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Monti社転写機技術サービス

当社はMonti社転写機技術サービスのプロフェッショナルです。

この記事では、小型から超大型まで転写機を開発・製造販売しているトップメーカーであるMonti Antonio社、その販売店としての当社の姿勢・考え方や、転写機への技術サービスの提供についてをお伝えいたします。

◆大型輪転転写機のヒーター交換作業  
Monti社の大型輪転転写機のヒーター交換作業は、順調に進めば二日間で完了します。
ヒーターは熱ドラム側面に固定されています。ヒーターを埋め込んだフランジの頭が六角形になっており、ヒーター交換は、2m程の長さの大型ボルトを交換をするようなイメージです。


1:特製パイプレンチ 

添付の写真1は、交換作業に用いる特製のパイプ型六角レンチです。フランジのネジ径が大きく、しっかりと締め付け固定しなければいけないので、このような特製のものが必要になります。

これまで当社が販売したMonti転写機の技術サービスは、自社の技術陣が行なうことを基本としてきました。ただし、大型輪転転写機のヒーター交換作業は、当社が唯一メーカーに技術者派遣を要請している作業です。当該作業の知識や経験が不足しているという理由はありますが、このような特殊機器を必要とすることも理由です。

「メーカー技術者派遣を要請するなんて、お前らそれでも技術サービスのプロフェッショナルか?」と、本稿タイトルへの懐疑的なお声も聞こえてきそうです。ここではその疑問への反論は差し控え、当社の歴史と現状をご説明させて頂こうと思います。

◆インクジェット昇華転写では先陣を走ってきました 
昇華用プリンタが存在しない時代に、溶剤プリンタを改造して昇華転写の紹介を始めました。当社の現会長が、当時若手営業マンだった Monti社の現 Executive Manager・Roberto Francesconi氏と最初にメール交信したのは2003年の2月だったということでしたので、当社は、Monti社転写機の輸入販売と技術サービスに20年以上の経験があることになります。


2:熱ドラム幅最大3.6mのMonti社の転写機【C02型】 

転写機だけでなく、転写紙も世界No.1のメーカー・Coldenhove社の商品の輸入元でもあります。昇華転写で使用される機械システムと出力素材で最高品質の商品を取り扱う当社は、最高級の転写印刷技術を学んでこれたと自負しています。
このような商材との幸運な巡り合わせで受けた恩恵を業界にお返しすべく、現在の当社は、昇華転写に関するコンサルティングサービスを行ない、個々のお客様に最適なシステムや素材、生産手法を提案しています。

◆お客様に有益な情報をお伝えする 
当社は、昇華転写システムをご紹介する際に、システムそのものの性能はもちろん、システムの活用方法のご提案も出来ます。コストダウンの手法や、品質アップの手法などです。本稿タイトルに関連付けて表現するなら、機器仕様や操作方法だけでなく、活用手法までご提案できるということです。
“技術サービスのプロフェッショナル”は、修理が上手いという意味ではありません。お客様がシステムを有効に活用できるよう、ソフト・ハードを統合した技術アドバイスが出来るということです。

◆当社の修理対応技術レベル 
ここで、冒頭の特製六角レンチの話に戻ります。この工具は、交換パーツと一緒に、メーカー技術者が事前に現場に送ってきていたものです。彼は、交換の必要なヒーターを抜き出すために、フランジ頭部に工具を刺しこんで回そうとしたのですが、焼き付いて回せませんでした。パイプ上方に見える穴へ脱着式のハンドルバーを刺しこんで回そうとしてもびくともしませんでした。
ハンマーで叩くしかないと判断した彼は私達に、「6角穴のあるパイプ下方に鉄板を溶接せよ」と指示してきました。

彼の滞在期間は限られていました。もし、目的物が翌日午前中に入手できなければ、彼は修理未完了のまま帰国します。経験のない当社が後を引き継ぐか、技術者再来日を要請しての二回目の修理が必要になります。お客様にとっては、どちらも受け入れがたいと思います。前者はリスクが高く、後者は印刷加工の仕事が出来ません。

当社の自慢は、写真3のように、この特製工具への鉄板溶接を半日で実現したことです。


3:溶接済みレンチ

現物の移動も、加工先の選択も、簡単ではありませんでしたが、翌日朝には現場に持ち込んでの使用を可能にしました。
添付写真4は、当社技術者が溶接鉄板をハンマーで叩き上げながら、ヒーターフランジ部を回転させているところです。


4:作業する当社技術者

ヒーター交換は、予定の二日で終わりました。修理対応技術レベルの高低は、このような緊急手配能力も加えて査定されるべきと考えます。

◆高いメーカー活用能力 
他社からMonti転写機を購入された別のお客様から、転写不良に関してご相談を受けた時の話です。当社では、フェルトのテンションが弱過ぎるための不良発生と想定しました。購入先からは設定値は適正で、強めるとフェルト寿命が短くなるという説明だったそうです。当社では納得がいか
なかったので、Monti社に問い合わせを入れました。当社で販売実績のない機種だったので、事前に安全な調整範囲かの確認をしたのです。「その設定値は弱過ぎだ」との明快な回答を得てお客様にお伝えしました。このお客様は現在、問題無く転写機械をお使いです。


5:フェルトテンションなどの調整盤

ここでまた、大型輪転転写機のヒーター交換の話に戻ります。パーツの交換作業が大掛かりになるほど、取り寄せるパーツの種類が多くなります。たとえ一個のパーツでも、必要な物が無ければ修理は完了できません。Monti転写機は200℃の高温で使用される大電気容量の機械です。現場で不足物が見つかっても、電気パーツには高い耐熱性が求められるので一般商店からの緊急購入が難しいのです。

ヒーター交換での部品手配は、特に注意が要ります。相手は世界のMonti社ですが、信用せずに必要な確認を繰り返します。交換作業を想像しながら、「これは?、あれは?」と必要部品を追求して行きます。作業経験のない当社の出来る範囲はここまでで、最後は一任するしかありません。今回の交換でも、見積もられたリストから抜けていたパーツがありました。当社の予備在庫品で何とか対応はできたのですが、「うっかりミスだった」ようです。メーカーチェックは大切と再認識させられました。

◆Monti転写機への技術サービスを広く提供します 

6:リボン布用転写機の社内出荷前検査

これまで当社は、Monti転写機への技術サービスを、機械を自社販売したお客様のみに限定してきました。しかし前述したような、技術サービスのプロフェッショナルとしての能力を磨いて来れたのは、幸運でしかありません。
今後は、この幸運から得た力を、求めるお客様に広くご提供するべきと考えを改めました。

時期や距離などの問題からお請けするのが難しい場合があるかも知れませんが、Monti転写機に関してお困りのことがありましたらご一報いただけましたら幸いです。これからも、技術サービスのプロフェッショナルとしての高みを目指して頑張って行きます。

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Monti Antonio社製品・または製品に関する当社技術サービスにご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。

 株式会社 サンリュウ 
〒334-0073 埼玉県川口市赤井 1-10-7
Tel: 048-446-6786
www.sanryu.com

 

デコラル瓦版4:天井ファン

デコラル瓦版(NewsLetter)ではアルミなどの金属へ複雑な形状へのパウダーコーティング(粉体塗装)と昇華転写技術を合わせたシステムの製造を行うメーカーDecoral社の加飾物や技術をご紹介します。

天井に付けるシーリングファンをDecoralシステムの粉体塗装技術で、木目調、大理石模様、またオリジナルのデザインに出来ます。

2024.7.8 新規天井ファン画像(木目調、大理石風、金属調)を4枚追加しました。

スタンダードな木目調シーリングファンでしょうか。

 

古びた金属のような加飾をしたシーリングファン。照明器具はついてないタイプでしょうか。

 

5枚ばねの木目調シーリングファン。かっちりとしたデザインです。

 

大理石風な白っぽい色のシーリングファン。実際の大理石では厚みや強度的に作成不可能なデザインでもDecoralシステムの加飾を使えば可能になりますね。

 

 


Decoralシステムでの加飾は非常にリアルで美しくインパクトがあります。また、強力な引っ掻き耐性を付加できます。

 

今回はDecoralシステムで施工されたシーリングファンを写真で簡単に紹介します。

 

シーリング”ファン”と言いますが、中央にライトが付いているものの施工が多いのでしょうか。

 

元素材はアルミニウムなのですが、木目仕上げで木製に見えますね。

 

少し緑色っぽいようなこげ茶色のような。少し青銅器みたいにも見えますかね。

 

Decoralシステム天井シーリングファンの特長:
・ハイレゾ画像が使用可能なDecoral粉体塗装仕上げ。
・何百種類もある木目デザインと色。
・商用レベルでの引っ掻き耐性、衝撃耐性を付加。
・光沢、シボ、マット仕上げを選択可能。
・落書き耐性/抗菌性をオプションで付加可能。
・複雑な3D曲面への施工が可能。

 

Decoralシステムで様々なタイプのシーリングファンが施工されています。ぜひお問い合わせください。

 

デコラル瓦版3:木目アルミ扉/ドア

デコラル瓦版(NewsLetter)ではアルミなどの金属へ複雑な形状へのパウダーコーティング(粉体塗装)と昇華転写技術を合わせたシステムの製造を行うメーカーDecoral社の加飾物や技術をご紹介します。

この記事の初回は木目調にした金属製ガレージ扉を紹介しました。今回は、木目調にした金属製の玄関ドアを追加しています。


2025.6.9新規玄関ドア画像を1枚追加 / 2024.5.17 新規玄関ドア画像を5枚追加。

金属ドアでなく重厚で趣きのある木製ドアに見えます。上にドアノッカーがありますね。

 

木目調金属ドアを開いた所をアップで撮った写真でしょうか。

 

金属ドアに昇華転写された木目模様がはっきり視認できます。中央がガラスで草木が映りこんでいるように見えますが……。

 

こちらの中央に見えるものは映り込みではなく、草木の画像か模様でしょうか。金属ドアに木目模様と共に昇華転写されたのでしょうか。

 

この木目調金属ドアを見ると、木製ドアの中央ガラス窓に草木や風景が映りこんでいるように見えます。

 

緑色の木目調な、いえこれは木目は特に見えない、緑色に塗装した木製ドアを模した金属ドアでしょうか。中央部にあるのは植物のイラストですね。

 

オプションで落書き耐性塗装も可能です。(万一落書きされた場合でも掃除が容易になる耐性塗装です)

 


アルミや鉄製のガレージドアをDecoralシステムの粉体塗装技術で、木目調に出来ます。(他の各種デザインやカスタムデザインにも対応)

今回は各種のガレージドアを写真で簡単に紹介します。

 

一口にガレージドアと言っても様々なタイプがありますね。

 

斜めに開いて稼働するガレージドアでしょうか。

 

木材が横に並んだデザインのガレージドアですね。

 

横8列になっている横幅の広い大型のガレージドアですね。


2025.1.10追加

さらに色々なガレージドア写真5枚がDecoral社から送られてきました。

車庫が2つ直角に配置されていて両方のガレージドアから車が出せるのでしょうか

 

窓ではなく、アルミや鉄製のガレージドア自体に木目調画像と雪山の画像が「窓に映った景色風に」昇華転写されているのでしょうかね

 

木目調ガレージドアが2つ付いている大きな車庫でしょうか

 

濃い緑色?な木目調ガレージドアが開いて、車が出てくるところでしょうか

 

やっぱり本物の木製よりも、木目調アルミ板や鉄板のガレージドアの方が経年劣化に強く長持ちしそうです。(本物の木材だと難燃処理や塗装を施してもどうしても風雨や経年劣化でカビたり腐敗するリスクがあり、長期間の運用には向かないのではないでしょうか)

 

 

Decoralシステム木目調アルミ扉/ガレージドア/玄関ドアの特長:
・海外で最大20年保証の耐UV性仕上げ。
・何百種類もある多種多様な木目調カラーをご用意。
・全種の塗装仕上げで耐スクラッチ性(ひっかき耐性)を付与。
・複雑なデザインでも最大7m長まで押出塗装可能。
・光沢、シボ、マット仕上げを選択可能。本物の木材と見まがうリアルなデザイン

 

Decoralシステムで様々なタイプのガレージドアが施工されています。ぜひお問い合わせください。

 

 

 

デコラル瓦版2:大理石柄

Decoralシステムに新しい大理石柄が追加されました!

デコラル瓦版(NewsLetter)ではアルミなどの金属へ複雑な形状へのパウダーコーティング(粉体塗装)と昇華転写技術を合わせたシステムの製造を行うメーカーDecoral社の加飾物や技術をご紹介します。

大理石模様仕上げ(クリックで拡大)

 

また、大理石の模様タイプだけはありません。

各種模様仕上げ(クリックで拡大)

既にこのように沢山のデジタル印刷画像を使った柄にも対応しています。

 

Decoral System社 の新しい大理石柄は、最新の昇華転写技術により、本物の大理石の質感と色合いを忠実に再現しています。メンテナンスも簡単です。

こんな用途におすすめします。

・本物の大理石のような美しさを低コストで実現したい。
・大理石柄を施したアルミニウム製品、建材をつくりたい。
・耐久性・耐水性に優れた大理石柄の構造物を求めている。
・メンテナンスの手間が少ない大理石柄の商品を求めている。

 

 

 

デュラ瓦版2:テナント案内板

デュララックス瓦版(NewsLetter)ではパウダーコーティング(粉体塗装)でデジタル印刷と建材の融合に新たな可能性を持つ、昇華転写用耐候建装材『Duraluxe(デュララックス)』の加飾物や技術をご紹介します。

 

デュララックス瓦版2:テナント案内板

5日前の東京では、まだ6月なのに45人が熱中症の疑いで救急搬送されたそうですね。2023年も猛暑ですね。
7月に入った今日は曇り気味。最高26℃程度までしか行かないようですが、湿度が70%を超えて蒸し暑いです。
皆様、お元気ですか?

今回の添付写真は、日陰の涼しげなビル外観なので、音でなく目で涼を味わっていただけたらと思います。

◆Duraluxe印刷事業が進んでいます
この新築ビルは、9階建のテナントビルです。このビルのオーナー様が、私どもの Duraluxeプレートの品質をご理解くださり、新しいテナント企業が入った時に勧めていただけることになりました。

二つ目の添付写真が、ビル入り口にあるテナント案内板です。案内板のトップには、既に一社入っているので、二社目以降にDuraluxeプレートが並ぶことになると思います。オーナー様、ご支援ありがとうございます。

◆テナント案内板
案内板サイズは、80mm×400mmでした。サインプレートとして受注する際に、いつも比較されるのがアルミ複合版ですが、この用途ならDuraluxeプレートが正解ではないでしょうか。
ゴールドカラーの光沢ある案内番ベースプレートも、その周囲のサイディング外壁も、いずれも美しく、はめ込まれる案内板にも、同様な“高級感”が求められるように思うからです。

理由は他にもあります。案内板1枚の製作に、ラミネートや貼り付け作業は非効率でしょう。
ラミネートしても耐候性は劣ります。経年変化で、貼った表面フィルムが剥がれたり、ひび割れしたりしてきます。Duraluxeプレートなら10年経過しても、表面が割れたりしません。この用途ならDuraluxeプレートの圧勝ですね。

◆Duraluxeプレートに印刷屋さんが感心されたポイント
ハイテク素材を使用したジャケットのアパレル業界記事にも、「生地表面のシボ感が高級感を醸し出す」とありました。光沢やマット面でなく、微細な凹凸のあるシボ面に高級感をより感じるようです。
Duraluxeプレートでは、サテン、キャンバス、アイスタッチなどと、シボ面も数種類用意されています。硬質素材なので、柔らかなフィルムでは不可能な、精細な凹凸表現が出来るのです。

◆インパクトを与える広い色領域

印刷屋さんが感心された理由のもう一つは、「昇華染料画像の鮮やかさ」ではないでしょうか。
顔料よりも色領域が広いので、インパクトが強くなります。黒色はより黒く、赤色はより赤く表現できるからです。中間調の諧調表現もより繊細に出来ます。

ご心配されないように、加えておきます。染料は耐光性が弱く、数か月で色褪せるのが普通なので、一般の屋外印刷物はほとんどが顔料インクで印刷されています。
しかし、Duraluxeプレートなら大丈夫です。プレート塗膜に浸み込んだ昇華染料画像は、海外では屋外耐候性5~7年保証されているのですから。

デュラ瓦版1:看板プレート

デュララックス瓦版(NewsLetter)ではパウダーコーティング(粉体塗装)でデジタル印刷と建材の融合に新たな可能性を持つ、昇華転写用耐候建装材『Duraluxe(デュララックス)』の加飾物や技術をご紹介します。

デュララックス瓦版1:看板プレート

「昨日よく取引のある印刷屋さんに Duraluxe板のサンプルを見せたら、大変感心されてました」

私どもが作製したサンプル板を、宅急便で受け取られた看板屋さんからのメールです。こんなお知らせをいただけるなんて、嬉しいですね~。元気に広報も開始できそうです。

 

◆Duraluxe印刷事業をスタートしました

添付写真が、私どもの初仕事です。
遅れに遅れていましたが、実際に依頼を請けて作製した当社事業における第一号制作物、看板プレートです。やっとスタートできました。サイズは350mmx450で、枚数が5枚。初仕事でしたから、ウキウキしながら製作を進めました。自画自賛になりますが、ウン、出来栄え、いいですね。

Duraluxe転写プレートをご覧になられた方から、冒頭のような反応が返るのも不思議ではなくなります。町で見かける使い捨ての看板と違った、しまっておきたいような何かを感じさせられました。Duraluxe印刷事業の未来に、今は光を感じることができています。

 

◆Duraluxe転写プレートの特徴

「じゃあ、Duraluxe転写プレートと町の看板は何が違うの?」
この問いに対してお伝えするべき商品の特徴は、たくさんあります。たくさんありますが、順番が大切なように思います。Duraluxe板サンプルをご覧になった印刷屋さんが感心されたポイントは、「①昇華染料画像が形成された②板材」というところにあるように思います。

Duraluxeプレートは、1.2㎜厚の塗装アルミ板です。表面は、平滑でなめらかです。キャンバスやサテンは上品なシボ状表面です。

それに対し市場の看板は、アルミ複合板にインクジェット出力画像の載ったビニールシートが貼り付けられています。画像耐候性を高めるにはその上に、さらにラミネートフィルムもが被せられています。

Duraluxeプレートの方は硬質板材そのもので、もう一方の市場の看板は柔軟シートを表面に貼った板材です。

シートを表面に貼った板材は、どうしても平滑性が劣ります。どちらに高級感があるか明白でしょう。

 

「②板材」の差はここまでにします。次に「①昇華染料画像」の説明詳細は次回以降の瓦版に記載予定です。

 

『CNCルーター』と『特殊コーティングルータービット(刃)』

弊社取扱の『CNCルーター』と『特殊コーティングルータービット(刃)』のご紹介です!

 CNCルーター 

CNCルーターは、コンピューター数値制御(CNC)で、様々な素材を正確な寸法で切断します。
装飾的な彫刻も同様にカットできます。木材や合板はもちろん、アクリル、アルミ、アルミ複合板、MDF板などの切断、穴あけ、彫刻にもご利用ください。

◆YD-X3A型

7.5KW のスピンドルモーターでパワフルな高速切削加工が、オートツールチェンジャーで刃物の自動交換が可能です。

【製品仕様】
主軸移動範囲:1300×2440×200mm
作業テーブルサイズ:1350×2500mm
スピンドルモーター:7.5KW
スピンドル speed:0-24000 r/min
オートツールチェンジャー:8種のエンドミル(刃)の自動交換
電源仕様:三相220V(50HZ) 63A  容量20KW
本体サイズ:L:3400mm W:2250mm H:2000mm
本体重量:1550KG

※詳細、および価格はお問い合わせ下さい

◆Desktop MAX D3624

アルミ製ツールデッキとユニバーサルバキューム製ホールドダウンデッキの2つのデッキからお選びいただけます。

【製品仕様】
主軸移動範囲:914mmx 609mmx 88 mm
作業テーブルサイズ:609mm x 914mm
スピンドルモーター:1 馬力
スピンドル speed:0-18000 r/min
電源仕様:単相120V(50Hz/60Hz) 15A
本体サイズ:L:1219mm W:990mm H:762mm
本体重量:106KG

※詳細、および価格はお問い合わせ下さい

 特殊コーティングルータービット(刃) 


よりシャープでアクリルなどのプラスチック素材に最適な表面加工を施すために開発されました。

より鋭く、アクリルやその他のプラスチック素材で、研磨されたクリアな表面仕上げが得られるだけでなく、木材やフォームなどの柔らかい素材にも優れた結果が得られます。スピンドル回転数18,000rpmから60,000 RPMまでの機械で使用されています。

◆アクリル用ダイヤモンドポリッシングツール

これらの刃は、透明なキャストまたは押し出しアクリル用に開発されました。スピンドル回転速度60,000rpmのハイエンドの高剛性CNCルーターでご使用ください。真空引きを強くして、振動を抑えて使用します。

◆マルチパーパス SUPERIOR コーティングビット

摩擦を60%低減する特種コートを施したシングルフルートの刃です。耐久性にも優れ、 硬い素材や難しい素材にもしっかり対応します。
アルミニウム、ACM、ACMミネラルコーラル、TRESPAR(HPL)++の切断などに活用してください。アルミニウムであれば、スピンドル回転数24,000rpm以上がお勧めです。

◆溝掘り用 V溝ビット

ACM材料を曲げるために溝加工用の刃です。90,120,135度の曲げように刃を選べます。
特殊コーティング刃なので、30m/分の送り速度で切削が出来ます。

◆硬質鋼用ビット

ステンレス鋼材、焼き入れ鋼材などの硬い硬材用の刃です。
高速回転スピンドル、ベルトドライブスピンドルでご使用になれます。

 

※他にも、業務用カッティング機を取り扱っております

 

デコラル瓦版1:シャッター

デコラル瓦版(その一):シャッター

デコラル瓦版(NewsLetter)ではアルミなどの金属へ複雑な形状へのパウダーコーティング(粉体塗装)と昇華転写技術を合わせたシステムの製造を行うメーカーDecoral社の加飾物や技術をご紹介します。

メーカーのDecoral社が日本語のHPを開設したのが昨年の2月でした。そのおかげもあるのか、Decoralシステムでの加飾物の品質が高い評価を得ているためか、その後は、お客様からの問い合わせが増えているように思います。

天然木材使用の商品と比較すると、メンテナンスが要らない、燃える心配がない、高級感がある、抗菌性を持たせることが出来る、などの特長が評価され、私どもの加飾品施工実績も確実に積み上がっています。私たちの中で確かな感触として大きくなっている印象は、「将来Decoralシステムでの加飾物が、もっと色々な場所に設置される。広い用途で使われる」というものです。

「このような優れた商品を世の中に知らせないのは、輸入元としては失格」と思います。そんな訳で、Decoralシステムの詳細を今後とも紹介したり解説したりしていきたいと思っています。その小さな第一歩(のニュース記事)として、この“デコラル瓦版”をスタートさせることにしました。

デコラル瓦版(その一)でお伝えするのは、「木目調のバハマシャッター」です。バハマシャッターは、日差しを遮り、風通しを良くするクラシックなシャッターです。この例1~4ではアルミ材に木目調の柄を昇華転写して作成しています。元が同一のアルミシャッターでも木目が違うと大分印象が変わりますね。

木目調アルミ材シャッター例1,例2

木目調アルミ材シャッター例3,例4

添付写真は、米国Decoral社の広報メールからご提供いただきました。Decoral転写システムを使って、アルミの無地表面は、リアルな木目に変身させられています。最大20年保証の耐久性のある仕上げです。

バハマシャッターに限らず、ガレージシャッターや、窓シャッター、止水パネルシャッターなど、アルミ製、又は鉄製のシャッターを製造されているメーカー様からお問い合わせを歓迎します。

単色の商品を、木目や大理石模様で飾ってみませんか?木目柄などの模様は、数百種類の中から選定していただけます。おしゃれなシャッターで他社に差をつけてみませんか?

シャッターに限らず、これこれこういう(複雑な)形状のアルミ材(や鉄材にも)木目調の昇華転写をしたい、デジタル画像の転写をしたい等のご依頼がありましたらお問い合わせください。

 

 

【事例紹介】「昇華インク」「耐光性」について

今回は、「昇華インク」「耐光性」などに関する記事(事例紹介)です。

お客様から、昇華転写した生地の「耐光性の不足」についてお問い合わせをいただきました。

お客様には、他社インクと比較して弊社インクの耐光性が劣っていないことをご説明して一件落着しました。しかし、そこで終わっては普通の会社です。当社のお客様に「より貢献できることはないか?」と考えました。

そして、今回は下記の結果をお客様に追加報告し、ご満足いただくことができました。

追加で確認・報告した内容は、大手メーカー純正インクとの比較結果です。

当社の昇華インク(HANAE PX-H)と、大手メーカー2社の純正インクの3種のインクで試験片を複数個作成し、公的検査機関の試験に出しました。
研究開発型商社の当社ですから、単純に試験に出すのでなく、当社の経験から、耐光性がより良くなると思われる印刷・転写条件を考え、試験片を加えました。

今回実施した試験は、「耐光堅ろう度試験(JIS L 0842)」です。

次の画像は比較結果です。

まずご確認いただきたいのは、大手プリンタメーカー(結果の①A社と②B社)のインク間にも差が出たことです。当社昇華インクの耐光性は①A社と同等でした。
また、印刷・転写条件を変えた試験片での耐光性は、お客様条件で作成したものの結果よりワンランク向上しました。同じインクを用いていますが、適切な条件とそうでない場合とでは耐光性に差が出るのです!

今回の試験方法と周辺情報を記載します。

各メーカーが公表している耐光性などの数値は、メーカー毎に条件が異なるため、単純に比較することができません。そこで当社の今回のような独自テストが有効になります。

当社では、こういった試験では、同じ条件でテストしますが、通常は、プリンタの差、インクの差などにより、同じ条件にすることが困難です。

当社は、RIPソフトや色合わせの知識も経験もありますので、ほぼ同じ条件にすることが可能です。今回は、各社の転写後の濃度を分光測色計などで計測するなどして、最終的に色差ΔE0.5以内の状態にしました。こうすることで、各社のプリンタ・インクなどの差を無視できる状態になります。


◆試験条件

・試験インク:大手プリンタメーカーの純正インク(A社、B社)を
それぞれのプリンタで印刷。三社目が弊社PXHインク
・転写物  :Tシャツ用ポリエステル布
・印刷条件 :C、M、Y、K 各100%のベタ画像
・転写条件 :弊社平台プレス機で、CMYK各色を通常の転写条件で転写


◆耐光性【JIS L 0842】の結果詳細
インク    C   M   Y    K   C(条件変更)
—————————————————————————————
A 社    3未満  4    4   3-4    -
B 社    3未満  3-4   4   3-4    -
当 社    3未満  4    4   3-4    3

※B社のMインクは、耐光性がやや劣る結果でした。
※条件を変更したCインクは、3未満が3にUPしました。


ご注意ください

試験結果は、試験方法、印刷濃度、転写条件、被転写物などの状況により、異なることがあります。上記の試験結果は、あくまで当社での今回のサンプル作製物に対する結果とご理解ください。


株式会社 サンリュウ

〒334-0073 埼玉県川口市赤井 1-10-7
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昇華転写用Duraluxeアルミパネル入荷のお知らせ

昇華転写用Duraluxeアルミパネルが入荷いたしました。
これから、Duraluxe Newsを掲載し続けて行きます。

梱包されて入荷したDuraluxe用パレット

大変遅くなりましたが、ご報告申し上げます。
表面処理の異なる各種 Duraluxe板の在庫用商品の十分な量が、先月、当社に入荷しました!
コンテナに入れての入荷なので、商品の破損は無く、一安心でした。

3月の建材展出展で、印刷済みパネルを掲示したり、素材確認用サンプル帳を配ったりしましたが、実は全部、屋内用の商品でした。世界で”屋外耐候5年保証”と宣伝されている商品なのにです。
屋外用の実物が少量しか手元に無かったんです。これからは、本物を出せます。

3月の建材展出展から

購入したのは、1.22mx2.44mのフルサイズ板です。
市場から求められる様々なサイズを用意するため、各種サイズへの切削加工を開始します。
サイズのライナップは、価格表でご確認ください。

【長方形】昇華転写用Duraluxeアルミパネル価格表

【正方形】昇華転写用Duraluxeアルミパネル価格表

◆入荷済Duraluxe板表面は下記の通りです
・光沢      屋外・屋内用
・マット     屋外・屋内用
・サテン     屋外・屋内用
・キャンバス   屋外・屋内用
・蓄光      屋内用
・ウォールスカイ 屋内用

昇華転写用Duraluxeアルミパネルにご興味ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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