SimpliSystem_HeatlessTransfer」カテゴリーアーカイブ

【シンプリ転写】食器洗浄に耐えられるのか!?

『色々なスポンジで洗ってみた』の動画を、当社シンプリシステム専用紹介Youtubeチャンネル【シンプリの部屋】にアップしました。

シンプリの部屋では、これまでも様々な紹介動画をアップしてるので、ぜひご覧ください。


◆#14 色々なスポンジで洗ってみた

シンプリ転写した食器は、食器洗浄にどこまで耐えられるのか!?というテーマのもと、実際に各家庭にありそうなスポンジ類でゴシゴシ洗ってみて強度を検証しています。


シンプリ転写にご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。


株式会社 サンリュウ

〒334-0073 埼玉県川口市赤井 1-10-7
Tel: 048-446-6786
www.sanryu.com

【シンプリ転写】手動円筒転写(前後編)の紹介動画

シンプリ転写の手動円筒転写(前後編)の動画を、当社シンプリシステム専用紹介Youtubeチャンネル【シンプリの部屋】にアップしました。

シンプリの部屋では、これまでも様々な紹介動画をアップしてるので、ぜひご覧ください。


◆#12 手動円筒転写(前編)



◆#13 手動円筒転写(後編)

円筒型のガラス瓶へのシンプリ転写動画です。
今回はシンプリ用プリンターは使用せず、以前ご紹介したバーコーター(※)を使用し、かつ、転写紙の巻き付けなども手作業での転写になります。

※シンプリ用ノンワイヤーバーコーターについては下記過去記事にて

過去記事:シンプリ用コーターのご紹介
過去記事:シンプリ用コーター紹介動画(ナレーションありVer.)


基本である平面への転写ではなく、円筒への転写なので難易度が上がりますが、ちょっとしたコツや成功へのポイントを作業風景とともにご紹介しています。

準備、転写、転写後の処理、その後の熱処理、煮沸処理を行ってみた結果でのシンプリ転写部の比較までをまとめてみました。



シンプリ転写、またはシンプリ用ノンワイヤーバーコーターにご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。


株式会社 サンリュウ

〒334-0073 埼玉県川口市赤井 1-10-7
Tel: 048-446-6786
www.sanryu.com


シンプリ用プリンター メンテナンス紹介動画


シンプリ用プリンターのメンテナンスガイド動画を、当社シンプリシステム専用紹介Youtubeチャンネル【シンプリの部屋】にアップしました。




シンプリ用プリンターにおけるメンテナンスとは、主にインク詰まり等を予防するための必要な作業になります。ここを怠ると、ご購入いただいて間もなくでも故障の原因となる恐れがあるので、しっかりと行っていただきたいたい作業です。

どのくらいの頻度で行うの?どのタイミングで行うの?どうやって行うの?
など、マニュアル(書面)では伝わりづらい部分もありますので、メンテナンス方法とそのタイミングについてのアドバイス動画として順をおって紹介しておりますので、ぜひご覧ください。


シンプリ転写にご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。

株式会社 サンリュウ

〒334-0073 埼玉県川口市赤井 1-10-7
Tel: 048-446-6786
www.sanryu.com

シンプリ用コーター紹介動画(ナレーションありVer.)


以前記事、「シンプリ用コーター紹介動画」で掲載した、シンプリ用ノンワイヤーバーコーターの作業動画ナレーションありVer.を、当社シンプリシステム専用紹介Youtubeチャンネル【シンプリの部屋】にアップしました。

あらたにナレーションを入れ、字幕に集中しすぎることなく作業工程映像がご覧いただけると思うので、よりわかりやすくなったかと思います。
ぜひ音声をONにしてご覧ください。

また、これまで【シンプリの部屋】にて紹介した他の動画もご覧いただけると、商品をよりご理解いただけると思います。


◆コーター作業動画 ナレーションあり



シンプリ転写、またはシンプリ用ノンワイヤーバーコーターにご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。

株式会社 サンリュウ

〒334-0073 埼玉県川口市赤井 1-10-7
Tel: 048-446-6786
www.sanryu.com

シンプリ用コーター紹介動画


前回記事、「シンプリ用コーターのご紹介」で掲載した、シンプリ用ノンワイヤーバーコーターの紹介動画が完成しました。
※シンプリとは何だ?コーターとは何だ?という方は、ぜひ前回記事からご覧ください

『商品説明・紹介』と、『実際の作業風景』の動画を2本ご用意しました。

シンプリプリンターでの印刷との比較や、実際の転写物との比較などをご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。


◆コーター説明


◆コーター作業



シンプリ転写、またはシンプリ用ノンワイヤーバーコーターにご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。

株式会社 サンリュウ

〒334-0073 埼玉県川口市赤井 1-10-7
Tel: 048-446-6786
www.sanryu.com

シンプリ用コーターのご紹介

従来、当社開発シンプリシステムでは専用プリンターの使用が必須でした。
今回、その専用プリンターを使用せずに手作業でのシンプリ転写を可能にする、シンプリ用ノンワイヤーバーコーターをご紹介いたします。

まず、『シンプリシステム』とは? 転写シート上に形成された顔料画像層接着層から成る二層を、被転写物へ非加熱または低温で転移して固着させる転写印刷システムです。

詳しくは、過去の紹介記事「シンプリシステムのご紹介」をご覧ください。

この顔料画像層は、レーザープリンターや、インクジェットプリンターなどのデジタル手法だけでなく、スクリーン印刷などの従来方式、あるいは手描きなどでも形成出来ます。接着層は、インクジェットプリンターを用いて、接着剤インクを画像層の上に形成します。

この、『インクジェットプリンターを用いて接着剤インクを画像層の上に形成』する部分を、手作業で可能にするのが、シンプリ用ノンワイヤーバーコーターです。


また、シンプリシステム専用のYoutubeチャンネルやTwitterアカウントもございます。
シンプリシステム専用Youtubeチャンネル開設!


では、今回ご紹介する背景として、

『専用プリンターを既に使用しているが急な故障時などになんとかならないか』
『シンプリ転写を手軽に始めてみたい』
『使用予定量としてプリンターを買うまでではない』
『メンテナンスや操作が不安』

などのお客様からの声がございました。

サンリュウでは、そのようなご要望にお応えするために、シンプリ用ノンワイヤバーコーターを使用した転写方法を考え、今回ご用意いたしました。


◆シンプリ用ノンワイヤーバーコーター

シンプリ用接着剤インクを、印刷した場合と同等レベルの品質で塗布することが可能です。

・シンプリ用ノンワイヤーバーコーター250mm(ハンドル付) ¥28.500(税抜)
・シンプリ用ノンワイヤーバーコーター  60mm(ハンドル付) ¥19,000(税抜

【特徴】
・ワイヤーを巻いていない一体成型なので、断線や緩みがありません
・目詰まりを起こしにくく、洗浄性に優れているのでお手入れが簡単です

【バーの長さ】

250mm、60mm(塗膜可能幅 バーの長さ -10~-30mm)

【基本セット商品構成】
バー×1、ハンドル×1、金具(バー設置用)×1、ねじ(予備含む)×6、専用レンチ×1

※1 シンプリ転写に必要な資材(接着塗布液、水転写紙B 他)は、別途ご購入ください
※2 塗装台(厚さ10mm前後のガラス板、またはアクリル板)を別途ご購入ください

■■■ 使用方法 ■■■
1)ハンドル、金具、バーは分解された状態でお手元に届きます。
  付属のマニュアルに従って、組み立ててください。
2)塗装台の上に、汚れ防止用の基材(印刷済み転写紙など)より大き目の捨て紙(普通
  紙など)を数枚重ねて置きます。
3)その上に基材を載せ、さらに重しを載せて基材を固定します。
  (テープで貼り付けても可)
ここからは、塗布液の指示書に従い、必要な場合は手袋を着用してください。
4)基材上部に、塗布液を注射器など用いて供給します。
  イメージとしては、基材上部に設置したバーの手前に塗布液をバーの長さ分、細い線
 を描くように供給する感じです。
 塗布液の量は、塗布したい範囲に合わせ調整してください。
5)  ハンドルの溝に手をかけて、ハンドルを引いていきます。
  塗布液の粘度により加圧が必要な場合がございます。
  シンプリ用塗布液の場合は、加圧しながら引いていきますと安定して塗装できます。

上記内容PDF資料『シンプリ用コーターのご紹介』←こちらをクリックしてください!


シンプリ転写、またはシンプリ用ノンワイヤーバーコーターにご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。

株式会社 サンリュウ

〒334-0073 埼玉県川口市赤井 1-10-7
Tel: 048-446-6786
www.sanryu.com

シンプリ円筒物転写とUV印刷との比較

前回記事では、「シンプリ円筒転写機のご紹介」を投稿しました。
W-300型
当社が開発したシンプリ円筒転写機【W-300型】で円筒容器(ex.水筒やガラス瓶など)へのシンプリ転写をご紹介しました。
また、シンプリ転写とは?シンプリシステムとは何か?等も前回記事からご理解いただけるかと思いますので、ぜひご覧ください。



今回は、シンプリ円筒物転写とUV印刷との比較を記してみようと思います。

◆シンプリ円筒物転写とUV印刷との比較
シンプリ転写は自動システム化して大量印刷も可能ですが、今回ご紹介する円筒転写機W-300型は、好きな柄、好きな絵、好きな写真などを顧客の要望に合わせて少量~中量印刷するなど、印刷対象商品のパーソナライズ用に活用できるシステムです。

パーソナライズ化に活用できる印刷システムは当社のシンプリ転写以外にも、UVフラットベッドプリンターなど、様々な物があります。

どんな場合にどのシステムを導入したらいいのでしょうか?

新規システム導入を検討する際には、システムの価格や生産性だけでなく、他にどのような仕事をしたいのか という総合的な観点も大切です。

今回は円筒物の転写について考えていきます。ガラスボトルや金属缶、水筒など、円筒物印刷は、凸版又は凹版オフセット印刷、スクリーン印刷、あるいはパッド印刷で行われてきました。旧来は同一のものを大量に印刷することが多かったかと思います。

多品種・少量化のデジタル時代の今は、UVプリンターでしょう。360度全周印刷も、高速機では一個当たりの印刷時間が1分を切るシステムも珍しくありません。

私どものシステムをお薦めするのは、この高速システムを導入したいお客様ではありません。私どもがお薦めするのは、もっと投資コストを限定したいお客様へです。

具体的には、ボトル一本の全周印刷に10~15分程度かかる200~400万円程度のUVプリンターを検討されるお客様になります。

W-300を使ったシンプリ印刷 UVフラットベッドプリンターとの比較表を添付しました。
※UV印刷に関するデータはネットなどの資料を寄せ集めたもので、参考値であって正確な数値を保証するものではありません


※『シンプリ転写とUV印刷 比較表』はクリックでポップアップし拡大してご覧になれます


シンプリでの初期投資コストは、UVシステムの1/3程度で済みます。


W-300を導入せず、手作業の場合ですと生産性がUV印刷に及ばないわけですが、W-300型転写機の採用により生産性もUV印刷に劣らなくなりました。
シンプリ転写で硬度をすぐに上げたい場合は、画像転写後の円筒物を30分程度炉に入れて乾燥硬化させることがありますが、印刷・転写作業と並行処理させられます。

また事業成功等でシステム増設をしたくなった際は、シンプリ転写の方は元々の印刷速度が十分早いため、転写機だけの増設で済みます。増設費用はUV印刷の場合の1/7程度になります。この点もUVフラットベッドプリンターよりも有利です。

さて、冒頭に記した「他にどのような仕事をしたいのか」です。シンプリ転写のシステムで、画像を形成するための白トナープリンターは、濃色生地の画像形成には欠かせません。このプリンタがあれば濃色地Tシャツへの印刷が可能です。

それに対し、UVインクのシステムでTシャツ印刷を行うのは困難です。円筒物転写に用いる接着液でなく、濃色生地用の転写紙を用いる必要はありますが、Tシャツ印刷の仕事を考慮するなら白トナープリンターは力強い味方です。

また、シンプリ印刷は転写印刷です。直接のUV印刷よりは手間がかかります。
少量ながらも、ある程度のまとまった数量が流れる印刷なら直接印刷は有利でしょう。

シンプリ転写は、より少なめな仕事に適しています。形状を選びません。
パーソナライズ化をより進めた、他社にない差別化できる印刷物を創りたいならシンプリ転写がお勧めです。


シンプリ転写や、シンプリ円筒転写機にご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。

株式会社 サンリュウ
〒334-0073 埼玉県川口市赤井 1-10-7
Tel: 048-446-6786
www.sanryu.com

シンプリ円筒転写機のご紹介

シンプリ転写印刷は手作業で可能ですが、システム化も出来ます!

まず、『シンプリシステム』とは? → 転写シート上に形成された顔料画像層と接着層から成る二層を、被転写物へ非加熱または低温で転移して固着させる転写印刷システムです。

詳しくは過去の紹介記事「シンプリシステムのご紹介」をご覧ください。

また、シンプリシステム専用のYoutubeチャンネルやTwitterアカウントもございます。
シンプリシステム専用Youtubeチャンネル開設!


さて、本題に入ります。
シンプリシステムを使った三次元形状立体物用には真空転写システムがありますが、円筒容器用には、当社開発のシンプリシステム用円筒転写機が便利です。

一例として、水筒やガラス瓶への画像転写に最適な、シンプリシステム用円筒転写機 W-300型をご紹介します。


◆円筒転写機 W-300型

写真1:ガラス瓶に画像を転写中の工程

 

円筒転写機 W-300型の特徴
円筒物の360度全周転写が出来ます。
多少のテーパ―、凹凸部などがあっても画像形成可能です。
非加熱での転写が可能なので、耐熱性の無い素材への画像転写が出来ます。


シンプリ転写画像の素材への接着性・硬度に関しては、ある水筒メーカー様にご確認いただきました。
確認結果は、「オーバーコートを施さない条件で、強度基準をクリアする」というものでした。

写真1 は、ガラス瓶に画像を転写しているところです。
シンプリシステムなら、従来のラベルのような裏糊付き紙台紙は不要になります。鉛筆硬度2H以上の画像が、ガラス素材にしっかりと密着するからです。(※今回の例では画像+透明な背景での転写でしたが、もちろん白色画像背景が必要な時は、画像に白色層を出力すれば付与できます)



【W-300型 製品仕様】
・ 転写画像幅 最大 290mm
・ 円筒物外径 φ30~90mm
・ 機械サイズ 620x670x580mm
・ 電源    100V単相 20W

 

カスタム機/転写幅や外径の変更等について
W-300型システムを超える範囲の円筒物転写も対応可能です。ご相談ください。

シンプリ円筒転写機にご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。



株式会社 サンリュウ

〒334-0073 埼玉県川口市赤井 1-10-7
Tel: 048-446-6786
www.sanryu.com

シンプリシステム専用Youtubeチャンネル開設!

この度、弊社が特許を取っている「シンプリシステム」専門のチャンネルを開設しました!
また、シンプリ関連の情報をつぶやくtwitterも同時開設しました!

◆シンプリの部屋
https://www.youtube.com/channel/UCN0SznHuqsOQKie746bX–g?view_as=subscriber

現在5本の動画を公開しております。今後も随時更新予定です!
シンプリとは何か、シンプリ転写とはどういう手順なのか。
写真や文字だけでは伝えきれなかった部分が伝わればと思い作成いたしました。

今、シンプリ転写に悩んでいる方。
これからシンプリをやってみたい方。
シンプリって何??という方。
に見ていただければと思います。


◆シンプリtwitterアカウント

動画UP通知や、動画で使われた写真の詳細などをつぶやいてます!
https://twitter.com/HGA8QKcKIhuLOkL

動画と合わせて、チェックしていただければ幸いです。


お問合せについては、弊社問い合せフォーム、またはお電話にてお願いいたします。


【特許申請済】円筒物転写装置のご紹介

 

今回から、いよいよシンプリ転写技術のご紹介を開始します。

第一回は、円筒物転写装置(特許申請済)の中の小型機種である、印鑑転写装置です。


円筒物転写装置(OGBS 2019展示会出展機種)

 

 

1.シンプリの本格的広報開始

シンプリ転写は、立体物へ手作業でも画像を転写出来る手法です。

当社は、基本技術部分のインクジェット接着剤インク、転写印刷手法、転写物、に対する特許を取得済です。世界でもオンリーワンの技術です。Simple Print & Transfer Systemを短くして“シンプリ転写印刷”と命名しました。

◆シンプリ・システムについての詳細は下記URLにて
https://sanryunews.com/2017/05/18/jetnews_simplisystem_heatlesstransfer/
https://sanryunews.com/2018/02/06/simprisystemtipsandintro/

市場に類似技術(立体物への接着層付きトナー画像転写)はあります。

日本では二社が営業的に先行していましたが、一社はこの類似商品の販売を停止したようです。
私どもに入って来る情報では、これらの会社の商品の密着強度が弱いというものです。これは困ります。
市場が、「この類の技術は耐久商品には使えない」という誤った判定をしてしまうことを私どもは恐れています。

私どもは、シンプリ転写を耐久商品への転写印刷でも使用できる手法と伝えたいのです。シンプリ転写技術に関する情報発信を本格的に開始するのは、このような背景があるからです。

 

2.円筒形状物への転写

当社の独自技術に対して、これまで個人の方の芸術作品創造から上場企業の先端商品開発まで、さまざまなお問い合わせをいただいてきました。

その中の一つの形が、円筒形状物です。
実際の商品は、カップ、ボトル、ボトルキャップ、水筒、ペン軸、自転車フレーム、箸、歯ブラシ、チューブ等々、対象転写物は多岐にわたっています。

出展展示会がOGBS展(スタンプ、ウェアプリント、オーダーグッズ)だったので、今回選んだ転写対象物は印鑑でした。本装置で、印鑑だけでなく直径30mm程度までの箸、歯ブラシ、ローソク、ペン軸、円筒容器、試験管、などの様々な円筒形状物への転写が可能です。

印鑑へのシンプリ転写は、もちろん手作業でも可能です。


手作業での印鑑側面へのシンプリ転写

まず、画像と接着剤インクを形成済の転写紙を印鑑へ巻き付けます。巻き付け作業のテーブルにはゴムのクッション材を敷いておくと作業が容易です。
次に、転写紙背面から水分を付与して転写紙ベースシートを剥離すれば転写を完了できます。
これで通常は問題ありません。唯一の問題は、360度回した後の、画像のつなぎ目です。

転写紙には厚さがあります。この転写紙の巻き終端が開始点の転写紙の上に被さります。この重なった部分に転写紙が密着できない空洞が出来るので、画像にはどうしても線状の空白が現れます。転写紙が重ならないよう、そして短くならないように長さ方向を正確にカットしておくのは大変難しいです。あくまでも手作業での転写にこだわって、この問題を解決するなら、転写紙ベースシートを残して、画像だけをピックアップする手法です。

 

3.画像だけをピックアップ(湿式接着転写手法)

転写紙を印鑑へ巻き付ける手法は、乾いた転写紙を転写対象物に接着させる、言わば乾式接着転写手法です。
湿式接着転写手法では、接着前に転写紙に水分を与えておきます。こうすると画像は、水溶性層の上に浮いた遊離状態になります。転写紙の上を円筒形状物が転がれば、画像だけが円筒形状物側面に付着します。先端部画像の上には、後端部画像だけが被さります。厚い転写紙の重なりでなく、薄い画像層の重なりなので画像つなぎ目に空白線は現れません。

では、この湿式接着転写手法なら、印鑑転写も問題無いのでしょうか?
「Yes!」と言えなくはないのですが、残念ながら完璧ではありません。

 

4.印鑑転写装置(OGBS展示会出展機種)

湿式接着転写手法での問題は、転写紙の上で円筒形状物を転がすのが意外と難しいことです。

濡れた紙の上なので、円筒形状物であっても転がるだけでなく滑ることがあるのです。
転写結果が作業者の熟練度に影響を受けそうです。もう一つの問題は、画像が踊り易いことです。踊るとは、水に浮いた小さな分離画像が互いに離れたり、角度が変わってしまったりすることです。

これらへの対策として、印鑑を回転移動させる時の送り速度、転写紙への押し付け圧を初めから終わりまで安定させること、転写紙の事前の水分付与量も一定化させることが必要と考えました。このような考慮から印鑑転写装置が生まれました。

エア駆動などの自動化は容易ですが、今回は手動機です。操作は、次のような手順になります。

1) 画像/接着層を形成した転写紙を位置出しクランプに挟む
2) クランプに挟まれた転写紙背面に水分付与
3) 転写紙を挟んだ位置出しクランプを装置にセット
4) 印鑑を転写紙のうえ所定位置にセット
5) 装置のハンドルを倒してストッパに当てて水平位置で印鑑を挟む
6) ハンドルを水平方向に押して印鑑の回転移動開始
7) ハンドルを引き上げて印鑑を開放。装置から取り出し

装置のサイズや重量、処理能力など、詳細はこれから確認を進ます。まだ公表できるレベルにありません。最終仕様決定後に発表させていただきます。

 

5.円筒形状物転写の広がり

シンプリ基本技術部分の特許を取得済であることは、冒頭に記しました。この円筒形状物(印鑑)転写装置も特許申請済です。


シンプリ転写したガラスボトル

現在も、様々な円筒形状物への転写に関してお問い合わせを頂いていますので、まだまだ当社の開発は続きます。

 

 

ご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。

株式会社サンリュウ
市場開発部
TEL:048-446-6786