基本的なところからdecoralシステムの手順をもう一度教えてください。
では手作業で平面アルミ材を扱う場合から、アーチ型湾曲アルミ材の場合まで順を追って説明します。
1.手作業での平面アルミ材テストの場合 (DECORAL社の動画より抜粋)
平面アルミ材に受理層をコーティング。
木目調フィルムの選択
木目調フィルム必要部分だけカット
カットしたフィルムをプレス機台に配置。
転写フィルムの上に平面アルミ材を配置
その後熱プレス。(※平面の板の場合。複雑な形状のものは空気を抜いて真空で熱転写)
熱プレス後にフィルムを剥がす。高温注意です。
フィルムを剥がすと……
木目模様だけがアルミ版に転写されている。下は剥がしたフィルム。
転写された木目部分の拡大図。
2.大型製品を大量生産する場合の流れ作業
自動機械で受理層をコーティング
作業員の人が行う工程もあります。
完成した木目調の長い板製品
複雑な形状です
3.3次曲面アルミ材の場合(アーチ状の曲面アルミ材などでも基本は同じ)
受理層コーティング後に、木目調フィルムの上に3次曲面アルミ材を配置
耐熱テープで木目調フィルムを3次曲面アルミ材に固定
裏側は結構ぐしゃぐしゃしてたりしますが問題ありません。
表側。フィルムが密着せず少し浮いていても、バキューム転写で空気が抜けて真空状態になるにつれ製品に密着し、転写されます。
4.アーチ状アルミ材の場合
最初に、目的のアーチ状湾曲材を作るためにパーツを溶接し、研磨します。
受理層である粉体塗装コーティング後に、木目調フィルムを張り付け。大雑把な固定でも、真空状態でアルミ材にピッタリ張り付き熱転写されます。
この転写例だと木目調フィルムをかなり節約して、幅広ガムテープをぐるぐるっと巻きつけるように巻いて作成しているように見えますね(結構切れ切れでも木目さえあれば、十分木材のように見える感じになるようです)。
逆に、木目調フィルムを贅沢に使うと縦方向に長い自然な木目調にもできます。
こちらの転写例は、もう少し贅沢にフィルムを使っている感じですね。
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Decoralシステムで様々なタイプの表面加飾を施された直線/曲面の木目調アルミ材が作成され建材として使用されています。ぜひお問い合わせください。