation ceramic tiles, Glass tiles:
We have reliable and durable sublimation tiles for construction use.

SiteMap:
We have various Technical Documents for our Japanese Customers.

We are always eager for new products. Please contact us if you have good quality items with reasonable price! Or if you interested in our products.

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    サンリュウと他社3D転写の違い

    サンリュウの3D転写システムと他社の3D昇華転写機/UVプリンタなどの違いについて

    idt_3d_nanopressjpg3D熱転写フィルム使用。熱変形し真空中で曲面に追随。

     

    1. 曲面への転写
    直接印刷するUVプリンタや、「紙の転写紙」を使った昇華転写機で転写しても「平らな平面」へは問題なく画像を形成できます。つまり平たい形状のスマートフォン用スマホカバーの印刷面への転写などは問題なく転写できるわけです。しかし、曲面になるとそうはいきません。紙の転写紙は折り曲げることはできても、引き伸ばして曲面にきっちりあわせることはできない(3次元曲面に追随しない)からです。つまり、曲線状になっているスマートフォンカバーの端の方や、平たい形状のカバーでも、脇側になると難しくなります。そういった曲面への転写には、サンリュウのIDT Systems社製システムのように3D熱転写フィルムを使用しているシステムが必要です。
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    2. リップソフトウェアと色合わせ
    昇華インクは色の諧調が通常の染料や顔料インクと異なります。色を正確に合わせるためには高度なリップソフトと色合わせのノウハウが必要になります。特に3D昇華転写の場合は様々な要因が絡むので、単にリップ上だけで色合わせすればいいわけではありません。

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    3D転写機ラインアップ

    3D転写機のラインアップ、最新情報です。   参考:サンリュウと他社3D転写の違い

    NanoPress

      • 能力  :iphoneケース 1個分
      • 速度  :4分~15分
      • 製品サイズ:410mm(高) x 350mm(幅) x 510mm(奥)
      • 入力電圧  :200V単相

    ※ ‘13.9.25サイズ間違い/入力電圧 修正

     

    D10.1

    • 能力  :iphoneケース 4個分
    • 速度  :6分~20分
    • 製品サイズ:371mm(高) x 555mm(幅) x 488mm(奥)
    • 入力電圧  :200V単相

     

    D10.2

    • 能力  :iphoneケース 12個分
    • 速度  :6分~20分
    • 製品サイズ:1479mm(高) x 787mm(幅) x 644mm(奥)
    • 入力電圧  :200V三相

     

    D10.3

    • 能力  :iphoneケース 27個分
    • 速度  :6分~30分
    • 製品サイズ:1557mm(高) x 766mm(幅) x 811mm(奥)
    • 入力電圧  :200V三相

     

    ※製品サイズは付属品を含まないサイズです。

     

     

    NanoPressの特徴解説

    idt_3d_nanopressjpg

    イギリス、IDT社の3D昇華転写システムは三種ありましたが、いずれも多数個取り印刷が可能な量産型でした。新発売のNanoPressは、スマートフォンカバーを1個だけセットして転写する廉価で、最もコンパクトなシステムです。多くの地域に店舗を持って、現地で来訪客にオンディマンドの印刷サービスをするなら NanoPressです。位置合わせなど、印刷から転写までの作業も簡略化されています。

    昇華転写なので、色再現領域が広く、色が鮮やかです。画像は素材に浸み込みます。耐摩耗性と光沢も自慢です。伸縮性ある転写フィルムを負圧で吸い付けるので、曲面に追随します。転写フィルム淵を固定するので、位置制御ができます。

    →最新の3D転写機ラインアップはこちらです    →3D転写の動画

    3D昇華転写機NanoPress

    3D昇華転写機 NanoPress (ナノプレス)

    idt_3d_nanopressjpg

    IDT Systems社の3D昇華転写機ラインアップに追加! 一番小型の新機種です。省スペースで低価格。IDT Systems社の商品なので品質は最高です。大型機と変わらないクオリティを誇ります。

    NanoPressはスマートフォンケース1個を1サイクルで加飾できます。写真のように、NanoPress内にケースを固定し、上から昇華転写フィルムを配置し使用します。

    真空減圧状態で、スマートフォンなどの3D曲面へ昇華転写。昇華転写フィルム上のイメージが、曲面部分へも回り込んで昇華転写されます。

     

     

    NanoPressは、SIGN&DISPLAY SHOW2013で展示及び転写実演予定です。

     

    ↓ youtube動画。転写手順が見られます。プリンタの隣にあるのがNanoPress。非常に小型です。

    http://www.youtube.com/watch?v=WG2yx5jTlyA

    ↓ こちらは複数台の同時処理が可能な中型機の動画です。大きさを見比べてみてください。

    http://www.youtube.com/watch?v=Vmbqyb7hc1U

     

     

     

     

    RolandプリンタXF-640とFH-740

    RolandプリンタXF-640とFH-740のご紹介です

    xf640XF-640: 最新プリントヘッドをスタガー配列した高速機!

    fh740ms FH-740: 74インチ幅用紙に対応。他社同幅プリンタ比で、廉価!

     

    サンリュウの技術サポートで高画質印刷を実現。蛍光インク使用も可。

    通常の溶剤や水性インクで使用するなら、高速印刷ができる4色印刷がお勧め。昇華印刷用に使用する場合は、グレーインクや蛍光インク(イエロー、ピンク)を組み込んだ8色印刷をお勧めします。お仕事内容に合った組み合わせを選んで下さい。

    これまで、CMYK、LC、LM6色印刷では、生産性を求めて低解像度印刷を行うと、明るいグレー領域で粗さが問題になることがありました。この問題の解決には、リップ設定でカバーしたり、原稿データに変更を加えたりしなければなりませんでした。また、グレー色を黒インクだけで作画することが条件なら、印刷速度を犠牲にした高解像度印刷を行う必要がありました。

    サンリュウが販売するグレーインク搭載のFH-740とXF-640では、低解像度高速印刷時にも、綺麗な黒グラデーションが得られます。直線グラデーションだけでなく、円形のグラデーションでも、滑らかな色変化を実現します。他社に先行したサンリュウ独自のカラーマネジメント技術と、世界最高水準のErgosoft社 RIPを合わせて得られる結果です。鮮やかな昇華印刷品質で差別化を図って下さい。

    RIPは、複数の印刷方法をサポートしています。オレンジやグリーンを加えた6色印刷のように、蛍光色を、特色でなく、多色の構成要素色として使用する設定(5色以上印刷)や、特色として、蛍光インクをイラストレーターから1%単位で色指定することも可能です。

     

    高速印刷は、4色インク搭載で。後日、8色印刷仕様に変更も。

    生産性を求めるお客様には、XF-640でCMYKダブルスロットを選択していただければ、高速印刷を追及することも可能です。そのままでは薄い色のドットパターンが目立ちますが、是非サンリュウの出力品質を確認して下さい。最高品質をお約束します。

    1600幅以上の作画をご希望とされるお客様はFH-740をお勧めします。巻き取り装置は、長尺印刷を安定して印刷できるよう、サンリュウがご用意しました。

     

    問い合わせ TEL 048-294-7396  フォームで問合せメール

     

     

     

    三次曲面 昇華転写システム

    →最新の3D転写機ラインアップはこちら / 仕様等は変更になることがあります。詳細はお問い合わせください。

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    三次曲面 昇華転写システムnf4800edibleinkcookie

    (英国 IDT 社)   三次曲面 昇華転写システム

    輸入総代理:株式会社サンリュウ 各種お問い合わせ

     

    システムの特長

    • 1.溶剤を使わない環境に易しいシステムです。
    • 2.多種小ロット需要に対応。
    • 3.高い写真品質で、三次曲面への印刷が可能。
    • 4.樹脂から金属、硝子まで、多くの対象物に適用可能。
    • 5.オンディマンド印刷なので、不要な在庫を持たなくて済む。
    • 6.標準化可能で、簡単な作業工程。
    • 7.マルチヘッドに工程を分散してのサイクル時間短縮が可能

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    三次曲面(3D)への画像形成方法

    三次曲面への画像形成方法としては、グラビア印刷した水溶性フィルムを、水槽にセットし水圧で画像を被印刷物に巻きつける水圧転写、金型内に入れた加飾フィルムを注入樹脂と一緒に成形するか、成型時に画像を樹脂に転写する型内成形、減圧下で加飾フィルムを加熱して成型・接着を行う真空成形、凹版から拾い上げた溶剤インク画像をシリコンゴムで転写するパッド印刷などの手法が知られています。それぞれ特長があり、自動車内装材や家電製品外装材、建材などの加飾に幅広く使用されてきました。

    しかし、転写部の保護・光沢仕上げ目的のコーティングが欠かせないとか、印刷用の版が多品種少量加工には向かないなど、それぞれの問題もあり、新たな手法の登場が待たれていました。このような状況の中で登場したのが、IDT社(英国) の開発した三次曲面昇華転写システムです。多品種少量加工に対応できるデジタル印刷であること、高い加工効率、低い加工コストなどの特長から、幅広い用途への今後の展開が期待されます。

     

    1.システム構成

    下記のようなものから構成されます。

    • (1) D6.3型 3D熱転写システム (型枠サイズ 482mm x 400mm)
    • (2) 3D熱転写フィルム 400mm幅x40mロール
    • (3) EPSON インクジェットプリンタ PX6250S(4色)、またはPX6550(8色)プリンタ
    • (4) 推奨 リップ ソフトウェア
    • (5) D2.1 昇華インク
    • (6) インク補充システム
    • (7) 乾燥用・ヒートマット 585mm x 1220mm

    ※IDTのメーカー保証を受けるためには、システムを以上の組み合わせ: D2.1インクと推奨リップシステムで使用する必要があります。

     

    (1) D6.3型 3D熱転写システム(型枠サイズ 482mm x 400mm)

    IDT社の3D熱転写システムは、バキューム装置と転写用の加熱装置を一体化させて工程を自動コントロールするシステムです。昇華インクを使ってインクジェットプリンタで転写フィルム上に反転ミラー画像を印刷する第一工程と、被印刷物へ画像を転写する第二工程から構成されます。長年にわたるノウハウを元に設計されたシステムのおかげで、サイクル時間 3~30分程度で、被印刷物のセットから取出しまでを終了できます。また、一般の昇華転写と異なり低温転写ができるので、転写可能素材範囲を、PPなどの耐熱性の低い樹脂製品にまで拡大できました。

    被印刷物は、トレー内の冶具に装着します。トレーは、機械1台に3枚付属しています。1枚のトレーに載せた被印刷物の転写中に、余分の2枚のトレーを使って、商品セットの外段取りが可能です。最大被印刷物サイズは、400mm x 300mm程度。

    標準転写機のトレー型枠サイズは、482mmx400mm。携帯カバーなら、8~10個を並べて同時に転写できる大きさです。型枠サイズ 1143mmx400mmの大型機・D6.2型もご提供可能です。他の特注サイズについてはご相談ください。 転写機や熱転写フィルムなどは、市場の要望を取り込み、ラインアップを増やして行く考えです。

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    三次曲面 昇華転写システム

     

    (2) 3D熱転写フィルム 400mm幅x40mロール

    3D熱転写フィルムは、加熱することで変形する性質を持ち、複雑な3次元形状へ追従します。コーティング材料はインク離れの良い材料が選択されています。加熱しなが型枠内を減圧することで、フィルムは枠内に垂れ下がり、枠内に置かれた3Dの被転写物に密着します。密着後に昇華インクの転写温度まで高めることで、画像が被転写物表面、あるいはその表面のコーティング層に浸透します。  位置出しは、位置出し用マーク(トンボ)を印刷して、パンチ穴を開けて行います。パンチ穴に、トレー型枠に設けられた4本のピンを差し込みます。自動化すれば、転写位置ずれは、最大で ±0.5mm程度に抑えられます。転写フィルムロールは400mm幅x40m巻きです。製造可能な転写フィルムの最大幅は、 1.3mです。  標準3D熱転写フィルムロールは400mm幅x40mロールです。 製造可能な転写フィルムの最大幅は、1.3mです。

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    三次曲面 転写紙

     

    (3) EPSONインクジェットプリンタ PX6250S(4色)、またはPX6550(8色)  業務用広幅プリンタも使用できますが、400mm幅転写フィルムロールは、A2サイズプリンタを利用できます。EPSONインクジェットプリンタ PX6250S(4色)、またはPX6550(8色) 定価260,400円(実売価格17万円程度)が、廉価な市販のA2サイズプリンタとしてお薦めです。価格や初期不良などへの迅速な対応を考慮して、電気量販店等から直接のご購入をお薦めしています。インクを経済的に使うためのインク補充システムは必需品です。

    (4) 推奨 リップ ソフトウェア  カラーマネジメントの高い機能に定評があります。 昇華インクで、布、プラスチック、金属などへ出力すると色合いがずれます。これを自動修正させるのがカラーマネジメント機能のあるRIPの役割です。RIPは長尺出力に必需品と言われています。

    (5) D2.1 昇華インク 広くご好評をいただいている定番の昇華インクです。ノズルが詰まり難く、発色濃度の高さは世界トップ水準です。

    (6) インク補充システム 使い捨てカートリッジはインクがまだ残っているうちに使えなくなります。インク補充システムなら、インクを追加でき、カートリッジは継続使用できるので、無駄が無くコストダウンが可能です。

    (7) 乾燥用・ヒートマット 585mm x 1220mm 印刷した3D熱転写フィルムは、転写機にセットするまでに乾燥させなければなりません。印刷機から取り出した後、ヒートマットの上に放置して乾燥させます。

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    iPhoneケース、カバー (ネコ)

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    曲面付きの板に木目状転写

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    モデルガンへ転写

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    その他印刷バリエーション

     

    2.D6.3型 3D熱転写システムの特徴

    (1) 運転サイクル システムは、印刷-放置乾燥-位置出し用パンチ穴加工-バキューム/昇華転写、というサイクルになります。作業サイクルタイムは、3~30分/回になり水圧転写などより簡単な作業で、高効率です。転写条件はタッチパネルディスプレイから入力します。多数の条件を保存可能です。リピートオーダーの際にこれらを呼び出し、以前と同じ条件を容易に設定できます。

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    (2) 転写対象素材 一般の昇華転写では、転写対象素材は、比較的耐熱性のある PET、PBT、ナイロンなどまでです。IDT社システムでは低温転写ができるので、素材範囲を、ポリカーボネートや、PP、ABSなどのにまで拡大できます。ただし、耐熱性の低い樹脂は、グレードなどによって結果が異なることがあるので、事前確認が必要です。昇華用コーティングを施せれば、陶器、硝子、鋼材などにも転写可能です。形状は、ふくらみのある形状だけでなく、真空効果でくぼんだ形状にも転写できます。バキュームトレイは、サイズ的には、iPhone用ケースカバーなら同時に8個、iPad用ケースカバーなら2個を同時処理できる大きさです。

    3d_system5 3d_sample4 3.システムの仕様   ※ 仕様は変更になることがあります。 ※

    (1) D 6.3型 3D転写機

    • バキュームトレイ (w x d x h)   482mm x 400mm x 126mm
    • D4転写フィルムサイズ   482mm x 400mm
    • 電源   200V, 50Hz, 3相, 48A
    • 圧縮エア圧力   5 Bar 以上     – 1/4 BSP 継ぎ手径
    • エア消費量   0.17 cum/min (6 CFM)
    • 赤外線ランプ   6本 x 1.5 KW
    • エアヒータ   2本 x 4 KW
    • タッチスクリーンパネル     6インチ タッチスクリーン付きPLC制御。異なる種類の転写条件設定を、保存可能。
    • PC遠隔操作   PCでの診断機能 (イーサーネット接続経由)
    • サイクルタイム   3~30分 素材によって異なる
    • 最適作業環境   温度15℃~30℃、湿度 50% 以上
    • 寸法 (w x d x h)   940mm x 960mm x 1760mm
    • 重量   170kg
    • 梱包寸法 (w x d x h)   1050mm x 1020mm x 1980mm
    • 梱包重量   270kg

     

    (2) D4 転写フィルム

    • ロールサイズ   400mm x 40m
    • 内径   75mm
    • 梱包形態   密封バッグに入って、段ボール箱入
    • 梱包寸法   155mm x 155mm x 534mm
    • 梱包重量   5.16kg
    • 保存条件   冷暗所に保存
    • 保存可能期間   未開封の状態で約1年 (開封後はお早めにご使用ください)

     

    輸入総代理: 株式会社 サンリュウ

     

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    3D作業工程(セット→真空→昇華転写→冷却、フィルム引き剥がし)

     

    iPhone用ケース、カバー (ネコ)  三次曲面 サンプル

    例えばペットのネコ画像を … ↓

    3d_sample_cat

    iPhoneカバーへ転写

    3d_sample_catiphone (1)

    様々な用途への立体的な印刷が可能です!

    携帯電話カバー(皮革表面)へ転写

    3d_samplecellphone

     3D金属塗装面へ転写

    3d_sampleiphone2

     半球体ガラスへ模様を転写

    3d_samplebowl01

    曲面付きの板、湾曲面アップ

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    マスクへの転写バリエーション

    3d_sampleface0rb

     iPadカバーやノートPC液晶背面パーツへ転写

    3d_sampleipad

     

    サンプル動画1(犬カバー)  サンプル動画2(うさぎカバー)

     

    新聞発表等のニュース

     

    弊社販売の三次曲面 昇華転写システムが、

    日テレNEWS24 様に取材いただきTVで放映されました!

    曲面や立体にも!次世代の印刷技術

    ↑ リンク先に動画(約10分)があります。↑ (※弊社システムは、6分35秒~ からの登場です)

     

    株式会社サンリュウ 三次曲面 昇華転写システム 発売

    サンリュウは2009.6から英国 IDT Systems社の製造する三次曲面昇華転写システムを発売する。画像をインクジェットプリンタで印刷した転写フィルムを被転写材上方にセットし、真空チャンバーの中で予熱変形させて転写材にフィルムを密着させてから、所定の昇華温度に引き上げて転写するしくみ。これまで不可能だったさまざまな形状の被転写材に画像を形成できることから、ノベルティなどの雑貨から、パソコンフレームや自動車部品を含めた工業製品にまで広がる大きな市場が期待されている。IDT 社は、世界で本システムの特許を申請しており、サンリュウは日本の総代理店として広報を開始した。

    三次曲面(3D)転写では、これまで、水圧転写方式が知られていた。木目や大理石模様が様々な製品に転写できる日本発の技術。しかし、水面上に特殊フィルムを浮かべて、その上から被印刷物を押し込んで水圧転写する方式なので、工程が複雑になり、サイクルタイムが長く、設備は大掛かりで高価になり採用には限界があった。このような状況の中、水圧転写の代替システムとして登場したのが、IDT社の開発した三次曲面昇華転写システム。高い品質と高い加工効率、低い加工コストなどの特長から、幅広い用途への今後の展開が期待されている。

    転写に必要な資機材は、型枠サイズ482mmx400mmの3D熱転写システムD6.3型、 400mm幅x40mロールで供給される熱転写フィルム、A2サイズの EPSONインクジェットプリンタ、推奨 リップ ソフトウェアシステムとD2.1昇華インク、インク補充システムなど。商品の脱着まで含めたサイクル時間は、 3~30分程度。携帯カバー程度の大きさなら10個を並べて同時に転写できる。

    一般の昇華転写と異なり低温転写ができるので、ポリエステル、PBT,ナイロン、ポリカーボネートなどはもちろん、PPなどの耐熱性の低い樹脂製品にまで転写対象を拡大できた。耐熱性がある素材で、昇華用コーティングを施せれば陶器、硝子、鋼材にも転写可能。形状は、ふくらみのある形状だけでなく、真空効果でくぼんだ形状にも転写できる。

    D6.3型転写システムだけでなく、型枠サイズ1143mmx400mmの大型機・D6.2型も用意できる。2009年6月からはデモ機を設置して、試作を受ける体制を作る。展示会には、2009年9月開催のサインディスプレイショー出品を予定している。

     

    以上